月草雑記帳

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竹華


竹華「高潔」『いざ、序幕』


「あれー?なんでまだリース飾ってあるんやろー………………あっ!まだクリスマス終わってない!」
というボケを本気でかましましたリオンです。
大量の拍手パチパチありがとうございます!竹華にいっぱいもらっちゃった!今日更新ってご存知な方だったのかな…?


というわけで。
クリスマス捏造のはずなのに書いてみるとクリスマス要素ゼロという…あれぇ?
まぁ何はともあれ丈瑠×みつばです。いつも通り私得な!
ちなみに、殿とみつばさんはまだ再会してません。「幸運」第二幕より前のお話です。「幸運」第二幕は一応201×年のつもりですから(何故隠す)。
だからあんまりその…甘くない(笑)。勘弁してください。てかこのコンビは甘くならないから!


…そしてタイトルにネタ切れ感クライマックスだ。内容にあってるよーなあってないよーな…?
ま、よろしい方のみどーぞ。



「高潔」『いざ、序幕』




 『花織みつば様
すっかり寒くなりましたが、御加減はいかがですか。また体調を崩していなければいいのですが。
綺麗な絵葉書をもらったので本当はそれに書こうと思ったのですが、絵葉書だとことはに見つかるかもしれないので。いつも通り封書にしました。』
 そんな書き出しを読んで、みつばはクスクスと笑った。ことはに見つかったら…確かに、ことははパニックになって取り乱すだろう。
「私と丈瑠様が知り合いやなんて…あの子は知らへんもんねぇ…」
 別に隠していたわけではないのだが、なんとなく言いそびれて此処まで来てしまった。どうせだから黙っておこう、と2人で決めた。
 『折角なので絵葉書だけでも送ります。良かったら使ってください。』
 手紙と同封されていた絵葉書は日本の春夏秋冬を表すもので、筆で描かれただろうそれはとても柔らかく美しかった。
 『話は変わりますが、今度遠出をするという話を聞きました。体調が良いようで、嬉しく思います。もうすぐ冬至です。風邪などひかれないよう。
  志葉丈瑠』
 何気ない一言だが、何度か躊躇ったのだろう。文字が僅かに崩れている。
遠出をする、と言っても花織家の新年会を何年ぶりかに…代替わりしてからは初めて行うということだ。おそらくことはが知らせたのだろう。この時期はずっと寝込んでいた当主が、起き上がって外出ができると。
「何を思ってはるんやろう…」
 自分と彼との間にある、昔々の約束。
 彼はまだ、覚えているのだろうか?
 みつばは手紙を封筒に仕舞い、便せんを取りに立ち上がった。


 『志葉丈瑠様
本格的な冬となりました。そちらの景色はいかがですか。
美しい絵葉書をありがとうございます。早速ことはに見せるととても嬉しそうでした。勿論、誰にもらったかは内緒です。』
 内緒、というその言葉がこそばくて、自然と頬がゆるむ。
 なんだか、子供みたいだ。良い大人なのに情けない、と思わない事もないがそれ以上に…なんだか楽しい。
 『体調は随分良いのですよ。この冬をきちんと乗り切る事ができれば、もっと遠出するのも許可されそうです。この冬が頑張りどころですから、丈瑠様からの手紙を励みに大人しくしていることにします。丈瑠様も、お身体にはお気をつけて。
  花織みつば』
 遠出をするという報告に動揺していたのは、どうやらバレバレらしい。
 彼女は覚えているのだろうか?
 遠い昔の確かな記憶。
 寒さに蘇る暖かな記憶。


 約束を胸に歩き続けて、もう何年経っただろう。
 何もできない自分がもどかしくて。
 聖夜にその思いは一層募り、耐えがたく胸が痛む。
 それでも、ただ。


 今すぐに会いたい。
 でも、待たなければ。
 必ず、約束を果たして、成長した姿で君と。


 今はまだ会えない。
 でも、近いうちに。
 必ず、約束を果たして元気な姿で貴方に。







 会いたい。

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