月草雑記帳

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五宝文字と時空終着駅


超・電王&侍戦隊捏造 五宝文字と時空終着駅 『知らないと言う罪と、知りすぎる罠』


こんばんは。
この捏造、読んでくださっている方いるのかな~といろいろ心配してたんですが、アクセス解析さんによるととりあえずクリックはしてもらえているようで大変嬉しいです!ありがとうございます!
ついでに拍手ぽちっとしてもらえるとより嬉しい…です、はい。


そして前回登場したワードの説明でもしましょうかね。
前回登場した「天ノ河学園高等部」とは、現在放送中「仮面ライダーフォーゼ」の舞台となっているところです。今ちょうどクライマックスのはずです。え?何故確定じゃないかって?だって今関西ではやってないんだもん甲子園ゾディアーツの所為で!いや甲子園好きだけどね!全国放送すればいいじゃないかあああ!!!
まあそれはさておき、主人公の如月弦太郎が通ってる高校です。確か都内だったと思います。
今後の出番があるかどうかは微妙ですが、豆知識としてどうぞです。


さて、今日のお話。
すっごくややこしいかもしれないけどこの捏造の根幹に関わるお話です。
そして今回のタイトルは、一回使ってみたかったワードです。好きなんだ!今回のタイトルの共通点にも既に気付かれているんだろうな…。
ちょっとわかりづらいかもしれないですが、なんとなく理解していただければと思います。
それでは、興味のある方のみどうぞ。






『知らないと言う罪と、知りすぎる罠』


「ちょぉっと待てお前らぁ!」
 大声で叫びながら、モモタロスがデンライナーから飛び降りる。
 そのまま、黒い怪人とシンケンレッドの間に割って入る。
 ウラタロス・キンタロス・リュウタロスも同じように戦いの間に割って入った。
 シンケンジャーは驚いてイマジンを見る。黒い怪人たちは予想外の展開に戸惑っているようだった。
「な、なにすんだよ!?」
「何故邪魔をするんだ!?」
「うるせえ、とにかくちょっと待てって言ってんだよ!」
「は?なんで?」
「どないしたんですか?」
 千明とことはの問いに答えられず、イマジン達はイライラと答える。
「うるせえ!」
 その様子に、侍達は戸惑い、丈瑠を見た。
「…理由もなしに戦いをやめるわけにはいかない。」
「理由ならある!」
「なら、説明しろ。」
「…ごちゃごちゃうるせえ!」
 丈瑠はモモタロスから目を逸らし、他の三体を見る。しかし、答える者はいないようだった。
「…説明、できないの?」
 茉子が呟き、ふとイマジン達の視線の先を追う。その泳ぐ視線の先には、不安そうに唇を噛む、一人の少女の影があった。
「…こいつらが、敵ではないとでも言うのか?」
「そういうわけじゃないよ、多分ね。」
「お前たちは元々イマジン、怪人だ。…裏切ったのか?」
「…お前、何言ってんの?」
 リュウタロスが心底呆れたような声で流ノ介を見る。
「そうそう、冗談としても笑えないよね。」
「ほんまやな。」
 うんうんとイマジン達が頷き合う。
「じゃあ、なんだってんだよ。」
「こっちにも事情があるんだ。」
 突如声がしてイマジン達が振り返る。イマジン達の後ろから現れたその茶髪の青年を見て、流ノ介が声をあげる。
「侑斗!お前まで怪人の横暴を許すのか!」
「別に、そんなつもりは無い。だからこいつを連れて来た。」
「連れてこられました!」
 そう言って一人の青年がベルトにメダルを入れていく。
「お前は…」
「変身!」
『タカ!トラ!バッタ!』
 妙な歌と共に青年がライダーへと姿を変える。
「その歌…確か、仮面ライダーオーズ?」
 茉子の声にオーズが頷く。
「こいつらは屑ヤミー。俺の相手です!」
 そういうと、オーズは屑ヤミーに向き合う。戦うべき相手を見つけた黒い怪人…屑ヤミーたちは一斉にオーズに襲い掛かる。
 イマジン達と侑斗はそれを黙って見ていた。
 シンケンジャーは戸惑いながらも、屑ヤミーが全滅したのを見て変身を解除した。


 変身を解除したオーズ…火野映司が、侑斗の前で立ち止まった。
「ありがと、教えてくれて。」
「いや。こっちも助かった。」
 ぼそりと言った侑斗に少し笑って見せる。
「そっか、なら良かった。じゃあ、俺、帰るから。」
「ああ。元の場所まで送る。」
 そう言って歩き出そうとした侑斗を右手で止める。
「独りで帰れるから、心配しないでいいよ。」
「…悪い。」
 侑斗の後ろに見える五体のイマジンと少女、それからシンケンジャー。
「じゃあ、また。」
 その全てをじっと見つめ、軽く手を振って、映司は何も聞かずに歩いて行く。
 後ろは振り返らない。おそらく、もうこちらに興味は無いだろう。
「…こんなにヤミーが出るなんて…やっぱり、なんかおかしいよな。」
 小さく、誰にも聞こえないようにそう呟いた。
 角を曲がり、シンケンジャーやイマジン達が見えなくなると、映司はポケットから割れた赤いメダルを取り出した。
「ヤミーだけじゃない。あの人たちも、尋常じゃない感じだったし…。あの人の必死さも…なんだったんだろうな。」
 壁にもたれ、赤いメダルを日に透かす。
「絶対、何かあったんだ。…俺はどうすればいいんだろう。」
 日の光に輝くそのメダルをそっと右手で包んでポケットにしまった。
「俺の手をのばすべきところはどこなんだろうな、アンク。」
 そのメダルは、問いかけに答える事はなかった。


「侑斗。ありがと。」
 ハナの声に、侑斗が小さく頷く。
「別に。俺だってなんとかしたいと思ってる。」
「…取り込み中のところ、ごめん。」
 侑斗とハナが振り向くと、変身を解除した茉子がじっと二人を見ていた。
「こっちにも事情を聞く権利くらいあると思うんだけど。」
「…かもな。」
 侑斗が小さく肯定する。流ノ介は何か声をかけようとしたが、丈瑠の表情を見て、やめた。
「とりあえず、何が起こっているのか説明してくれ。」
 丈瑠がイマジン達を見る。言葉を探し、迷った後、ハナはゆっくりと語り始めた。
「世界が、融合してる。」
「…へ?」
 予想外の言葉に侍達は眉をひそめた。
「どう言う意味だ?」
「言葉通りの意味。仮面ライダーの世界とスーパー戦隊の世界が、時間が、空間が、融合を始めたの。」
 ハナの言葉を、茉子がゆっくりと繰り返す。
「融合?」
「そう。融合。このままいけば、今までの時間がリセットされて、新しい時間が始まる。」
 首を傾げて、ことはが尋ねる。
「それって、結局どうなってしまうん?」
「…別に、どうもならない。時間は、一番正常になろうとするだろうから、世界が変わったことにすら気が付かないと思う。」
 侑斗の言葉に、千明が口を開く。
「だったらそれでいいんじゃ」
「ただし、良太郎は、この時間に取り残される。」
 その言葉に、丈瑠は僅かに表情を変えた。
「…どういうことだ?」
「良太郎は特異点だから、この時間から離れることはないんだと思うの。」
「…。」
源太が口を真一文に結ぶ。
「でも、世界は正常になろうとするだろうから、幸太郎やあたしや、侑斗やみんなが消えたりはしないはず。」
 ハナが問うような視線を侑斗に向ける。侑斗は黙って頷いた。
「ただ、あたしと幸太郎以外は、良太郎のことを思い出せすらしない。愛理さんも、侑斗も。」
「前に侑斗が消えた時のおデブみたいにな。」
 モモタロスが口を挟む。侍達の反応を気にすることなく、ハナは言葉を続けた。
「小さな時間の修正…たとえば、人が一人消えるくらいなら、良太郎だってこの世界に存在するはずなの。だって時間は良太郎の記憶を軸に復活するから。でもこれだけ歪んでいたら…良太郎一人じゃ世界をとどめていられないかもしれない。」
「…すまないがちょっと待ってくれ。世界の融合だとか、時間の修正と言われても、私たちにはよく…。」
 流ノ介の言葉に侑斗が答える。
「野上は特異点だ。時間の一部が破壊された場合、野上の記憶を軸として世界は復活する。ただしそれは破壊が小規模だった場合だ。今のように大規模な破壊…いや、創造が行われている場合には、この世界と密接に関わりすぎている特異点は、新しい世界に適応できない。」
「…つまり、このままほっておいたらどうなるんだ?」
 丈瑠の問いに、ハナが答える。
「良太郎を残して全部消える。あたしが元いた世界みたいに。」
 それはとてもシンプルで。
「そんなことはできない。だから、この歪を正さなくちゃ」
 まっすぐな答えだった。


「なるほどな。」
 静かに口を開いた丈瑠に、全員の視線が集中した。
「何がなるほどなんだよ、丈ちゃん。」
「俺達が何を調べていたのか忘れたのか?なら、『世界』を『宇宙』や『次元』に置き換えるとどうだ?」
「…あ!いくつもの次元が重なって、この宇宙が終わる…あの資料に書いてあった通りや!」
「世界、の方がわかりやすいかもしれないわね。要するにあたしたちの世界とあなたたちの世界は元々別物だったって事?」
「そうらしいぜ。ま、見たことねえからわかんねえけどな。」
「他にもいろんな世界があって、それが全部ひとつになろうとしてる…なんでそんな事が?」
「それは僕たちにもわかんないんだよね。オーナーは何か知ってそうだったけど、教えてくれそうになかったし。」
「…歪ってのは、なんなんだ?」
 源太が口を開く。
「うまくは説明できないんだけど…。」
「つまりさ、粘土でできたボールとボールをぶつけたら歪むじゃない?あんなカンジ?」
 ウラタロスの説明に流ノ介が眉をひそめる。
「ますますわからん。」
「おまえ、モモタロスくらい馬鹿だね。」
「な…!何を言う!」
「てか小僧!何ちゃっかり俺まで馬鹿にしてやがる!」
 まあまあ、とキンタロスと千明が間に入る。
「もうちょっと話を聞いてくれんか。」
「そうそう、あんまり短気だと禿げるぜ?流ノ介。」
 流ノ介は文句を言おうとしたが、諦めて口を閉じた。
「だからね?色の違う粘土のボールがたくさんあると思ってよ。それをさ、一つのボールにするにはどうしたらいい?」
「…全部くっつけて、よーく混ぜたらええんちゃう?」
「その通り。でもその混ぜてる途中、綺麗な丸になるには時間がかかるよね。」
「…今が、その混ぜている途中だと言いたいのか。」
「お、さすが殿様、話が早えじゃねえか。」
「本当に。先輩には五回も説明したもんね。」
「あんだとカメ野郎。」
 ウラタロスに掴みかかろうとしたモモタロスにハナが蹴りを入れる。
 痛みに飛び跳ねるモモタロスを無視し、ハナはウラタロスを促した。
「その、綺麗な一つの球体になろうと練ってるのが今の状態。ここまでは大丈夫?」
 ウラタロスの問いに茉子が口を開く。
「わかったけど…それ、本当に大丈夫なの?」
「世界って結構うまくできてるらしいから、基本的には大丈夫みたいだよ。続けて良い?」
「ええ。お願い。」
「じゃ、遠慮なく。もしこの世界が本当に全部粘土でできてたら、今みたいな問題は発生しなかったんだ。今はひどく歪んでるけど、徐々に安定するはずだし。でも、そうはいかなかった。」
「それが、良太郎さんの問題?」
「そ。良太郎は僕たちの世界の特異点…さっきの話に例えるなら、粘土玉の中にある、たったひとつのビー玉って感じかな?」
「…は?」
「他の世界がどうなのかは知らないけど、僕たちの世界はビー玉を核にした粘土玉だったってこと。そして、他の粘土玉と混じり合う事になった。粘土の部分は、さっき言ったみたいに混じりあえる。でも、ビー玉は?」
「…材質が違うな。」
「完全に混じることはできないってことか。」
「そゆこと。で、粘土玉の『世界は』ビー玉の『異分子』をどうするかっていうと、粘土玉の外に追い出しちゃう。これで、綺麗な粘土玉ができるでしょ。」
「…もし他の世界にもそんな存在がいたら、同じことになるかもしれない。」
 侑斗がぽつりとつぶやく。
 侍達は声をなくす。
 皆の頭の中で、粘土から零れ落ちた硝子玉が音を立てて割れた。

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