月草雑記帳

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五宝文字と時空終着駅


超・電王&侍戦隊捏造 五宝文字と時空終着駅 『夢より遠くへ』


拍手ぱちぱちありがとうございます!
「体調に気をつけて~」という暖かいコメントを頂いたにも関わらず体調崩しましたリオンです。なんか顎…リンパ腺?が張ってる感じ…そして数日前に思いっきり噛んだ口の中が腫れてる…。前途多難。明日から大学なんですけどね。


さて、本編のお話。
前回突然現れた魔法使いは、現在放送中の「仮面ライダーウィザード」さんです。まさかこんなに早く登場するなんて思わなかったよ…。まあいろいろ裏設定はありますが語るのはやめときます。まだ三話目ですからこれから見てみようと言う方は日曜朝八時ですよ!
そしてもう一方。風のように現れて風のように去って行った…私の中のイメージがそんな感じだったんです。仮面ライダー555より乾巧さん。昔「仮面ライダーゴーゴーゴー」と呼ばれていたのが忘れられません。この方が出てきた事に意味があるのか…書いてみないとわかりません。


今回はちょっと視点がいつもよりさらに変わって読みにくいかも?すみません。
興味のある方のみどうぞ、です。
それにしても…筆が進まないなぁ…




『夢より遠くへ』


「さて、どうしよっかな。」
 とある森の中。茉子は隕石を見ながら首を傾げた。
「どんなモヂカラを込めればいいんだろ。」
「文鎮め、なんだから素直に考えれば『文鎮』…か。」
「そうよね。」
 流ノ介が棒きれを拾うと地面に『文鎮』を試し書きする。
「しかし…普通の文鎮になったら困るな。」
「そう…ね。」
「…モヂカラって便利そうだと思ってたけど、案外大変なんだね。」
「ねー。適当に書いちゃえばいいのに。」
 暇そうにウラタロスとリュウタロスが茶々を入れる。流ノ介は大げさにため息をついた。
「お前達!手伝うために此処に来たのではないのか!」
「だって僕それできないし。」
「漢字にも詳しくないんだよねぇ。」
 使えない、と心の中で呟いて、流ノ介は手を振った。
「わかった。ならせめて邪魔をしないようにだな」
「はいはい、ちょっとその辺りうろついてくるよ。行こうか、リュウタ。」
「はーい。」
 ウラタロスとリュウタロスがふらふらと歩いていく。
「ホント、侑斗達もいつも大変よね。」
「ああ、そうだな。さて、どうするか。」
「丈瑠にアドバイスもらいたいところだけど…解読出来てないって言ってたし、無駄よね。」
「ああ。いくら殿とは言え…ああいや、殿ならばあの天才的な発想力で」
「あ、そういうのいいから。その棒貸してくれる?」
 茉子は流ノ介から棒を受け取り、茉子は地面にいくつか漢字を書いてみる。
「流ノ介、文房五宝についてって、詳しい?」
「いや、あまり…正直、『雪墨』についてもあまりわかっていない。」
「そうよね。…属性って言うのも考えた方がいいのかなー。」
 地面に字を書きながら話す二人の後ろに、一つの影が迫っていた。


「ま、とりあえず紙作ればいいんだよな。」
「うん。俺に任せてくれ!まず、道具がいるんだけど…。」
 志葉家の土地だと言って千明とデネブが案内されたのは、粗末な小屋が立った小さな土地だった。小高い丘の上に建っていて、小屋の裏はちょっとした崖になっている。
「にしても、結構しょぼいよな志葉家としては。いや、土地持ってる時点ですげーんだけど。」
 とりあえず持ってきた竹を加工しようと、千明はショドウフォンを取りだした。
「紙すき自体を手でやればいいんだよな…と!」
 さらさらと字を書き、竹を細切れの状態にする。
「…なんか、妙な手ごたえあるな。」
「手ごたえ?」
「…あ、そっか。」
 千明がきょろきょろとあたりを見回し、頷いた。
「?どうしたんだ?」
「いやさ、ここ多分『木』の属性のモヂカラ使いやすい土地なんだ。なんかそういうのがあるって大昔親父に聞いたことある。なんか方角とか、地脈とか?よくわかんねーけど、そういうの関係するんだってさ。」
「へー。やっぱりシンケンジャーはすごいな!」
「普段は全く意識してねえけどな。多分『竹葉花紙』作るにはいいんだろ。…ていうか、なんか道具、なくね?」
「そうなんだ。小屋の中には机しかないし…これじゃあ紙はつくれないぞ?」
「だよな。確か紙すきにいるのって、枠と、ノリ、だっけ?」
「お水もあった方がいいぞ。それから、乾かすのに3日位かかる。」
「マジで?そんなにかかっていいのかよ…ああ、まあ乾かすのにもモヂカラ使えってことか…ったく、疲れるっていうのによ…。」
「あ、やっぱりアレ使うのは疲れるのか?」
「そりゃ、まあな。でもこれくらいなら大したことないし。みんな頑張ってんだろうし、なんとかするよ。」
「うん、偉いぞ!その調子だ!あ、疲れには甘いものが良いぞ。はい、デネブキャンディだ!」
「…なんだこれ、ま、もらうぜ。ありがと。」


「うーん…。」
「何を悩んどるんや?」
 千明とデネブとは違う場所にある、同じような小屋の前。
 ことはは大きな石に腰かけて、麒麟の角を見つめていた。
「これを、硯の形にするんですよね。」
「殿様はそう言っとったなぁ。」
「どこを削ればええんやろう…。」
 角は円錐の形をしている。キンタロスも横から覗きこんで、首を傾げた。
「せやなあ。この平らな部分か?」
「でもな、それやと墨を磨られへんねん。せやから、この広い面のどっかを削らなあかんとは思うねんけど…。」
 ことははくるくると角を回す。
「竹を削る時もな、その竹の『クセ』を見抜くんやって、お父さんがよぅ言うてんねん。せやからこの角にも多分クセとかあるんやろうなって思うねんけど…」
「そんなんわかるんか?」
「竹やったら、何回も練習してみるねんけど…これ一個しかあれへんからそう言うわけにもいかんやろ?うちに出来るんかなあ…。」
 ことはが小さくため息をつく。
「…出来るて思たから、殿様はお前に任せたんと違うか?」
 キンタロスの言葉に目を丸くして、それからことはは小さく頷いた。
「そっか。」
「せやろ。」
「ありがとうキンさん。うち、がんばるわ!」
「キンさんて…まあええけど。」


「こんにちは。お兄さん、どちら様?」
 ウラタロスの声に茉子と流ノ介は同時に振り返る。二人の真後ろに立っていたのは、黒髪の青年だった。
「え…いつの間に?」
「私とした事が…こんな至近距離まで接近されて気が付かないとは!」
「怪しいから撃ってもいいよね?」
「リュウタ、それはちょっと待とっか。」
「気が付けなかったと恥じることはない。」
 よく通る声で、青年は口を開いた。
「俺は天の道を往き、総てを司る男、天道総司。」
「天道…あれ?どっかで聞いた名前。」
「おばあちゃんが言っていた。『文』は人の心、『鎮』は安らぎ。文鎮と言うものは、人の心を安らげるためにある、と。」
「…お前、何言ってんの?」
「文鎮って確か、お習字書くときに使う重りでしょ?今作ろうとしてるやつ。」
 リュウタロスとウラタロスが口々に言う。天道は茉子と流ノ介をじっと見た後、くるりと方向を変えた。
「あ!逃げる気!?」
「俺の役目はもう終わった。後はお前達次第だ。」
 足を止め、すっと右手の人差指を立て、上に向けたあと、天道はすたすたと歩いて消えて行った。
「なんなのアイツ…。」
「さあ…世の中変な人もいるんだよね。」
「まったくだ。しかしどこかで見たような…茉子?」
 流ノ介が眉をひそめて振り返る。茉子は空を見ながらじっと考えていたが、やがて地面にしゃがみこんだ。
「…これで、どうかな。」
 流ノ介も同じようにしゃがみこんで、文字を見る。
「…『重』?」
「うん。文鎮を一から作るんじゃなくて、この月の石に『足りない物』を補うことで出来るんじゃないかと思うの。」
「なんでこの漢字が足りないの?」
「…こっちの漢字と悩んだんだけどね。」
 そう言って茉子が書いた文字は、『思』。
「どっちも意味は同じなの。ただ、文鎮に必要なのは、絶対に紙を動かさないって言う『重さ』だと思うの。それに、人の思いもこもった感じだから。」
 どうかな、と茉子は流ノ介を見る。流ノ介はしばらく漢字を見てから頷いた。
「ああ。私も賛成だ。…これで、やってみればいいと思う。」


「こんにちは!お届けものです!」
 千明とデネブがいる狭い部屋の中に、赤い上着を着た黒髪の青年が大きな箱を持って突然現れた。
「うわお!どこから来たんだ!」
「え?まあ細かい事は気にしないで…志葉さんからのお届け物です。」
「あ、どうも…ってあれ?どっかで見たような…」
 千明が箱を受け取り、首を傾げる。男はにっと笑うと右手を前に構えた。
「風が泣き、空が怒る。空忍、椎名鷹介、あ、参上~!」
 どこからともなく現れた赤い傘と、歌舞伎のようなそのしぐさに千明が大きく目を見開く。
「あ!確か…ハリケンレッド!?なんでここに!?」
「あ、どうも。デネブキャンディーどうぞ。」
「ありがと。ちょっとバイトでね。いや~材料集め大変だった。じゃ、確かに届けたから!」
 そう言うと鷹介は赤い煙幕を投げつける。ドアのあいた音はしなかったのに、煙が斬れた時には鷹介の姿は無かった。
「げほっ…こんな狭い所で煙幕使うなよ…しかしなんか急いでるみたいだったな…。」
 千明が首を傾げる。
「ちあきー。これだけいろいろあったらつくれそうだぞ。」
 一足先に箱を除いたデネブが感嘆の声を上げる。
「ま、俺は俺の仕事に集中するか。」
 千明は一言つぶやいて、箱の中に目を向けた。


「こんにちは。」
 石に座っていたことはが顔をあげる。そこに居たのは、茶髪の優しげな青年。
「レストラン『アギト』です。ご注文のケーキ、お届けに来ました。」
「え?うち、注文なんてしてませんよ?」
「ナオミさんからです。」
 そう言って青年はしゃがみ、抱えていた箱を開けた。
「あ、ほんならナオミさんのお知り合いのケーキ屋さんですか?うわぁ美味しそう!」
 中に入っていたのは、円錐の形をしたたくさんのケーキだった。表面はどうやら砂糖でコーティングしてあるらしく、堅そうな印象を与える。
「変わった形してるでしょ?中にクリームが入ってるんです。」
「ほんまや。なんかこの角に似てるかも…」
「たくさんあるからどうぞ。」
 青年はケーキの入った箱をキンタロスに渡す。
「おおきに。ところで…どっかで会うたことないか?」
「え?」
 ことはがきょとんと青年を見る。青年はにっこりと笑った。
「さあ、どうでしょう。俺の名前は津上翔一。以後よろしく。」
 そういうと は踵を返し、さっさと歩いて行ってしまう。
「確かその名前どっかで聞いたわ…仮面ライダーアギト…?なんでナオミと知り合いなんや?」
「…キンさん。」
「ん?どないしたんや?」
「うち、このケーキで練習します!どんな形がええか…せやからちょっと、手伝うてください!」
「…よっしゃ!任せとき!」
 二人がフォークとナイフでいろいろな形にケーキをカットするのをしばらく眺めていた翔一は、やがて静かにその場を去って行った。


 茉子が慎重に月の石のサイズを調整する。
 千明がデネブの指示で竹の紙を漉く。
 ことはが様々に削ったケーキを見ながら角を削る。
 最後の仕上げとして、三人はショドウフォンを構えた。
「「「はっ!」」」
 それぞれの文字が輝いて、三つの宝が生まれた。

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~ Comment ~

うんうん。 

 頑張れ周りのみんな!(笑)
それぞれの組み合わせが「言いえて妙」でした!
ことはとキンさん最高~!!
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