月草雑記帳

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五宝文字と時空終着駅


超・電王&侍戦隊捏造 五宝文字と時空終着駅 『愛する世界に』


今日の話は説明回。正直に書いて、かーなーり大事なポイントです。しかも長い!!最近更新してなかったのはこれを頑張って書いていたのだと、どうか優しい解釈をお願いします。


さて、前回について。なんかいっぱい出ましたねー。
とりあえず天道総司さん、仮面ライダーカブトです。この人意外と書きやすかった。神出鬼没でも問題ないし…
それからハリケンレッド、椎名鷹介さん。キャラおかしいとか気にしない。ゴーカイで見たはずなんだけどな?
そして津上翔一、仮面ライダーアギト。ナオミちゃんと絡めたかっただけなのはいうまでもない。
見たり見なかったりしてる三作品ですが、なんとかなって良かったです。


さて、本編が長いので前置きはこの辺で。
どうぞ頑張って読んでくださいませ!!




『愛する世界に』


 バイオリンの音が聞こえる。
 その調べは緩やかで洗練されており、戦闘中の耳にもはっきりと聞こえた。
 ナナシが音の出所を探して辺りを見回す。
 近くの教会の屋根の上、バイオリンを弾いている青年がそこにいた。
 バイオリンはゆっくりと音を響かせ、最後にひとつ、絃を弾いて止まった。
「あなたは…」
 ハナの声にこたえるように、青年はバイオリンを下ろし、右手を差し出す。
「キバット、タツロット。」
「キバって行くぜ、渡!」
「行きますよー!」
 二体の小さな生き物が渡の元へと飛んでくる。キバットを受け止め、左手に近づける。
「ガブっ!」
「変身。」
 仮面ライダーキバ、エンペラーフォームに姿を変えた渡は、ひと飛びで戦闘の中心へと降り立つと、黄金の剣でその場にいた全ての怪人を薙ぎ払った。
「やるな…。」
「あいつ…キバか。」
 侑斗の声にハナが頷く。
「母上!」
「ハナくそ女!…ん?侑斗と…テメエは…」
 走って来た丈瑠とモモタロスは、予想外の人物に足を止めた。
「キバじゃねえか?」
 変身を解除し、渡はキバットからバイオリンとケースを受け取り、バイオリンケースを閉じる。
「お久しぶりです。紅渡です。」
「あの、なんでここに?」
 ハナが渡を見上げる。渡はキバットにバイオリンケースを預けると、言った。
「世界の危機を、救いに来ました。」
「世界の危機?デカレンジャーからの連絡と関係があるのか?」
「ない、とは言えませんね。ただ、もっと根本的なお話ですが。」
「ごちゃごちゃ言ってねえでさっさと説明しろ!どうなってんだ!」
 一瞬だけ表情を変えてモモタロスを見、渡は視線をハナと薫と侑斗に戻した。
「説明するために、屋敷にお邪魔してもいいですか?少し、長い話になりそうです。」
 薫が丈瑠を振り返る。丈瑠は僅かに迷って頷いた。


 志葉家の屋敷の客間。
 丈瑠は少し考えた後、いつもの上座ではない場所に座った。薫もその隣に座る。ハナが薫に続き、侑斗とモモタロスは出口に近い場所に腰をおろした。丈瑠と薫の反対側に渡は座り、黒子が出したお茶を飲んでから、言った。
「この世界は、とても危険な状態にあります。僕たちはそれを正さなくてはならない。」
「具体的にはどう言う事か、説明してもらえるか?」
「簡単に、これから僕たちがすることを言うとこうなります。この世界を、もう一度作りかえる。」
「もう一度…?」
「そう。この世界は今、ひどく不安定な状態です。その不安定な状態が多くの怪人を生み出し、また、世界を終末へと向かわせている。」
「終末とは、大きく出たな。」
「間違ってはいないと思いますよ。とりあえず今、いくつかその不安定さが集中しているポイントがある。怪人たちが狙っているのはそこです。」
「なんなんだよそのポイントとか言うのは。」
「簡単です。それは、『未来の希望』。」
「未来の、希望?どういうことだ。」
「既に何人かこの世界に誕生している、『将来のライダー』や『将来のスーパー戦隊』。そしてそれに繋がる人々。その人たちを守り抜く必要があります。今も、いくつかの戦いが起きている。」
「それも、世界のあちこちでね。」
 突然の声に全員が廊下の方を向く。茶髪の青年がふわりと笑った。
「こんにちは。お邪魔してます。」
「お前…アラタ?」
「久しぶりだね丈瑠。ゴセイレッド、アラタです。渡さんに頼まれて、世界中のスーパー戦隊達に忠告をしてきましたよ。」
 アラタが天装術でスクリーンを作り出す。そこに映し出されたのは、様々な国の風景だった。


 アメリカ。
 白と黒の丸い怪人が、一人の少女を狙う。
 そしてそれを殴り飛ばして行く、一人の男性がいた。男性は黒い髪に赤い服を着て、言い放つ。
「俺はプロの父親なんだ!来るなら来い!暴れてやるさ。」
 くるりと後ろを向き、少女に笑いかける。
「だから、心配いらないからね、舞ちゃん。」
 少女はにっこりと笑った。
「うん、大丈夫だよ、リョウちゃん。」


 イギリス。
 お腹の大きな女性に、黄緑色をした丸い頭の怪人が襲いかかる。
 その怪人を、割って入った男性が呼びだした炎が襲う。黒い髪に、赤い髪が一筋揺れる。
「ちい姉と子供には手出しさせないからな!」
「ありがと。頼りにしてるわ、オジサン。」
「…その言い方やめてよ。」
 男性や苦笑して、再び怪人と向き合った。


 中国。
 黒と白の怪人たちが、女性と少女に向かって一糸乱れぬ行進をする。そんな異様な光景の中、女性はため息をついた。
「まったく、おちおち旅行もできないのね。」
「ほんとね。ま、いいじゃないこういうのもスリルがあって。」
「呑気ねえ、なつめ。」
「だってジャンがいるもん。ね?」
「おう!修業はいつでもニキニキのワキワキだ!」
 青年はにかっと笑うと、怪人たちに向かって戦闘の構えを取った。


 スクリーンが消え、全員の視線がまた渡に集中した。
「状況はわかっていただけましたか?これに加えて、僕たちはもう一度世界を作り直す必要があります。」
「作り直すって、どういう意味だ?」
「この世界にはもう一つ、とても薄い、裏と表の間の様な状態の世界が有ります。その世界を取りこむ事で、世界は進化する事が出来る。」
「裏と表ぇ?」
「ええ。シンケンジャーに分かりやすく言うと『表』はこの世、『裏』はあの世。モモタロスにわかりやすく言うと、『表』がこの時間、『裏』は死の時間とでも言いましょうか。その間に、薄い世界がある。仮に、『間の世界』と呼ぶことにしましょう。」
 渡は淡々と、話を続けて行く。アラタは渡の隣に座り、話をじっと聞いていた。
「その『間の世界』を取りこむために、この世界に『間の世界』の存在を思い出してもらう必要が有ります。『間の世界』にいる何かを象徴するようなものがあれば一番簡単なんですが。」
 渡がハナを見る。その視線の意味に気が付いて、ハナは身を乗り出して渡を見た。
「あの、渡さん!」
「…今、僕の仲間たちが『間の世界』を全力で護ろうとしています。心当たりは、ないですか?」
 その言葉にモモタロスが手をうった。
「そういやよ、さっきファイズに会ったぜ。」
「え?」
「なんか、妙なこと言ってたよな。」
「ああ、確か、違和感を追いつめろ、と。」
「違和感…」
 ハナがじっと何かを考える。いつか、必ず感じていた。いつだったか。
「覚えている、はずなのよ…!」
 ハナは急に立ち上がると、屋敷の奥目指してかけ出した。
 奥にある小さな部屋にたどり着き、ハナは辺りを見回す。書棚・机・掛け軸・座布団…どこにでもあるようなものがそこにはあった。
 ハナはそっと部屋に入る。注意深く辺りを見ていると、小さな紙が座布団の下に挟まっている事に気が付いた。
 それを拾い上げて、広げる。そこに描かれているものをみて、ハナの表情が泣きそうに歪んだ。
「ハナ?どうした?」
「何があったんだよ?」
 後を追ってきた侑斗とモモタロスが静かに尋ねる。ハナはそちらを見ずに言った。
「黒子さんがね、いたの。」
「黒子?…いるだろ、この家なら。」
「あちこちにいるじゃねえか。」
「ちょっと背の低い人で、なんだか他の黒子さんとは違うなって…思って。」
 ぐっと涙をこらえ、ハナはにっこりと、笑う。
「こんなところにいたのね。」
 モモタロスがハナの持っている紙を覗き込む。
「…なんにも書いてねえじゃねえか。」
 その言葉には何も言わず、ハナは渡に紙を見せた。
「これ、使えると思うの。」
 渡はそれをじっと見ると、頷いた。
「そうですね。この紙を使って、持ち主をその『間の世界』ごと召還します。」
「それには君たちの力が必要だよ、丈瑠。」
 アラタの言葉に、丈瑠が頷く。
「母上、文房五宝を使わせてください。」
「…そうだな。世界を召還するという大仕事だ。五宝文字にふさわしい文字を考えておけ、丈瑠。」
「五宝文字?」
「文房五宝で書いた文字をそう呼ぶ。歴史に残る大仕事だ、頑張れよ、丈瑠。」
「…はい。」
「ハナ。その紙、なんなんだ?」
「そうだ、説明しろよハナくそ女。」
「…これは…。」
 口を開きかけた時、外から大きな物音が聞こえて来た。
「もう感づかれたようですね。」
「またナナシか?」
「いえ、おそらくもっと強い相手が来ているでしょう。僕たちが先に相手をします。」
「俺も行く。ハナ、お前は」
「先生も中に居た方がいいんじゃないか?」
 薫がちらりとアラタを見る。
「僕も戦いますよ、勿論。」
「おし!行くぜ行くぜ行くぜ!」
 モモタロスがうきうきと外に出て行く。ハナは困ったように侑斗を見上げた。
「…俺達はここにいるか。渡、任せてもいい…のか?」
「僕達にできることはもうほとんどありませんけど。…少しくらいなら時間を稼げると思いますよ。」
「丈瑠はモヂカラを整えてから来てくれればいいよ。」
 モモタロスの後を追って渡とアラタが外にと向かう。
「さて、私は源太の様子を見て来るとするか。」
 薫は一言つぶやいと歩き出した。
 丈瑠はその後ろ姿を見送ってから、ショドウフォンを取り出し、ボタンを押す。


「ったく、すげー数だな。」
 モモタロスがナナシやゲルニュートを殴り飛ばしながら呟く。
 志葉家の周りを囲んだ怪人たちは、人に向かったり志葉家を破壊しようとしていたが、それをゴセイレッドやキバが阻止しているような状態だった。
「ったく、やっぱ侑斗もこっちに来させねえと」
 ぞくり、と背筋が凍る。
 その瞬間、怪人たちの動きが止まった。
 モモタロスは寒気がする方向を見る。
 鳥肌が立つほどの「恐怖」の主を確認せずにはいられなかった。得体のしれない恐怖を少しでも和らげようとする本能だろうか。
 ソレは、黒い羽根を巻き散らかしていた。
 その羽根一枚一枚が怪しく黒く輝いているように見える。
 形自体は人間とよく似ている。黒いローブをまとい、白い骸骨のような顔。
 そしてソレの中で、特に目を引くのはその銀色の大きな鎌。
「なんだ…?」
 ソレはゆっくりと鎌を振るう。モモタロスは咄嗟に地面に体当たりでもするかのようにその鎌を避ける。
 鎌を避けきれなかった怪人達は、灰となってその場から消えて行った。
「我が名は、死神。」
 ゆっくりと口を開いたソレは、静かに笑った。
「私にふさわしい相手は、何処だ…?」
 その口は、恐ろしいほど赤かった。


―シンケンレッド。
 頭の中に声が響き、丈瑠は後ろを振り返った。
「お前は…」
―時は来た。戦いの場所を、移す。
 志葉家の庭に現れた麒麟は、その角をひときわ大きく輝かせた。
―乗るがいい、シンケンレッド。戦いの場へ導こう。
 そう言って背を見せた麒麟に、丈瑠は迷うことなく走り寄り、背中に飛び乗った。
 麒麟が宙を駆って行く。振り落とされないようにそのタテガミをつかみ、丈瑠は叫んだ。
「お前は…ずっと此処にいたのか?」
―否。私は此処に来ることはできなかった。
「…だったらなんで此処に居る。」
―あるモノの望みを叶えた。それだけだ。
「望み…?」
―そう、望みだ。総てを捨てて望んだものだ。…着いたぞシンケンレッド。お前の役目を果たすがいい。


「っ痛え…なんだよおい…!」
 モモタロスが立ち上がる。さっきまで志葉家の前にいたと思ったが、辺りを見回すとどこかの山のふもとのようだった。
「あの妙な野郎もいなくなってやがる…。」
 ふ、と気配に気が付き、モモタロスはそちらを振りむいた。
「なんだ、代わりにまた妙なのがいるじゃねえか。」
 そこにいたのは、白に黒が入った怪人と、赤に黒が入った怪人の二体。
「妙なのとはひでえ挨拶じゃねえか。同胞に向かってよぅ。」
「てめえ…イマジンだな。」
「おう。シニガミイマジンってんだ。」
 シニガミイマジンはにやりと笑う。
「そっちの赤いのはイマジンじゃねえな。」
「…馬鹿どもと一緒にするな。我は」
 突然の風に草が揺れる。
 麒麟に乗って宙を駆けて来た丈瑠は麒麟から飛び降りると、赤い怪人にシンケンマルを向けた。
「外道衆か。」
「御明答。我はハクコツ。邪魔はさせぬぞ、シンケンレッド。」
「…邪魔?」
「ハハッ。俺達の目的、冥土の土産に教えてやろうか。」
 シニガミイマジンが大きく手を広げる。
「なんだかよくわかん

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