月草雑記帳

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伝謳交響曲


第一楽章「めざせTMホール」2話


今日は日曜日!というわけで伝謳交響曲更新ですよ~。
2話ですので、よかったら1話から読んでおいてくださいね!


さて、1話で自分達の道を探したイマジン達。
2話ではその道へと踏み出していきます。
どんな物語が待っているのかは私にもよく分からない部分が多いのですが(笑)、電王ですので、そこだけは安心して老いていただければ(どこだよ!?)


なんかいろいろ書きたいことはあるんですけどなかなかまとまりませんね。困ったものだ。
えっと…このお話は2009年のつもりです。今更。
さらば電王終了後、超・電王になる前。良太郎が小さくなった直後と考えていただけると助かります。
ちなみに、設定上1話は1月、2話は2月のつもりです。別に意図したわけじゃなかったんですが、ちょうどいいUP時期になったなあと思ってます。


さて、前置きは此処までとさせていただきましょう。
「めざせTMホール」2話、よろしければお楽しみください。





『めざせTMホール』2話

「てめえら!準備はいいか!?」
「「「おう!」」」
 ターミナルの一角。普段から様々なパフォーマーがパフォーマンスを披露しているその場所で、イマジン達は円陣を組んでいた。
「路上ライブっていうと素人っぽいけど、ここで、認められなきゃ始まらないからね」
「目指すんはターミナル一番の『TMホール』や」
「みんな、僕の足を引っ張らないでね!」
「新曲もあるんだ…てめら歌詞間違えるんじゃねえぞ!」
「先輩じゃないんだから…じゃ、行きますか」
 路上のステージに上がり、それぞれが楽器を構えた。
「それじゃ、最初は僕が。…みんなーこんにちはー!」
 マイクの前に立ったウラタロスが道を歩く人々へ声をかける。声を聴いて立ち止まり、ステージを見た人々が、眉をひそめる。
「何?あの人たち…変な恰好」
「新しいパフォーマー?にしては出オチだよな。すぐ消えるんじゃね?」
 小さくささやかれる声は、ステージには届かない。
「今日は俺たち初のターミナルイベントってやつだ!ちゃんと聞いてけよ!行くぜ!」
「「「おう!」」」
 リュウタロスがスイッチを入れる。短いイントロを聞いて、4体は一斉に歌いだした。


 歌声を聴いて、何人かの人間が足を止めた。
「何アレ?」
「…っておい、あれまさか『イマジン』ってやつじゃないか?」
「あのバカで野蛮な?ね、早く行きましょ」
 足早に通り過ぎる女性。軽い笑いと共に視線を投げる男性。
「近寄らない方がいいぜ。何されるかわかりゃしないよ」
「何の歌かしらね。聞いたことないわ」
 歌すら耳に入らないかのように歩きすぎる黒ずくめの少年。
「もったいないわね。歌だけはうまいかも」
「しっかし変な格好だなイマジンっていうのは」
少しだけ足を止め、またさっさと歩いていく女性。ぼんやりと見つめる少女。
「ねえ、警備員に連絡した方がいいんじゃない?」
「関わるなって。行こうぜ」


 歌は続くが、誰一人としてステージ前で足を止めるものはいない。
 それどころか人通りはどんどん少なっていく。
「…心を、強くする…」
 歌が終盤に差し掛かるが、人通りは少なくなっていく。
「Jump!」
 そして最後には、ステージの周りには誰もいなくなっていた。


「…だーーー!!やってられっか!」
 モモタロスがギターを投げ捨てる。リュウタロスが音響機器の上に座り込む。
「なんで誰もいなくなっちゃったのかな」
「さあね。とにかく、今回は失敗って言えるかな」
「せっかくオーナーに金貸してもうてこのステージ借りたっちゅうのに…」
「…やっぱり、無理なのかな。アイドルなんて」
 リュウタロスのつぶやきに、他の三人は何も言わず下を向いた。


「おやぁ?もーう、おしまいですか?」
 どこかで聞いた声にイマジン達が顔をあげる。そこに立っていたのは黄金色のスーツに身を包み、黄金色のサングラスをかけた男性と、一人の女の子。
「てめえは…」
「どーも皆様お久しぶりです。本日は初ステージと聞いてきたのですが…ああ、もう終わってしまったのですか?それは残念」
「PDマネージャー…だっけ?」
 首を傾げたウラタロスに、黄金色のサングラスがきらりと輝く。
「覚えていただきまして光栄ですねぇ、そう、私はプロデュース・マネージメント・スカウトを担当しております者…PDマネージャーとお呼びいただいて構いませんよ、勿論。それにしても随分と面白いことをやっているではないですか。現在他のグループのプロデュースで手いっぱいではありますが。もちろん!あなた方のご要望とありましたら?この私めが一肌脱がせていただくことも可能となりますがいかがいたしましょうか?」
 一息に言われ、イマジン達はお互いを見合わせた。
「そないしたいとも思うけど…見てへんかったんか?」
「ていうか、この有様見てもわからないかな?ライブ、一曲で終わっちゃったんだ」
「わからないわけないでしょ。ばっかじゃないの?」
 ため息をついた女の子…ハナが胸を張り、腕を組む。
「ていうか。あんた達あれだけ大口叩いておいてこれくらいで諦めるつもりなの?まあしょうがないわよね。『全部俺たちでやる!』なーんて言っておいて、やってみたら誰も聞いてくれないんだもの」
 ズバズバと言ってのけるハナにモモタロスが近づき掴みかかる。
「うるせえよハナくそ女!」
「あら、元気あるじゃない」
 にこ、とハナが笑う。イマジン達はぽかんとハナを見た。
「ま、こうなるだろうと思ってたわよ。あんた達っていっつも勢いだけなんだから」
「今回はハナさんに依頼されましてね?新曲のアイデアもいただきましたし、どうでしょう?あなた方の用意された『新曲』のプロデュース、私にお任せいただけませんか?」
「いつかは独り立ちするとしても、最初はプロの手を借りなさいよ。…あたしも手伝うから」
 に、とハナが笑うと、イマジン達は顔を見合わせた。
「…ハナちゃん、手伝ってくれるの?」
「ええんか?反対しとったやんけ」
「こっちもいろいろあるの。細かいことはいいでしょ」
「そりゃ…ハナさんがついてくれたら百人力だけど」
「だったらいいじゃない?早く決めてよね。やるの?やらないの?」
「うるせえ!やるに決まってるじゃねえか!」
 その叫び声に、PDマネージャーが大袈裟に手を広げた。
「素晴らしい!そうと決まればさっそく新曲をお聞かせ願いたい。ハナさんのアイデアを具体化するためのメンバーも、早急に集める必要がありますしね。ああ、ご安心ください?古ぼけてしまったアイドルを輝かせるのも、私の腕の見せ所ですから」
「誰が古ぼけたアイドルだ!おいお前ら!今日のクッキーはすぐにはらせてやるぜ!」
「クッキーじゃなくて屈辱でしょ」
「よぅわかったなぁカメの字。ま、とにかくやったろうやないかい!」
「僕、もう一回頑張るよ!」
「よぅし、行こうぜ!」
「「「おう!」」」
 4体は気合を入れると、早速新曲を準備するため動き回ることになる。


 この少しあと、世界の破壊者によってアイドルどころではなくなるのだが、それはまた別の物語。語るには、別のステージが必要なのである。

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