月草雑記帳

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侍戦隊捏造文章


侍戦隊捏造長編「聖夜幸:流星願」


寒いですね。風もあるし。暗いし。いろいろやる気を無くしてしまいそうです。

しかしこんな時にこそクリスマスですよ。予告通り第二幕ですよー。
いざとなったら誤魔化せるようにいろいろ考えてます(笑)。


昨日は黒子さん目線でしたが(そうだったのか!?)、今日は誰でしょうー?
昨日も書きましたが一応、「捏造短編」としても読めるようなお話を目指しております。


ということで、本編の素晴らしさを損ねたくない方は回れ右願います。
「いいよ!」という方はどうぞお付き合いください。


侍戦隊捏造長編聖夜幸第二幕流星願、参る!







「流星願」


 カランカラン。ドアを開けるとドアの上の方についた鐘がなり、新聞を読んでいらしたご主人が顔を上げた。
「お、流ノ介君。いらっしゃい。出来てるよーいつもの。」
「ありがとうございます。」
 この、祖父の友人だったという仕立て屋には、いつも私に合わせて特注で稽古着を作ってもらっている。
「流ノ介は背が高いからねぇ。他のじゃ少し短いんじゃないかい?」
 最近の物はそこまで短くないが。それでも、この店の稽古着が、私は好きだ。
「ご主人。頼みがあるんですが…。」
「ん?何だい?」
「稽古着を仕立てていただきたいんです。あ、私のではないんですが。」
「ああ、構わないよ。サイズとかはわかるかね?」
「はい。大体、ですけど。」
 この間、千明の稽古着を盛大に汚してしまった。その詫びに、稽古着を返す約束をした。ならば、殿にも差し上げたいと思ったのだ。家臣が殿の衣装を調達するのは、おかしくないだろう。
「書いて来ました。」
 黒子さんに協力していただき、殿と千明の大体のサイズをさりげなく計っていただいた。茉子とことはにも、とも思ったが、女性に身体の採寸をさせてくれと言うわけにもいかず、諦めた。
「はい、わかった。デザインは?流ノ介君と同じでいいの?」
「こちらは同じで。こちらは…えっと」
 店の中にあるサンプルから、殿が好んで着てらっしゃるらしい物と同じ物を探す。あった。
「これで。」
「はいはい。仕上がりは23日以降になるけど良いかい?」
「はい。よろしくお願いします。」


 帰り道、歩いていると町を歩く沢山の人が目に入る。町はきらびやかな明かりに包まれ、クリスマスが近いことを思い出させる。
「クリスマスか。そういえば、ことはが何か言っていたな。」
 侍たるものクリスマスなど、と思ったが同時に少し、羨ましかった。
「いや、侍たるものクリスマスに浮かれていては」


 刹那、キラリ、と目線の隅を何かが走る。


 一瞬すぎて確認できなかったが、間違いない。アレは
「流れ星、か…。」
 いつの間にかすっかり暗くなっていたんだな。流れ星なんて初めて…いや、違う。
「昔、流れ星を見たことがあったな…。」
 思い出した。あれは、今頃の季節だったはずだ。




「流ノ介!真面目にやっているのか?」
 父は私の歌舞伎の師匠で、大変厳しい人だ。
「今日は7時まで居残りなさい。」
 いつもは5時にあがらせてくれる稽古が二時間延びた。よくある事だった。歌舞伎は好きだったし、父も好きだったから、そんな時はむしろ嬉しかった。
 何より、母が迎えに来てくれる事が楽しみだった。
 母と二人で手を繋いで帰る道。いつだったか、流れ星を見た事がある。
 キラキラと流れる星を見て、母は私に言ってくれた。
「流れ星にお願いすると、願いが叶うのよ。流ノ介、貴方のお願いは?」
「早く歌舞伎の舞台に立ちたい!」
 それから直ぐ、父から舞台に立て、と言われた。それが12月25日だったのは単なる偶然かもしれない。でも、あれは両親からのクリスマスプレゼントだったのかもしれないと、今になって思う。




「クリスマスプレゼント、か。」
 自分には無縁のものだと思っていたが、そうでもなかったようだ。
「ファーマフラー、今なら大変お安くなっております!」
 店の前で、サンタの格好をした店員さんがメガホンを片手に呼び込みをしている。
 マフラー、か。そう言えば茉子とことはが雑誌を見ながら欲しいと言っていたような。
 確か、白くてふわふわしているのが良いとか…もし、そんな物があの店にあったら。
「…買っていくか。」
 進行方向を変える。
 クリスマスプレゼントなど、贈った事がないからどうすべきなのかは良く分からないが。
 クリスマスプレゼントにするかどうかは、後で考えれば良いのだから。
 それに、侍とかより何より。


 今は、誰かの喜ぶ顔が見たいという気持ちの方が強い。
 もし喜んでくれたなら。その時私は。
 その時私は…ずっと憧れていたあの人たちのようになれる気がした。


 遠い遠い、あの人達のような大人に。
 なれますように、と流星に願う。

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~ Comment ~

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teddyさんへ 

コメントありがとうございます!そして返事が遅くなって本当ごめんなさい。

飛行機…!成程その手が(え)
とは言っても殿編は既にほぼ完成してるので(苦笑)出てこれませんが。

ええ、私も「殿好き~!」を最後まで突っ走る気満々ですよ!!
一緒に突っ走りましょう!!
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