月草雑記帳

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侍戦隊捏造文章


侍戦隊捏造小説「夢花嫁」


真剣月間二十二日目ー。今日はおーにゃんさんからのリクエスト小説ですよー!


リクエストは「茉子ちゃんにお見合いの話が来る」!なんだか事件の予感が(え)


カップリング等ございません。場面指定も特に…あ、でも寒い季節だそうです(え)


おーにゃんさんのみお持ち帰りは自由となっております!おーにゃんさん、素敵なリクエスト、ありがとうございました!


えーでは、本編の素晴らしさを損ねたくない方は回れ右願います。
「いいよー」という方はどうぞお付き合いください。


では、覚悟のできた方からどうぞ。







「夢花嫁」


「え?お見合い…ですか?」
 本格的な寒さに襲われる季節、いつもの奥座敷に呼ばれた茉子は彦馬の言葉に目を丸くした。
「そうだ。」
「私に?」
「ああ。以前、多額の援助をしてくれたお宅でな。その後のシンケンジャーの活躍ぶりが見たいとか言って一度戦いを見学したそうだ。」
「…それで?」
「その時にシンケンピンクに変身していた人に惚れたとそこの息子が言ってきたらしくてな。こうして見合いの話が来たわけだ。」
「…はあ。でも私は今」
「シンケンジャーとしての役目が落ち着いてから、もしくは終わってからでも良いとの事だ。…お前の夢は花嫁だと聞いている。一度、会ってみてもいいんじゃあないか?」
 考えておいてくれ、と見合い写真を置いて、彦馬は部屋を出て行った。
「…結婚…かあ…。」
 茉子は渡された写真をぼんやりと眺めた。


「ええ!?茉子ちゃん、結婚してまうの!?」
 驚きと不安とが入り混じった表情でことはは茉子を見つめ、ぎゅっと茉子の服の裾を握った。
「ことは、落ち着いて。」
「でも姐さんの夢って『お嫁さん』だろ?」
 千明の言葉にことははしゅん、と小さくなる。
「あ、そうか…。夢やもんな…邪魔したらあかんやんな。」
「いや…だから」
「駄目だ!茉子!シンケンジャーとしての使命を忘れたのか!?」
「だから」
「流ノ介、別に結婚しちゃだめだっていう決まりはねえだろ?」
「いや、殿以外の者に仕えるなど言語道断!」
「ちょっと」
「男なら結婚しても良いっての?それってものすごい差別発言じゃねえ?」
「そうや!流さんひどいわ。」
「いや私はそういうつもりではなく」
「だから」
「お前たち。少し黙れ。」
 よく響く低い声に、騒いでいた三人は口を閉じた。
「丈瑠…。」
「茉子。お前の問題だ。お前は、どうしたいんだ。」
 茉子は目を伏せる。お見合い写真を見ながら千明がつぶやいた。
「へーなかなか格好いいじゃんコイツ。」
「いや!殿のほうが優れている!」
「丈瑠と比べてどうすんだよ。」
「茉子ちゃん…どうするん?」
 ことはのまっすぐな瞳から目をそらし、茉子はゆっくりと口を開いた。
「正直、よくわからない。昔からの夢ではあるけど…もうちょっと、考えるわね。」
 千明から見合い写真をひったくるように奪い、茉子はそそくさと座敷を出て行った。


「姐さん、結婚すんのかなー。」
「千明!何を言い出すんだお前は!」
「だって、金持ちで次男でルックスも良いし。ざっと見たとこ経歴も普通に有名大卒だし。こんな好条件なかなかないぜ?」
「そうなんや。千明詳しいなぁ!」
「…千明お前まさか…お見合いした事、あるのか。」
「あるわけねーだろ!親父だよ!親父に時々見合い写真持ってくるおばさんがいたんだよ!」
 あ、と流ノ介の動きが止まる。
「すまない…お前に母親がいない事を失念していた。」
「別にそれはいいんだけど。っていうか居るよ!生きてないだけで!」
「なあ、お見合いってしたら絶対結婚せなあかんの?」
 ことはが首をかしげる。
「いや?会って気に入らなきゃ断ればいい話だし。」
「ほんなら一回会ってみたらどうやろう。」
 千明はあっけにとられ、それから答えた。
「そうだな。…でもさ、ことは。お前姐さんが結婚するの嫌なんじゃねえの?」
「うん…すごくさみしい。でも、それで茉子ちゃんが幸せなんやったら、うちが我が儘言ったら開かんと思うねん。」
 流ノ介が身を乗り出す。
「ことは…確かにそうだ!茉子の幸せが…しかしやはり侍たるもの…。」
「うーん、まあ、そうだよなー。」


 その時、ショドウフォンが鳴る音がした。
「なんだ?電話?誰?」
「いや…メールだ。」
 丈瑠が黙ってショドウフォンを眺め、それから立ちあがった。
「あ?丈瑠?どこ行くんだよ?」
「源太の屋台だ。稽古の時間までには戻る。外道集が出たら呼べ。」
「と、殿!私もご一緒に」
「いや、大丈夫だ。」 
 あっさり言い放ち、丈瑠は上着を抱えて出て行った。
「…殿~!」
「流ノ介、諦めろ。」
「そうや、流さん、今のうちにちょっと稽古見てほしいんですけど」
「あ、ああ。千明、おまえも来い。」
「まじかよ…この寒ぃのに…。」
 ぶつぶつ呟きながら、それでも千明は流ノ介とことはと共に庭へと出て行った。


「お!来た来た丈ちゃん!」
「源太。」
 ひょこひょこ手を振る幼馴染に向かって、丈瑠は歩いて行った。
「茉子は?」
「あそこ。なーんかずっと固まっててさあ。」
 『茉子ちゃんがなんか悩んでるみたいだけど何かあったのか?』と源太からメールが届いた丈瑠は、とりあえず見に行く事にしたのだ。
「声はかけたのか?」
「いや、まだ。」
「店は?」
「ダイゴヨウに預けた。なにがあったんだ?」
「茉子に見合いの話が来た。」
「見合いぃ?ああ、茉子ちゃんべっぴんさんだもんなー。無理ねえや。」
「それからずっとあの調子だ。」
「なんでだ?嫌なら断りゃいいじゃん。」
「さあな。とりあえず行くぞ。お前も来い。」
「はいはい。」
 二人は揃って茉子のほうへと歩いて行った。


「茉子。」
「まーこちゃん。」
 聞きなれた声を聞いて、ぼうっと川を眺めていた茉子は振り返った。
「丈瑠…。源太…。」
「そんなとこでじっとしてたら風邪ひくぜ?」
 二人を見て、茉子は少し笑う。
「そうね。」
「茉子。見合いについて、一つ言っておくが。」
 丈瑠は淡々と言った。
「嫌なら断ればいい。家の事は気にしなくていい。」
「そうそう。会うだけ会うっていうのも一つの選択だぜ?」
 驚いたように茉子は丈瑠を見て、また視線を地面に戻した。
「…ありがと。でも、自分でもよくわからないのよね。お嫁さんになりたいっていうのは昔からの夢だけど…いざ目の前に来ると…怖いっていうか。」
 うんうん、と源太がうなづく。
「でも、…会うだけ、会ってみようかな。」
 茉子は、二人を見てしっかりと笑った。
「悩んでたのが馬鹿らしくなるくらい嫌な奴かもしれないしね。」


 丈瑠と源太は顔を見合わせ、困ったような顔をして茉子を見た。
「?何、二人とも。変な顔して。」
「いや~…茉子ちゃんさー。なんか、無理してねえ?」
「え?」
「…ああ、そうだな。」
「ちょ、ちょっと何言い出すのよ丈瑠まで。」
「茉子ちゃん。無理すること無いんだぜ?」
 源太がはっきりと言う。
「別に俺達は見合いをしろともするなとも言わない。でも、嫌ならしなくてもいいだろ。」
 まっすぐな丈瑠の言葉に、茉子は咄嗟に返事をする。
「い、嫌なわけないじゃない…ただ…ただ、申し訳ない…とか…」
「「?」」
「お見合いを申込んでくれたのに、私は、今、結婚する気がないみたいなのよね。」
 あーあ、と茉子が呟く。
「将来の夢がお嫁さん、とか言っといて、私、本気じゃなかったのかな。」
「本気だろ。」
 さらり、と源太が答えた。
「本気じゃなきゃ、断るつもりで見合いに行こうが平気なハズだしな。」
「ああ。本気の夢だからこそ…怖いんだろう。」
「…丈瑠。」
 茉子は顔をあげて、まっすぐ丈瑠の目を見る。
「今夢を拾うのも手だ。だが。…自分からチャンスをつかむのも、ひとつの手段だ。」
「そうそう。俺だって店もつの諦めたしなー。」
「お前は違うだろう。」
「なんでだよ!」
「寿司屋がカレー屋になるところでも同じか?」
「店という観念的には一緒だろ!」
「それは本末転倒じゃないのか?」
「だから」
「お見合い、断ってくれる?」
 突然の声に突っかかろうとしていた源太は大人しく停止し、丈瑠は茉子を見た。
「…良いんだな?」
「ええ。…もっと、自分を磨いてからにしますって。」
 にこ、と茉子は笑う。
「じゃなきゃ、相手にも、自分の夢にも、失礼でしょう?」
 丈瑠と源太は満足そうに笑う。
「それに、お嫁さんにもなりたいけどやっぱり恋愛結婚に憧れるしね~。」
「おう!それでこそ茉子ちゃんだ。」
「…ちょっと源太、私にどういうイメージ抱いてるわけ?」
「え?あ…いや…た、丈ちゃ~ん…。」
「とにかく、ジイに連絡しておくぞ。」
 夢はまだ先にある。
 それを追うのが、今は楽しい。






――――――
?あとがき!
おーにゃんさん、こんな感じで…よろしいでしょうか…?
書いてる私はむちゃくちゃ楽しかったですが、最終的に趣味に走ってしまいました(汗
書かせていただいてありがとうございましたー!!姐さんにはぜひ恋愛結婚をしてほしい!
こんなものでよければ煮るなり焼くなり保存するなり、好きにしちゃってくださいねー。
あ、あと超短いおまけ書いちゃいました!
気になる方は下へGO! 






「良かったぁ…茉子ちゃんお見合いせえへんみたいや。」
「何だよことは。賛成派じやなかったのかよ。」
「千明!静かにしろ声がデカイ!」
「流ノ介、お前が一番うるせぇよ!」
「…ことは、千明、流ノ介。」
「…ね、姐さん…。」
「お前達…何してるんだ、こんなところで。」
「え、と、あの…。」
「そうそう。茂みの中って…。超怪しいぜ?」
「いやあのこれは…。」
 『なんとなく』走り込みの途中に『たまたま』三人を発見したことは、千明、流ノ介は『何気なく』茂みの中で休憩中に『偶然』話を聞いていたと言う。

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