月草雑記帳

スポンサー広告


スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



TB(-) | CO(-)  *Edit

竹華


竹華 「感化」第一幕


竹華「感化」第一幕です。
…しかし、第一幕で最終幕です。なんということでしょう。
ネタがありませんでした。いや、びっくりです。
しかし相変わらず(?)香里菜と滝然の暴走っぷりはすさまじい。


さて。こちらは侍戦隊第四十七幕「絆」の裏側の捏造です。
侍達、ほぼ出てきません。(元々「竹華」に家臣sは出てなかったかもですが)本編以上に補足するところ、ないですもんね。


オリジナルキャラクター暴走中です。
おもに香里菜と滝然が。あと…半オリジナルのみつばさんが。
(当たり前ですが)動かしやすいというか、わかりやすくて良いです。


では。
本編の素晴らしさを損ねたくない方は回れ右願います。
お付き合いくださる方は、どうぞ下へ。










「感化」第一幕


 三人が殿様のもとへ走り、一人が動けずにいた頃。
 怪我の治療を終えた源太と彦馬は、なんとなく元、丈瑠の部屋へと足を運んだ。
「丈ちゃん…。」
「殿…。」
 こん、と音がして二人は顔を上げる。
「なんだ?」
「失礼します。彦馬さん、源太君。…部屋に入っても、よろしいでしょうか?」
「みつば姉ちゃん!?」
「何?みつば…花織みつばか?」
「はい。」
 源太と彦馬は顔を見合わせてから、源太がふすまを開けた。


「あの殿なら、命を預けて一緒に戦える、か…。」
 自室でモヂカラの訓練をしていた薫が、ぽつりとつぶやいた。
「薫?どうしたの?」
「いや、さっきな。…黒子が流ノ介に向かって言っていた。どうやら流ノ介が昔言った言葉らしい。」
「…あの、影に向けて?」
「ああ。」
 ふう、と薫は筆を置いた。
「やはり、失敗だったな。何も考えずに出てくるべきではなかった。」
「いえ、姫。姫がいなければドウコクは封印できず、侍たちも、命を落とす可能性が高い。姫がいなければならないのです。」
 はっきりと滝然が言い切る。薫が苦笑した。
「そうよ、薫。それにさ、あたし思うんだよね。」
 珍しく真面目な顔で、香里菜が言った。
「あたし、薫になら命を預けて一緒に戦えるよ。…っていうか、今までもそうしてきたつもりだけど?」
「そうです!たとえ、影にもその…なんというか…価値というにはなんですが…命を預けるに値するとしても…私は姫に命をお預けしております。」
「滝然、何言いたいのかわかんなくなってるでしょ。」
「う…。」
「だが気持ちは伝わった。」
 二人が見ると、薫が笑っていた。
「ありがとう。滝然。香里菜。…私は私なりにやってみるしかないな。」
「そうです姫!」
「あたしたちがなんとかフォローするし。頑張ろ!」
「ああ。」


「みつば…。」
 丈瑠の部屋に入ってきたみつばはまず頭を下げて、それから微笑んだ。
「お久しぶりです、彦馬さん。源太君、傷は大丈夫?」
 すとん、と源太は座り込んだ。
「なあ…みつば姉ちゃん。俺さ、丈ちゃんの事、助けに来たつもりだった。でも、ひょっとして、重りになってたのかな…。」
「…いいえ。丈瑠様にお会いしていないから、説得力がないやろうけど。丈瑠様はあなたを重りになんて思うてはらへん。…私が、保証するわ。」
 寂しげに微笑むと、みつばは彦馬に座るよう促した。彦馬が座ると、みつばはまた話し始めた。
「根っこのところでは、結局私たちは何にもできへんのよ。丈瑠様が今気にしてはるんは、影武者と知っていた私や…彦馬さんの事やなくて、ずっと騙して、命を預けてきた家臣…流ノ介さんや茉子さん、千明さんに…ことはやから。あの四人に任せるしかあれへんの。勿論、源太君も、その対象やったと思う。けどな、丈瑠様は、深いところで源太君を信頼してはるねん。それは、子供のころから付き合うとるからかもしれへん。源太君が、侍の子やないからかもしれへん。でも確かに、心のどこかで、『源太君なら、影武者である自分にもきっと力を貸してくれる』って、思うてはるんちゃうかな。せやから、源太君だけではあかんねんな。一番最初に嘘をついてもうた…嘘から始まった関係である四人が、どう思うてはるんかが、怖いんよ。きっと。」
 淡々とした声に、源太はぐっと顔を上げた。
「じゃ…丈ちゃんが俺を、重りに思ってたわけじゃないんだよな?俺、丈ちゃんの邪魔になってないよな?」
「ええ。きっと。…彦馬さんも、それは分かってはるんと違いますか?」
「…ああ。わかっている。だからこそ、源太が説得しても駄目なのかと、改めて思わされた。…ワシは、殿になんというひどい事を。」
「ジイちゃん、らしくないぜ。もっと丈ちゃんを信用してやれって。」
「…源太。お前こそ今まで小さくなっていただろうが。」
 いつもの調子が戻ってきたらしい二人に、みつばはこっそり微笑んだ。


「失礼。少し、お話を伺いたいのだが。」
 香里菜と滝然が丈瑠付きの黒子に呼び止められたのは、夜の事だった。
 二人は(黒子衣装なので分かりづらいが)顔を見合わせて、同時に聞いた。
「「何?」」
「姫の事だが。姫は、一体どんな方なんだ?」
 うーん、と二人は考え込む。
「時代錯誤、かな。」
「おい香里菜!」
「だってそうじゃない?今時姫様とか侍とか家臣とかー。」
「それを言うならお前だってそうだろう。」
「そうだけど。でもあたしのこれは…志葉家に影響受けてるんだもん。か…姫のせいよ。」
「こら!姫のせいとは、姫に向かってなんたる口のきき方!」
「いいじゃない今本人いないし。」
「そういう問題じゃない!!いいか?姫は美しくたくましく優雅であり、また同時に荒々しくおとしやかで」
「滝然、本気?時代錯誤じゃないなら天然ボケくらいじゃないの?」
「姫に向かってボケとはなんだボケとは!」
「だって絶対突っ込みじゃないわよ!!」
「何を言う!いつも丹波殿に突っ込んでいるではないか!」
「あれは突っ込みじゃないわよ!扇子投げてるだけじゃない!突っ込みっていうならハリセンくらい用意してみなさいよ!」
「それこそ時代錯誤だ!ていうか普通に古い!」
 くっくっく、と笑い声がした。我に返った二人が見ると、質問してきた黒子が笑いをこらえているようだった。
「すまない…だが、なんとなくわかった。姫様は、立派な方であるようだな。」
「あ…すまん。姫のことになるとつい夢中に」
「途中から話変わってたような気もするけどね。」
 質問してきた黒子はまた笑うと、言った。
「私達は今まで殿にお仕えしてきた身。姫に対してどう反応すればよいのか、わからなかったんですが…今の言葉達を聞いて何か吹っ切れました。…姫を守るため、一同働かせていただきたく存じます。」
 いつの間に居たのか、質問してきた黒子と同じ格好の黒子が、ぞろぞろと現れて正座をした。
「…そういうの、本人にやってあげてよ。きっと、喜ぶからさ。」
「ああ。我々にではなく、な。」


 もう一度姫や丹波と話をしてみようかと、源太が席を立ちかけた。
「あ、源太君。」
 おいでおいで、とみつばが手招きする。源太は不審な顔になりながらもみつばに近づいた。
 ぽん、と源太の頭に手が置かれた。
「源太君が侍に…シンケンジャーになったって聞いた時は驚いたわ。本当に、夢をかなえたのね。…頑張ったわね。」
 いい子いい子、と子供にするようにみつばは源太の頭を撫でる。
 それを黙って受け取って、源太は立ち上がった。
「ありがとな、みつば姉ちゃん。ジイちゃん、行こうぜ。」
「…ああ。そうだな。」
 そして二人は姫や丹波の元へ行き、姫の言葉を聞くことになる。

スポンサーサイト


TB(0) | CO(0) *Edit

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
 ◆Home  ◆作品*  ◆All  ◆通常ブログ画面  ▲PageTop 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。