月草雑記帳

スポンサー広告


スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



TB(-) | CO(-)  *Edit

侍戦隊捏造文章


侍捏造小説「若侍談義」


捏造短編では物足りず、もっと長いのを書いてました。

だいたいわかると思いますが、「シンケンジャー」を基に「捏造」した「小説」です。

ブログに載せる勇気がイマイチなかったんで捏造短編で様子見してました。
コメントや拍手をいただけましたので思い切って。
今載せないと話が進んでしまうという危惧もあったり
このブログはみなさまの応援で成り立っております。

さて、この捏造小説ですが。
千明と源太のお話です。
源太が千明の事をなんて呼んでたかわからなかったのが心残りですが。


原作のイメージを崩されたくない方は回れ右!!
心のひろ~い方は良ければ続きをどうぞ。

感想など頂けると小躍りして喜びます。
モモタロス並のダンスを披露しますよ!(リュウタロスじゃないのか)













若侍談義

「源ちゃん!はい、これ差し入れ!」
「ん?おお、ちょーど暇してたところだ!寄ってくだろ?な、な?」
 まだ答えてもいないのに源ちゃんは椅子を引っ張り出して準備してる。全く気が早いよな。
「ま、こっちも戻りづらいとこだし。」
「ん?なんだ?ジイちゃんにでも叱られたか?」

 ビンゴ。

「ま、そんなとこ。」
「んで、何持ってきてくれたんだ?」
「今日の菓子。丈瑠が持ってけってさ。」
 黒子ちゃんが風呂敷に包んでくれたお菓子を取り出すと、中には豆大福が二つきちんと包まれて入っていた。あれ?俺の分も入ってる…ああ、食べてから帰ってこいってことか。
「うお、俺の大好物!!さっすが丈ちゃん、わかってるねぇ。」
「へえ、付き合い長いだけあるんだな。」
「まあな!何しろ幼馴染ってやつだし!!」

「そういやさ、ちょっと聞いてみたいことがあるんだけど。」
「何だ?」
「丈瑠ってさ。昔から…なんて言うか、ああなわけ?」
「ああって何だよ?はっきり言えよ。」
「んー、」
 これって悪い言葉だけど…そうとしか言えないよなー。
「KYっていうか。」
「KY?…ああ、空気読めないっていう、アレか?」
「そーそ、アレ。」
「性格はあんまり変わってないと思うぜ。ま、昔より泣かなくなったけど。」
「ああ、前に泣き虫だったって言ってたな。」
「その上ビビりで大変だったんだ。」
「いや、それも聞きたいんだけどさ、今聞きたいのはそこじゃなくて。」
 俺は源ちゃんが出してくれた熱いお茶を一口飲んだ。
「なんつーか、誰も空気読もうとしないんだよなー。」
「ああ、まーそうだよな。」

 丈瑠は殿様だし。流ノ介は何か時代がずれてるし。姉さんは空気読んでんのかな、って時もあるけど読む必要ないって感じだし。ことはも…空気読むキャラじゃねえし。
「で、源ちゃんも個性全開だしな。」
「おうよ!ま、そんなに空気読むとか気にする必要あるか?学校じゃねえんだからさ。」
 学校か。
「そういや学校ではKYって結構聞いてたのに今全然耳にしねえな。」
「だろ?あーいう言葉はそういうお国の組織とかで使われんだよ。俺たちはシンケンジャーだ。そんなもん関係ねえ!」
 お国の組織って。
「そういや丈瑠ってちゃんと学校行ったのか?」
「行ったんじゃないか?俺も中学はちゃんと出てるしな!」
 義務教育レベルかよ!ひょっとして流ノ介もか…?じゃあ二人とも、年齢的にもKYなんて言葉、知らないかもな。
「源ちゃんよくKYとか知ってたな。」
「客商売だからな!ボキャブラリーは豊富じゃなくちゃ。」
 ついでに顔の表情も豊富だよな。っと、これは黙っとこ。
「姉さんは賢いし、大学も行ったのかもしれないから知ってるかも。ことはは年齢的にも知ってておかしくなさそうなんだけど。」
 ま、ことはにはその辺の話は振らない方がよさそうだけど。ってこれも「空気読んでる」のか?
「な、空気読むってどういうことだと思う?」
「周りに合わせるってことじゃないのか?」
 じゃ、今のは違うな。「気を使う」だ。
「俺常に空気読んでるかもー。」
「何か合わせてんのか?」

 だって稽古とかだるいし、流ノ介みたいにやる気ねえし…でもシンケンジャーとして外道衆をつぶしたいってのは嘘じゃないな…いやでもことはみたいに殿様殿様言う気はないし…でもまあ丈瑠がすごいのはマジだよな…姉さんみたいにすげえ特訓されたわけじゃないし…でも親父がすげえ強いのはこの間わかって、追いつきたいと思ったな…

「あれ?」
 俺、案外誰にも合わせてない?
 源ちゃんは豆大福を口に含んでもぐむぐ言っている。
「家来だとは思ってねえけど…。」
 でもなんて言うか、丈瑠は一段上だと思ってるような。俺が一番下だから負けてたまるかとも思ってるような。おいおいマジかよ。
「俺、案外侍かも。」
「何だそれ。」
「俺自分の事全然侍っぽくねえと思ってたんだけど。うっわマジかよ。」
 俺が頭を抱えていると源ちゃんがお茶を飲みながら言った。
「何だあ?嫌なのか?いーじゃん、俺なんてまだ職人って言われるしさー。早く一人前の侍になりてえのに。」
「一人前の侍か。俺もそれはまだまだだな。」

 あれ?俺、侍になりたいんだっけ?

「今日さ、姉さんとことはが買い物に出かけてて。んで丈瑠と流ノ介が庭で手合せやってたんだ。ずっとぼーっと見てたんだけど俺も何かやらなきゃ、って思って立ち上がったら後ろ通ってた黒子ちゃんにぶつかっちゃってさ。黒子ちゃんのもってたバケツの水、全部こぼしちまった。」
「あ、わっかるなーそれ。黒子ちゃん、なんか気配ねえんだよ。」
「そうそう。で、ジイさんにすっげー叱られて。」
「ジイちゃんしつこいんだよなー。だんだん昔の話が混じるんだろ。」
「そうそう。ってなんでそんなに詳しいの?」
「そりゃ、昔丈ちゃん家に忍び込むたびに叱られてたもんよ。もうプロだぜ。ジイちゃんの手の内は見切った!」
 源ちゃんがグッと親指を立てた。何やってんだか。
「嫌なプロだなー。で、叱られてたら丈瑠が罰として菓子を源太に届けてこいって。お使い命じられたってわけ。ま、結果的に助かったんだけど。」
 ひょっとして意図的に助けてくれたのかな。
「ふんふん、じゃ、若侍って感じか。」
「若侍?」
「なんてか、いい響きじゃん?未熟だけど侍!って感じしねえ?俺もそれくらいになれてんのかな
ー。」

 若侍…か。

「いいかもな、それ。」
「だっろー?よし、俺も早く侍になる!お前にも絶対負けねえ!」
 指さすな!って、は?
「何言ってんの?」
「んん?若侍仲間なんだろ?だったらお前には負けねえ。俺が先に侍になる!」

 俺と競うってわけ?下扱いしないんだ?いや、そりゃしないだろうけど…

「んで、丈ちゃんにも流ノ介にも認めさせる!お前より先に、な。」

 そっか。俺、侍になりたい以上に、認めてほしいんだ。みんなに。
 自然と唇の端が持ち上がった。言うべきことは唯一つ!

「俺も絶っっ対負けね!正々堂々勝負だ!!」

「おうよ!」


 空気読まないって、良くないことだって思ってた。
 でもそうじゃないな。自然体なんだ。そんなに意識して合わせてなかったハズだけど、学校ってなんか、自然じゃなかったかも。
 疲れるときも多いけど、居心地がいい、っていうか楽だ。
 逃げ出したくならないし。呼吸がすげー楽。
 あの世界にいたい。
 居続ける方法は、俺はもう知ってる。
 誰よりもすげー侍になって、みんなに認めてもらう!
 そうすればきっと、外道衆も倒せるし、世界も守れるハズだしな!
 よっしゃ、行くか!
 

スポンサーサイト


TB(0) | CO(0) *Edit

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
 ◆Home  ◆作品*  ◆All  ◆通常ブログ画面  ▲PageTop 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。