月草雑記帳

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創作文章(特撮系)


たいちょおさんに捧げたW捏造小説


「Sの不思議」


去る四月十三日は「閑古鳥ぽよぽよ」の管理人さん、たいちょおさんのお誕生日でした!


今までに「コメント欄に駄文を貼り付けて誕生日を祝う」という常識外れな奇襲を二人ほどに仕掛けたリオンですが、今回は学習してメールフォームを使いました。最初からそうしろ!!


というわけでたいちょおさんが描いてくれた素敵バナーと一緒に記事にしちゃうのですよ。
ていうか何かおかしくないか?
私がプレゼントもらってどうする!!?


うう…ごめんなさいたいちょおさん…。ありがとうございますです。
お祝い文のはずなのに全く祝ってない内容の捏造!心は込めました!!
タイトルは「Sの不思議/感嘆・熱烈な愛」です。


…ここで「ありゃ?」とか思った人は凄いです。そう、以前風水さんに捧げた小説の…まあ一応続きというか…同じ世界観でございます。
結構いろんな人が「風水さんとたいちょおさんの誕生日プレゼントは二つで一つ!」をやっているようですが、こっそりと私もその一人だったり。まああんまり話つながってないんですけど…。


さて、前置きが長くなりましたがこちらは仮面探偵Wの捏造小説です。
イメージを破壊されたくない方は回れ右願います。いいよ、という方はどうぞ下へ。


では、改めましてたいちょおさん!誕生日おめでとうございますー!!







『Sの不思議/感嘆・熱烈な愛』


 井坂深紅郎が園咲の屋敷に住み着いてから、数日が経過していた。自室となった部屋のソファーで、深紅郎はWのメモリを見つめていた。
 ふ、とドアの向こうに気配を感じた深紅郎はそのメモリをそっと隠す。
「おや、どうなさいました?」
 ノックの音もなくドアは開き、ドアを開けた張本人はにっこりとほほ笑んだ。
「お夜食が必要かと思いまして。…いかが?先生。」
 後ろに三人のメイドと料理を従えた園咲冴子は遠慮なく部屋の中へと入って行った。
「それは、ありがとうございます…。しかし、その手の物は?」
 冴子は手に持った物に視線を落とす。
「お部屋が殺風景ではいけないかと思いまして。」
「薔薇、ですか。」
「あら?お嫌いでした?」
「とんでもない。」
 深紅郎はゆっくりと立ち上がる。
「ただ、薔薇にはいろいろな花言葉がある。ご存知ですか?」
 冴子は黙ってメイドに目で合図をする。三人のメイドはきちんと料理をテーブルにならべ、一礼して去って行った。
「いいえ?…そのような物には詳しくないものですから。」
「花言葉は色によって変わるんですよ。例えば、赤なら『愛情・情熱』、黄色は『嫉妬』。白色は『尊敬』…。」
「お詳しいのですね。」
 冴子は手に持っていた薔薇の花束を、真っ白な花瓶に活ける。
「しかし…その色はなんでしょう?あまり見覚えのない色です。」
 冴子は活けたばかりの薔薇を一本抜くと、唇にあて、微笑んだ。
「深紅…。先生に似合いの色でしょう?」
 冴子くるりと後ろを向き、ドアに向かって歩く。
「食事が済みましたら、メイドに下げさせますから。」
 そう言い残すと冴子は振り向かず、部屋を出て行った。
「深紅ですか…あまり、美味しそうな色ではありませんね。」
 そういうと深紅郎はもう薔薇に見向きもせず、ナイフとフォークを手に取った。
 一方で冴子は手に持った薔薇をじっと見つめながら、部屋へと向かう。


「いらっしゃいませ!何にしましょう?」
「薔薇を。」
「何色になさいますか?赤・白・黄色…ちょっと変わったところで紫やオレンジもありますよ。」
「そうね…オレンジを、束にしてちょうだい。あと…。」
「はい?」
「それとは別に、帯紅の蕾を。」


「わあ、綺麗な色!」
 オレンジ色をした薔薇の花束を見て、若菜は歓声を上げた。
「どうなさったの?お姉さまがお花をお買いになるなんて。」
「…たまには良いでしょう?」
「あ、でもお姉さまは昔から薔薇がお好きだものね!花言葉もよくご存じだし…そう言えば今日のブローチも白薔薇ですのね!アハハハハ、良くお似合いですわー。」
「若菜。少し口を慎みなさい。それから、仕事前くらい静かにできないの?」
「だーって…お姉さまによくお似合いなんですもの…!アハハハ!」
「若菜…やっぱりドライバーの…?」
「はぁ…。何かおっしゃいまして?」
「いえ?」
「『いえ?』ですって!ちょっとミック!?聞きました!?お姉さまったら冗談がお好きなんだから!」
 そう言って暫く笑ったかと思うと、若菜はふと真顔に戻った。
「…もしかしてこの花束、井坂先生にお渡しになるの?」
 少し不機嫌そうな顔になった妹を横目で見て、冴子は呟いた。
「…さあ、どうかしら?」
「あの方にこの色は似合わないと思いますわ。この色は…もっと、さわやかで、無邪気な方にこそお似合いだと思いますけど…。」
「あら?井坂先生は邪気だと?」
「そ、そうじゃありませんけど…。少なくとも、さわやかではありませんわ!!」
「そうね…。この薔薇にふさわしいのは…。」
 オレンジ色の薔薇の花束の、特に美しい一本に触れて、冴子は言葉を止めた。
「?お姉さま。」
「若菜。そんなに気に入ったなら、あげるわ。持って行きなさい。」
 そういうと冴子は触れていた薔薇を花束から引き抜くと、去って行った。
「お姉さま…?」
 若菜は不思議そうに首をかしげたが、そのまま花束を抱えて自室へと向かって行った。


「井坂先生…あなたともあろうかたが…物事の表面しか、見ていないのですね…。」
 コツコツ、と靴音が響く。
「薔薇に限らず、一つの花には沢山の花言葉が存在するというのに…。たった一つで満足してしまうなんて、先生らしくありませんわ。」
 コン、と靴音が止まる。
「赤は…『貞節』。黄色は『不貞』。青色は…『神の祝福』。」
 すっと白い手が伸び、一輪の薔薇が真っ白な花瓶に活けられた。
「白は、『私はあなたにふさわしい』。」
 冴子は花瓶に飾られた薔薇を見つめ、ゆっくりとその唇から言葉を紡ぐ。
「私は…誰にふさわしい…?」
 その声は人に聞かれることなく、花瓶に活けられた薔薇に消える。


 冴子の部屋に飾られた三本の薔薇。
 一つは、開いた深紅。
 一つは、開いたオレンジ。
 そしてもう一つは、蕾のままの帯紅。
 帯紅が開く時は、決して遠くはない。

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~ Comment ~

通りすがりのバナー作者だ! 

しっかりバナーを張っていただいてありがとうございます!
「お前んとこのブログでも祝えよ!」的圧力に屈したんだねそうなんだね(え)。

最初ウェザーさんとタブーさんでも描こうと思ったら、もうオレンジの人のイメージが消えなくて(笑)、すべてに無難なイメージのバラで行こう!ということに相成りました。
深紅ってもうちょっと明るいんじゃね?とか思いつつバラの粗をごまかすためにカラートーンを落としたのはナ・イ・ショv

たいちょおさんへ 

コメントありがとうございます。

バナー嬉しすぎたので思い切っておっきく貼ってみました!!そして最近「バナーって目次に貼るものじゃね?」と気づいたので前のも合わせてまた目次にも貼らせてもらいますね。

オレンジの人…!名前も姿も全く出ていないのにそれほどの影響力をもっているとは…凄いです。

色については全く詳しくないので(汗)無問題です!!
いろいろありがとうございました!!
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