月草雑記帳

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創作文章(特撮系)


ハッピーバースデー to ジェリドと私さん!


本日はいつもお世話になっております「さすがブログだ、なんともないぜ!」の管理人さん、ジェリドと私さんのお誕生日です!おめでとうございまーーーす!
ジェリドと私さんにはかれこれ二年ほど?ですかね、お世話になっております。
毎週毎週ライダーの記事がこれでもかとばかりに精密で、私はいつもびっくりしてます。


さて、過去三回ほど「他人のブログに捏造を送りつける」というお祝いなのかなんなのかよくわからない事件を巻き起こしていました私ですが(勿論私的にはお祝いしているつもり)、今回はなんだかとっても長くなってしまったためブログのコメント制限にひっかかりました(苦笑)。
しょうがないので(?)ここに載せることにしましたー。
ジェリドと私さんのみお持ち帰り・転載等OKです。


ちなみにWの捏造です。なんだか書きやすかったので。
それではジェリドと私さん、改めましてお誕生日おめでとうございます!!
今年も一年、良い年になりますよう!


では、何故か二部に分かれてしまった捏造。
「Tに願う」。
どうぞ!!






「Tに願う/皆が幸せでありますように」

「翔太郎くーん。」
「なんだー…ってどわっ。なんっじゃこら。」
 亜樹子に呼ばれて振り返った翔太郎が見たものは、亜樹子がかつぐ、自分の身長を超えるだろう笹。
「何って…知らないの?笹。パンダの好物じゃない。」
「そうじゃねえ!それが何でここにあるのかって聞いてんだ!」
 びし、とカレンダーを指差して亜樹子が答える。
「七夕だから。」
「ハードボイルドはそんな行事に流されないんだよ。どっから持ってきた!」
「あたしが可愛いからあげるって言うから、もらっちゃった。」
 てへ、と可愛く小首を傾げてから亜樹子は笹を降ろす。
「ったくよー。浮かれやがって。」
 ガチャリ、とドアの開く音がする。
「あ、フィリップくん。」
「フィリップ、お前も何か言ってや…れ?」
 フィリップが両手いっぱいに抱えるのは、大量の折り紙細工。
「翔太郎、何をぼーっとしているんだい?早く笹を立てないと飾りが付けられない。」
「ってお前もかよ!最近なんかコソコソやってると思ったら…そんなもん作ってたのか?」
 短冊やら、スイカをかたどった飾りやらを机に乗せて、フィリップは得意気に何かを見せる。
「今日が曇り空なのを心配しているのかい?翔太郎。なら心配は無用だ。ちゃんと白鳥座も作っておいた。」
「それ絶対白鳥じゃないだろ。」
 フィリップが見せるそれは、どう見ても緑と黒。
「おかしいな…。『デネブ』を検索したのに…。」
「ねー二人ともー。立てるの手伝ってよ。」
 ギリギリ天井にぶつからない高さで笹は切られ、立てられかけていた。
「伝統行事を楽しむ余裕もハードボイルドには必要なんじゃないかい?」
「あーわかったわかった。手伝えば良いんだろ!」
 翔太郎とフィリップで笹を支え、亜樹子ロープで縛り、しっかりと立たせる。
「よし、じゃあー飾りつけましょ!」
「どれだけ作ったんだよ飾り…ってあれ?」
 翔太郎が手に取った短冊には既に文字が書き込まれていた。
「あ、それ、街のみんなに書いてもらったから大事に扱ってね。」
「いつの間に…。」
 どん、と補強用ロープを置くと、亜樹子は財布を握る。
「じゃ、買い出し行ってくるから後よろしく!」
「おー…ってオイ!」
 翔太郎が突っ込む頃には亜樹子の姿は既にドアの向こうに消えていた。






「Tに願う/風都の平和は俺たちが守る!」


 置いていかれた翔太郎とフィリップは折り紙細工を笹につるす。
「翔太郎、雨が降ってきたようだよ。」
「マジかよ。フィリップ。お前こんなんよりてるてるぼうずでも作った方が良かったんじゃねえか?」
 翔太郎が『デネブ』をぷらぷらさせながら言う。
「てるてるぼうず?」
 その声のトーンに、『デネブ』を付けようとしていた翔太郎の手が止まる。
「フィリップ…まさか…。」
「検索を始めよう。」
「やっぱりか!止めろ!検索するようなもんじゃねえ」
 翔太郎の叫びは既に地球の本棚に居るフィリップには届いていそうにない。
 翔太郎は諦めて、飾り付けを再開する。
「ったく…誰のだこれは。」
 ピンクの短冊に書かれていたのは『CDミリオンセラー達成!』。
「…クイーンとエリザベスか。んじゃこっちの茶色いのは」
『昆布茶。刃野』
「刃さんか!?短冊の意味間違ってねえかこれ…。」
 呟きながら黄色い短冊を手に取る。
『出世出世出世。真倉俊』
「流れ星じゃねえよ!」
 黄色い短冊を下の方につけて、青い短冊をみる。
『商売繁盛家庭円満。』
「バーバ風のマスターか。茜ちゃん元気にしてっかな。」
 青い短冊を飾り、緑の短冊を手に取る。
『風都一のなると。』
「…ラーメンがメインじゃないのかよ!」
 青い短冊に並べて飾ると、赤と白、二色の短冊が目に入った。
「なんで二色…?」
『僕にもプレゼントが欲しい』
「…サンタちゃんか…。」
 紅白の短冊をつるし、オレンジの短冊を手にする。
『彼女募集中。ウォッチャマン。』
「さっきからなんか…書くとこ間違ってる短冊多いぞ…。」
『風都大学合格』『就職できますように』『大会優勝!!』『彼氏と結婚できますように』『交通安全』…
 たくさんの願い事を飾っていく。
「ふぅ…あと三つか。」
 手に取ったのは、『世界平和』と書かれた赤い短冊。
「誰だこんな抽象的なの願ってんのは…あれ、名前無い。」
 まぁ折角だから、と上の方に飾る。
『商売繁盛、さらに美人!』
「…亜樹子だなこれ…。下の方に付けてやる。」
 かがんだ瞬間、裏にも何か書いてある事に気がつく。
『若菜姫が元に戻りますように。』
 しばらく眺めて、翔太郎は立ち上がる。
「翔太郎、人の願いを覗き見するとは、良い趣味とは言えないね。」
「フィリップ!?いつ帰ってきたんだよ!」
 思い切り驚いてから、翔太郎は短冊を目線より高く飾る。
「君は叶って欲しい願いを上の方に付ける傾向があるようだけど、それは何故だい?」
「いつから見てたんだよ…。上の方が空に近いから!叶いそうだろ!」
「君らしいね。ほら、まだ一枚残っているよ?」
 フィリップに促され、翔太郎は最後に残った紫の短冊を取る。
「あれ、これ白紙じゃねえか…ん?」
 紫をひっくり返して出て来きたのは、白。
「フィリップ。これ…お前のか?」
「ああ。僕は現状に満足しているからね。亜樹ちゃんが何か書けというから。ところで、願いは一応6日までに書かなくてはいけないけれど…。」
 歩いてきたフィリップが翔太郎の手から短冊を取る。くるりと裏返し、翔太郎に差し出されるのは、紫の短冊。
「君も何か書くかい?」
「…しょうがねえな。」
 ペンをとり、文字を書き込む。そしてそれを、一番高いところにつるす。
「たっだいまー!スイカと花火買ってきたよ!」
「おお、ナイスだ亜樹子…って雨降ってるだろ!」
「大丈夫。今からてるてるぼうずを作るから、問題ない。」
「短冊飾ったって宣伝してきたから、みんな来てくれると思うよー。みんなでスイカ食べよー!」
「ったく。調子良いなあオイ。」
 わいわいと騒ぐ探偵事務所を、色とりどりの笹が眺めていた。

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~ Comment ~

最高のプレゼントでござります 

 このような大作を頂き、全くもって恐悦至極です。
あの事務所の空気がよく出ていますね。願いごとも何だかすごくありそうな感じで。
赤い短冊に世界平和・・・もしかして照井?
また、翔太郎の願いごとが明らかになっていないなど、想像の余地が残されていて実に面白い小説でした。
 亜樹子の短冊の裏とか、全体的に優しさが感じられて何だかすごく豊かな気分になれました。
ありがとうございます。

ジェリドと私さんへ 

コメントありがとうございます。

いえいえ、大作というよりは無駄に長くなってしまったとでも…。
事務所のわきあいあいな空気が出てれば良いなあと思いましたので、そう言っていただけて嬉しいです。
願い事は、考えるの楽しかったです。刃さんが好きなのがこぶ茶であってたかどうか…(苦笑)。
こちらこそ、わざわざコメントくださりありがとうございました。亜樹子は実は三人分のお願いをしている…ということにしたくて(笑)。所長ですから!!
今年もどうぞよろしくお願いします。楽しい一年になりますように!
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