月草雑記帳

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超越時空炎鳥伝説


超・電王&侍戦隊捏造 超越時空炎鳥伝説 その二十


拍手ぱちぱちありがとうございます。
なんか古いのにまでもらっちゃいました。嬉しいです。


テストも終わりましたし、私は今日から夏休みです!…まぁ今日バイトですけどね。
そして…わー…二十ですって!二十!!すごいですね!
とうとう最終回まであと一幕ですよ!
まあ、壮大な後書きをつけるのですが。明後日多分。
いろいろ苦労しましたが、終わるとなるとほんとに寂しいですね。
語りたいことがたっくさんあります。


では。
興味のある方のみどうぞ。

 超・仮面ライダー電王&侍戦隊シンケンジャー 超越時空炎鳥伝説 その二十


「ねえ、もうやめてもらえないかな?」
 デンライナーを後ろに控えさせた良太郎に、何を言われているのかわからなくて、源太は思わず聞き返す。
「は?何を?」
「あの鳥を捕まえるの、もう、やめてくれない?」
 あの鳥、という言葉に六人が良太郎の視線を追うと、そこ、高い空の上には確かにゆらゆらと輝く鳥の姿があった。
「駄目?」
 ぐ、と良太郎は丈瑠と対峙する。
「お前、殿に向かってなんたる」
「流ノ介。…訳を、聞かせろ。」
 流ノ介を押さえた丈瑠の目がすっと細くなる。
「その前に聞かせて。君たちはなんであの鳥を捕まえようとしているの?」
 まっすぐに丈瑠を見上げる良太郎に、茉子が横から答える。
「それは…外道衆を倒すのを協力してもらう為に」
「それって、あの鳥が居ないと出来ない事なの?」
「え?」
 本格的に何を言われているのかわからず、シンケンジャーはお互いに顔を見合わせた。
「必要…というか、あれは鳳凰折神なのだから、折神らしくディスクにいるのが当たり前ではないか?」
 流ノ介が眉をひそめながら首を傾げる。
「折神って言うのがなんなのかは正直まだよくわからない…でも、君達と一緒に居る折神達は、君達と一緒にいれる事をすごく喜んでる気がするんだ。」
「…それで?」
 淡々と語る良太郎に、丈瑠は続きを促す。
「でも、あの鳥は違うと思う。小さな籠の中に収まるような鳥じゃない気がするんだ。」
「気がするって…そんな曖昧な。」
「自分で言うのもなんだけど、僕はこれまでいろんなものを失くしてきた。」
「「「「「「…?」」」」」」
 首を傾げる侍たちの目に映るのは、真面目な顔の少年とその後ろに立つ四体のイマジン。
「両親も、お金とか…そういうのも。それから、身体も。本当は二十歳過ぎてるのにこんな身体になっちゃってるし。」
「…。」
 前半はともかく、後半はじっくり訳を聞きたいが、シンケンジャーは何も言わない。
 その真剣な眼差しに、彼らを襲ったであろう出来事を何も知らない六人は口を挟めない。
「だから、本当に必要なものしか求めないって決めてるんだ。それがどんなに魅力的でも。」
 一度言葉を切って、良太郎は自分を見る全員に向かって聞いた。
「もう一度、聞かせて。あの鳥は君達にとって本当に必要なものなの?」
「…外道衆に利用されたら?」
 丈瑠がよく響く声で問う。
「きっと、大丈夫だと思う。あの鳥は、僕達の想像もつかないようなところを今までずっと旅してきたんだと思う。とっても強くて賢いよ。だって、今まで捕まらなかったんだもん。だから、これからもきっと。」
「旅…。」
 ことはの呟きに良太郎は頷く。
「それが、あの鳥にとっての喜びなんだと思う。そんな自由な鳥を、縛り付けてしまうのは…嫌なんだ。」
「俺達は折神を縛り付けてなど」
「それはわかってる。でも、…やっぱり何か、違うんだ。あの鳥は、たった一つの名前に収まったりしないんだよ。」
 それぞれの頭に甦ったのは、文献から読み取ったたくさんの、名前。
「あの鳥から、手を引いてほしい。これが、僕からのお願い。聞いてもらえないかな。」
「聞かない、と言ったら?」
「そんときゃ俺達も相手になるぜ。」
 後ろでずっと黙っていたモモタロスが刀を構える。良太郎も頷いて、ベルトを持つ。
 少しの間、全員が丈瑠の答えを待った。


「ま、いいんじゃねえの、俺達もドウコク倒したわけだし?」
 源太が笑う。
 丈瑠は五人の顔を見て、それから、息を吐いた。
「この筆は…」
 丈瑠が取りだしたのは、あの白い箱に入った輝く筆。
「もらってもいいか?母上が怒るだろうし、手ぶらでは帰れないんだ。」
「…うん。僕が持っていても使えないし。」
 にこ、と良太郎が笑う。
「…交渉成立だな。」
 丈瑠の口元が少し上がった。その瞬間。
 

 バサリ。


 羽音を立て、ゆっくりと鳥が良太郎と丈瑠の隣に降り立った。
 ぽかんと見ている良太郎と、不思議そうな丈瑠に向かい、鳥は胸の羽根を抜く。
 その仕草はまるで、頭を垂れているようで。
 そしてそれを、二人に差し出した。
 ふたりはそれを戸惑いながらも受け取る。
 受け取ったのを見届けた鳥は、その場で光り輝き、また消えてしまった。
 それは、ほんの数秒の出来事。
 しかし歴史に刻まれる出来事。
 良太郎は羽根を見て、微笑む。
「ありがとうって、言いに来てくれたみたい。」
「…そうだな。」
 朝日と共に現れた鳥は、夕日の中へと融けていった。


「丈ちゃん、じゃ、帰ろうぜ!姫さん待ってるだろうしな!」
「ああ、…そうするか。」
「お前らどうすんだ?丈ちゃん家来るなら俺、寿司握ってやるぜ!」
「うわ、楽しそうだな!」
「こら、源太!千明!何を勝手に」
「いや…僕、姉さんが心配してるだろうし、帰らなきゃ。」
「そうなんやー。お姉さんに心配かけたらあきませんよね。」
「そうね。残念だけど、ここでお別れか。」
「おう!じゃ、またな。」
「名残惜しいけど、お嬢さん方、またね。」
「ほんならな。」
「はは、ばいばーいっ!」
 後ろに止めてあったデンライナーに乗り込んで、良太郎は一度振り返った。
「…いつか、未来で。」
 ふしゅう、とドアが閉じ、デンライナーはそのまま夕焼けの空へと消えていった。
「…じゃあ、俺達も帰るか。」
「はっ!」
「お姫様に言い訳しなきゃね。」
「ま、大丈夫だろ。」
「お姫様、お優しいから許してくださるわ。」
「おうよ!ま、いざとなったら俺が最高級の寿司を」
「どうせ普通だろ。」
「んだと!?見てろよ流ノ介!パリで磨いたこの腕、見せてやらあ!」
 わいわいと騒ぎながら、侍たちは家路を急ぐ。
 夏の太陽は、まだ沈まない。 





――――――
?あとがき、と最終回予告!
はい、この「永遠に変えられないもの」はもー書きたくて書きたくてうずうずしてたところです。
良太郎の頑固さがようやく出せましたよ。
殿も最終回すぎてますし、軟らかく、物わかり良く(?)なってますね。
さて、話もう終わってんじゃね?と言われそうですが…まぁ言ってしまうとそうですね。
明日は「戦いが終わった後」です。
とあるものが元ネタになってます。
では、明日が最終回!!
長らくお付き合いくださった皆様、まことにありがとうございました。
よろしければ明日も、どうぞ、お楽しみに。

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