月草雑記帳

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竹華


竹華「節度」第十一幕


来た…久々に来た…!インターネットにつながったぁーー!!


というわけでひっさしぶりの竹華!
しかもむっちゃ中途半端なところで終わってたよね…。
前の話はコチラをどうぞ。


個人的には一生懸命考えて書きました。
「節度」もいよいよ終わりかぁ…。あ、あと一幕残ってますけど。
「節度」と「源太編後編」が終わったらそろそろ「滝然編」と「殿父編」の出番です。
…誰か読んでくれてる人がいるのかどうかわかりませんが、お暇な方はぜひ(苦笑)。
無駄に長いですがぜひ(苦笑)。
さて、宣伝はこの辺で。
では、どうぞ。







 竹華「節度」第十一幕



 「ミカンの汁で字を書けば…」
 それは自分が教えたこと。
 みつばは一度ライターを消し、紙を丁寧にひっくりかえしてから、もう一度ライターで紙をあぶった。
 じわじわと文字が浮き上がる。
 それと共に、文字に込められた想いがゆっくりと力を増した。


 あぶりだされた言葉は、おびただしいほどの謝罪の言葉だった。


 「ごめん。」「痛い?」「ごめん。」「護れなかった。」「ごめん。」「返事を待ってる。」「ごめん。」「怖い。」「ごめん。」「ごめん。」「ごめん。」「ごめん。」…………
 表面にどうしても書けなかったのであろう丈瑠としての謝罪と願いが、細い筆で書いてあった。
 明日、届けてほしいと渡すつもりだった手紙を探した。
 そして、お見舞いに届いていた蜜柑を手に取った。


「丈瑠様。この度は数々のお見舞いのお言葉、本当にありがとうございました。私もようやく起き上がれるまでに回復いたしました。こうして筆を持てるのも、丈瑠様のお陰と存じます。」
『謝らなくても良いのですよ。私が、守りたかったのですから。』


「随分回復したようで、嬉しく思う。怪我の具合はどうだ?」
『でも、俺も護りたかったんだ。役に立ちたかったんだ。』


「まだ左手は自由になりませんが、それでも日に日に回復しています。」
『貴方はちゃんと、護ってくださいました。だから、私は生きています。』


「退院の日取りは、もうわかるのか?必要品は何かないか。」
『ありがとう。みつば、また、帰ってきてくれる?』


「まだ退院にはいたりませんが、物品も十分すぎるほどでございます。」
『わかりません。母は、京都に帰すつもりでいます。』


「見舞いに行けない分だ。何でも言ってくれ。」
『寂しいよ。また、来てくれるよね?』


「もったいないお言葉、ありがとうございます。こうして毎日文を届けてくださるだけで、十分です。」
『身体を治して、また、必ず伺います。それまで、しばしのお別れです。』


「京都に帰る日は今日だったな。次に外道衆が出た時は、頼む。」
『みつば、約束だよ。待ってるから。手紙も、書くから。』


「はい。お心遣い、本当にありがとうございました。」
『ええ。約束、です。丈瑠様。手紙も、待ってます。』


 最後の手紙を黒子に手渡して。
 みつばは、京都へ戻って行った。

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