月草雑記帳

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創作文章(特撮系)


『Tの記憶/嵐が来る』Aパート


W捏造第二回でございますです。
今日はちょっと話の展開上よく似た名前の人が出てきちゃって…。
読み間違いにご注意ください(笑)。


そしてなんだか中途半端なところで終わっちゃった…申し訳ない。
これAパートなので、「この間にCMあるんだな」とでも思ってください。TV風に。
ちなみにこれとアバンに間にはあのOPを流していただけると。
もちろん読んでいる皆様の頭の中に、ですが。


しっかし…Wの戦闘は難しいですね。
もっといっぱいフォームチェンジしたかったんですが…っとネタばれになるかもなのでこの辺で。
では「Aパート」、気になる方のみどうぞです。



『Tの記憶/嵐が来る』Aパート


「最近態度のおかしい人?そうねえ…。」
 翔太郎に尋ねられ、老婦人はうーんと考え込んだ。
「さっちんがおかしいのはいつもの事だし…翔ちゃんの格好もいつも通りだし。」
「オイ!」
「あ、翔ちゃん、高人さん!知ってるでしょう?」
「ああ。高ジイだろ。…まだ元気ないのか。」
「それが…最近ようやく外で見かけるようになったんだけど…なんかおかしいのよね。挨拶もしてくれないし。」
「そっか…。わかった、俺ちょっと様子見てくるよ。」
「お願いね。あ、それから翔ちゃん?その格好やっぱり『こすぷれ』ってやつじゃないの?」
「だから違うって!!あーもう良い!サンキュかねさん!行くぞ亜樹子!」
 老婦人が見えなくなるまで歩いてから、亜樹子が口を開く。
「ね、高ジイって?コスプレ探偵さん。」
「だから違う!…ま、ちょっとな。俺は高ジイの様子見てから帰るから、亜樹子。お前先帰ってろ。」
「はいはい。じゃ、とりあえずの情報をフィリップ君に伝えとくわね。」
「おう。」
 亜樹子と別れ、翔太郎は一人歩きなれた風都を歩く。
 やがて、一軒の青い屋根の家が見えてきた。
 ピンポン、とチャイムを鳴らすが反応は無く、翔太郎は窓から中を覗きこむ。
「なんだいるじゃねえか…。おーい高ジイ!俺だよ!おーい!!」
 しばらく怒鳴っているとドアが開き、一人の老人が外に出てきた。
「相変わらず騒がしいなあお前は。で、何しに来た?」
「何しにって事はねえだろ?最近元気ないって、かねさん心配してたぜ?」
「ああ…わざわざ御苦労だったなあ。」
「道場の方へは行ってんのか?」
「いや…最近は行っとらんが、腕は衰えておらんぞ。どれ、手合わせするか。」
「なんで空手三段の相手しなきゃいけねえんだよ!ま、元気ならいいや。忙しいから帰るな。」
「ああ、またな。」
 老人に見送られ、翔太郎は事務所への道を歩く。
「…高ジイなわけ、ねえよな…。」
 ぼそりと呟いたその次の瞬間、翔太郎は何かの気配を感じて咄嗟に横に飛ぶ。
 翔太郎がついさっきまでいたその場所は、何かで殴ったかのようにえぐれていた。
「おいおい、いきなりかよ。」
 目の前に現れたのは、茶色のドーパント。身体は砂時計のようで、顔にはアナログ時計がカチカチと時を刻んでいる。
「お前の時間…寄越せ!」
「時間?」
 ひゅん、と鋭い突きが翔太郎の頬をかすめる。
「っとお、無駄話してる場合じゃなさそうだな。フィリップ!」
 翔太郎がベルトを装着する。同時に事務所に居たフィリップの腰にもベルトが現れる。
「どうやらお目当てのドーパントらしいね、翔太郎。」
「それは知らねえが…よ!」
 蹴りを避けて体勢を立て直し、翔太郎が紫のメモリを構える。
「行くぜ。」
「ああ。」
 フィリップの手に握られるのは、緑のメモリ。
『サイクロン!』
『ジョーカー!』
「「変身!!」」
 倒れるフィリップの体をエクストリームが吸い取る。
「どりゃ!」
 殴りかかってきたドーパントの手を避け、Wは一撃をくらわせる。
 続いて二発、三発と突きを食らわすが、フィリップが動きを止めさせる。
「?待て、翔太郎、手ごたえがおかしい。」
「あ?」
「当たった気がしない…避けられている。」
 その言葉が終わる前に、ドーパントの重い蹴りがWに突きささる。
「って!」
「今の動きといい…翔太郎、肉弾戦は危険だ。」
 その声に呼応するかのように、エクストリームが空から飛来する。
 そしてWはサイクロンジョーカーエクストリームへとフォームを変える。
「はっ!」
 盾から剣を抜き、ドーパントに斬りかかる。
 ドーパントは地面に転がり、Wから距離を取る。
 地面に転がったドーパントに向かって、フィリップが問う。 
「…君の目的はなんだ?」
「時間を…時間を集めて…。」
 くぐもった声に翔太郎が問い返す。
「時間を集める?」
「なるほど。人間に流れる時間をそのメモリに貯蓄しているというわけか。」
「…よくわかんねえけど、何のためにそんなこと」
「特異点…そして、その時間。特異点を…探す。」
「特異点?」
 ぎら、とドーパントの顔の針が輝く。
「何か来る!」
「まずいね…!」
 Wがプリズムビッカーを構える。
「「っ!?」」
 盾をすり抜けて、茶色く輝く『T』の文字がWに直撃する。同時に後ろからも圧力を受け、Wはその場から消え去った。


「あの…大丈夫ですか?」
 翔太郎とフィリップが目を開けると、目の前には少年少女の姿があった。
 1人は黒髪短髪で、優しげな雰囲気を漂わせた中学生ほどの少年。
 そしてもう1人は黒髪長髪で、キツそうな顔立ちだが今はほっと表情を緩めている小学校高学年ほどの少女。
 2人の姿を確認した瞬間、翔太郎とフィリップはドーパントの事を思い出し、同時に起き上がった。
 するとその拍子に翔太郎と少年の頭がぶつかる。
「っ痛ぇ…」
「何をやってるんだい翔太郎。」
「うるせぇよフィリップ。」
 そこまで言って、ぶつかった2人は顔を見合わせた。
「あ…すみません、大丈夫ですか?」
「あ、ああこっちこそ悪い。坊や達が助けてくれたのか?」
「助けたって言うか…日なたに倒れてたから日陰に運んだだけですけど…日射病ですか?」
「ああいや大丈夫だ。俺は左翔太郎。こっちは相棒のフィリップ。」
「はじめまして。」
「はじめまして。僕は野上良太郎。こちらは、ハナさん。」
「それで、翔太郎さんとフィリップさんはどうしてあんなところに?」
 二人は顔を見合わせて、それから翔太郎が答えた。
「いや…ちょっとな。おいフィリップ。一旦戻るぜ。」
 す、と翔太郎が立ち上がる。
「そう言う訳にもいかないようだよ?翔太郎。」
「あ?なんでだよ。」
「だって僕たちは此処がどこだかわからない。」
「…確かに風都じゃねぇみたいだな…。」
「ねぇ君達。此処が何処なのか教えてもらってもいいかな?」
 立ち上がり服の砂を払ってから、フィリップが尋ねる。
「え、と、…東京都中野区ですけど…。」
「東京!?」
「ちなみに日時も教えてもらえるかな?」
 フィリップの問いに良太郎が時計を見る。
「それなら…2010年9月30日です。時間は午後2時17分…」
「…え?」
「どうかしましたか?」
 固まる翔太郎にハナが首を傾げる。
「2010年?…まさか…」
「え?ひょっとして過去から来たとか…。」
 フィリップの呟きにそう答えた良太郎を、二人はじっと見つめた。
「君、今『過去から来た』って言ったね?」
「は…はは…冗談はやめろよ…時間移動できるわけでもあるまいし…」
「いや、僕たちの相手が時計モチーフであった事を考えるとむしろそうなんだろう。」
「…マジかよ。」
「え?本当に過去から来た方なんですか?」
 良太郎の声に翔太郎はふと違和感を感じる。
「ちょっと待てよ、お前、さっきから『過去から来た』とか言ってるよな?」
「え?はい。」
「どういう意味だ?なんでそんな発想になる?」
「…確かに、普通に話していて出てくる言葉ではないね。」
「おい!まさか時間を超えられるのか!?」
 がっと翔太郎は良太郎の肩をつかむ。
「えっと「ガタガタうるせえな!」
 ばし、と音のしそうな動作で、良太郎が翔太郎を振り払う。

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