月草雑記帳

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創作文章(特撮系)


『Tの記憶/嵐が来る』Bパート


第三回ですー。
中途半端なところで一日空いてしまって申し訳ないです。
おかしいな…。ハロウィン挟まなかったら良かったのかな…?


「嵐が来る」編は一応これにて完結ですね。
でもWは二話でひとつの物語が基本ですから。


そして前回の「Aパート」を読んでくださった方は既にご存じでしょうが…
アレが出ます。奴らが。
でも正体がわかんない方でも読めるようにしてありますので、ご安心ください!
そしてなんだかとっても長くなってしまった…まあいいか…?


それでは恒例の次作予告。



〈始まりは、一枚の写真。〉
〈目的は、時の運行を守ること。〉
〈そして、メモリの破壊。〉
〈良太郎とハナの前に現れた影とは?〉
〈良太郎達は任務を遂行できるのか?〉
〈次回、超・仮面ライダー電王時間旅行の本〉
〈前編を三話連続公開!〉

まぁ皆様既にお気づきでしょうがこれ(Tの記憶)の裏側です。
勿論どちらかのみ読んでも話は通じます。ご心配なく。


それでは、お付き合いくださる方のみどうぞ!




『Tの記憶/嵐が来る』Bパート


「「!?」」
「ちったあ落ちついて話しやがれ!」
 今まで優しげな黒だった良太郎の目は赤く染まり、ぎらぎらと光っている。
 髪も逆立ち、いかにも『不良』のようである。
「黙って聞いてりゃ偉そうにしやがって!何様のつもり」
「それはアンタでしょ!」
 ハナの蹴りが良太郎に命中する。
「いって!何すんだハナクソ女!」
「アンタこそ何やってんのよ!?」
「…おいフィリップ。なんだこれ。」
「さあ?」
 二人は顔を見合わせて首を傾げる。
「良いから出なさい!ややこしい!」
「ちっ。おい!お前!あんまり偉そうにすんなよ!」
 捨て台詞を残して、良太郎の態度が変わる。
「もう…あ、すいません!大丈夫でしたか?」 
「今のはなんだい?」
「あ、イマジンっていって…基本的には侵略者ですけど、あいつらは…まあ馬鹿だけど味方なんで…。」
「あいつらということは、まだ他にもいるんだね?」
「なかなか鋭いねえ、ボク。」
 ふと見ると良太郎の態度がまた激変している。
「?また別の?」
「そ、僕はウラタロス。」
 青い目に眼鏡をかけた良太郎がちょっと小首を傾げながら笑う。
「俺はキンタロスや。」
 瞬時に金の目に変化した良太郎は首をごきりと鳴らす。
「僕、リュウタロス!」
 紫の目をした良太郎がくるりと回ってあどけない笑顔を見せる。
「合わせて四体…興味深い。」
 フィリップが楽しそうに笑う。
「なんか大変そうだな。」
「楽しいよー?」
「ちょっとリュウタ。早く戻って。」
「はーい。」
 元の黒目に戻った良太郎が、ふう、と息を吐く。
「もう…みんなして遊ぶんだから。すいませんでした。」
「いや?先ほどの話に戻すよ。僕たちは過去からじゃなくて、未来から来たんだ。」
「未来から?」
「信じられねえかもしれねえけどな…。」
 良太郎とハナは顔を見合わせ、それから良太郎が何かを取りだした。
「君たちが本当に未来から来たならひょっとして…。」
 す、と良太郎がカードのようなものを翔太郎にかざす。
 そこに浮き上がってきたのは、未来の日付とWエクストリーム。
「これ…この日付で間違いない?」
「なんだ?このカード。」
「これは…W?」
「W?えっと、日付違いました?」
「ああ、いや、この日付であってる。」
「じゃあ、送っていくよ。」
 良太郎が黒いパスケースを取りだし、カードをそこにセットする。
「送っていくって…どうやって。」
「時の電車で。」
「電車?」
 ふぁーん、と音がしたかと思うと、良太郎とハナの後ろの空から真っ赤な電車が走ってきた。
「…まじかよ。」
「実に興味深いね。」
 きい、とドアが開き、ハナが先に乗り込む。
「乗って。送るから。」
「なんじゃこら…おい、フィリップ。信用するか?」
「君に任せるよ、ハーフボイルド君?」
「わかった。乗ろうぜ、相棒。」
 小声で頷きあい、二人は電車に乗り込んだ。


「はーい、チケット拝見します!」
 電車に乗った途端、妙な白い服を着た女性がニコニコと手を差し出してきた。
「…チケット?」
「ナオミさん、これ、使えるかな。」
 後ろから乗ってきた良太郎が先ほどのカードを取りだす。
「はい、大丈夫ですよ!ね、オーナー?」
「勿論。」
 低い男性の声に奥を見ると、黒い背広の男性がゆったりと椅子に座っていた。
「日付の入ったチケットさえあれば、電車はどこへだって行きますよ。お客様を連れて。」
「では、出発いたしまーす!」
 ぷしゅう、と扉が開き、電車が走りだす。
「ちょっと時間がかかるから、奥に入ってて。」
「あ、ああ。」
 二人が中に入ると、そこにいたのは四体の怪人だった。
「…なんだ!?」
「化け物が四体も…。」
「なんだってなんだよ。」
「化け物呼ばわりか。なんや、えらい失礼な奴らやな。」
 そのうちの赤色と黄色がぬっと近づいてくる。
「…あれ?この雰囲気どっかで…。」
「こいつらが、さっき言ってたイマジンです。あんたたち、脅かしてないで自己紹介くらいしなさい!」
「へいへい。俺が、モモタロスだ!」
 赤い怪人がふんぞりかえる。
「僕がウラタロス。よろしく。」
 青い怪人が先ほどのように小首を傾げて見せる。
「俺がキンタロスや。よろしく頼むで?」
 黄色の怪人がどすん、と椅子に座る。
「僕リュウタロス。ねー、お前達未来から来たの?」
 ぴょんと飛び跳ねて紫の怪人が近づいてくる。
「あ、ああ。」
「どうやらそうらしいんだ。…時間もあるようだし、今のうちに検索をしておこう。」
「え?検索?」
「ああ、フィリップは頭の中に地球のすべての記憶が詰まった『地球の本棚』を持ってるんだ。」
「…地球のすべての記憶、か…」
 良太郎が復唱する。フィリップは両手を広げて、検索に入る。
「うわーなんかおもしろそー!僕も見たい!」
「え?ちょ、リュウタロス!」
 リュウタロスが光球へと姿を変えたかと思うと、フィリップの中へと飛び込んだ。
「おい、なにすんだ!」
「まずい…ウラタロス、キンタロス、止めてきて!」
「はいはい。」
「ふん、任せとき!」
 ウラタロスとキンタロスも光球となり、フィリップの中に入る。
「おいおいおいおい…なんで俺には頼まねえんだよ!」
「当たり前でしょ?アンタはリュウタ以上に暴れそうだもの。」
 ひとり不満をもらすモモタロスを、ハナが軽くあしらう。
「…大丈夫なのか?」
「はい。多分。」
 そう言った良太郎の顔に何故か有無を言わせぬ自信を感じ、翔太郎はおとなしく待つことにした。


「ただいま…」
 す、とハナが拳を構える。 
 瞬間。
「痛っ!」
「だっ!」
「痛い!」
 ウラタロス・キンタロス・リュウタロスが顔やら腹やらを押さえてうずくまる。
「遅い!さっさと帰って来なさいっていったでしょ?何やってたのよ!」
「いや、僕たち別に遊んでたわけじゃあ……すみませんでした。」
 謝罪を聞いて、ハナは固く握っていた拳を開いた。
「…いつもこうなのか?」
 呑気に見物していた良太郎に、翔太郎がこそっと質問してくる。
「うん。だいたいこんな感じかな。」
「大変だな。」
「そうかな。普通だよ。」
「おいおい…良太郎は運が悪すぎて普通が麻痺してんだよ!毎日毎日殴られて何が普通だ。な?な?」
 翔太郎とフィリップに同意を求めてくるのはモモタロス。
「運が悪いって?」
 翔太郎が逆に問いかける。と、その時丁度電車が大きく揺れた。
「きゃー、急カーブだー!」
 焦ってもおらず、怖がってもいないむしろ楽しげなナオミの声の通り、電車は斜めになった。
 イマジン達とハナ、ナオミはなんとなく慣れたように辺りの物…椅子やらカウンターやらを掴んで体勢を整える。
 翔太郎とフィリップも咄嗟に近くの椅子を掴む。
 良太郎も勿論椅子を掴んだ。しかしそこに黒い液体がばしゃりとかかる。
「「!?」」
 揺れのせいでナオミが淹れていたコーヒーが宙を舞ったのだと気付くのに、しばらく時間がかかった。
「きゃー。せっかくコーヒー淹れたのにー。」
「良太郎、大丈夫?」
「うん…ホットじゃなくて良かったよ。」
「…なるほど…運が悪いってこの事か…。」
 翔太郎が呟く。
「まぁ水も滴るいい男って言うしね?」
「良太郎、コーヒーはこれで拭いとき。」
 キンタロスが懐紙を差し出す。
「えいっ!」
 ばしゃ、とリュウタロスが零れなかったコーヒーをモモタロスにぶっかける。
「小僧!なにすんだ!」
「イイオトコなんでしょー?いいじゃなーい。」
「馬鹿野郎これはコーヒーだ!」
「モモタロちゃんの馬鹿ー!せっかくコーヒー淹れたのにー!」
「しっかりしてよね先輩。」
「ほんまやで。」
「悪いのは俺か!?」
「モモもリュウタも、いい加減にしなさい!あ、良太郎これタオル。」
「あ、ありがと。」
「なんとなく関係が見えたね。」
 騒動を見物していたフィリップが呟いた。
「ああ。そうだな…。」
 翔太郎も頷く。ふたりはまた騒動見物に戻った。

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