月草雑記帳

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創作文章(特撮系)


『Tの記憶/ハーフ&ハーフ』アバン


『Tの記憶』後半戦スタートです。
脳内に主題歌を流してお待ちくださったでしょうか。あ、まだアバンだから主題歌まだか。


そして『時間旅行の本』は読んでいただけましたでしょうか。
いや、読んでいただかなくとも全く問題ないのです。
ないのですが。
本来こっちに入れようと思ってたけどスペースの都合で削った文とか。
こっちで起こる出来事の原因とかがあっちにあったりなかったりするので。
良かったらみてもらいたいなーと。
こっちの方で「あれ?これ何?」と思ったことの5割くらいはあちらサイドで補足してると思います。多分。
え?あとの五割?…ミスです私の。スルーしてほしいです。


前置きが長くなりました。
とにかく何がともあれ興味のある方はどうぞお読みください。
『ハーフ&ハーフ』、スタートッ!



『Tの記憶/ハーフ&ハーフ』アバン



「デンライナーは間もなく停車しまーす。お降りの方は、お忘れ物の無いように!」
 ナオミのアナウンスが響き、電車が止まった。
「ありがとう。助かった。」
「全くだね。」
「これが僕たちの役目だから…。気にしないで。」
 良太郎とハナ、それからイマジン達に見送られて、翔太郎とフィリップは2011年の風都に降り立った。
「時間は…さっきから一・二時間経ってるな。」
「とにかく事務所に帰ろう。」
 事務所に戻ると、亜樹子と照井が中でコーヒーを飲んでいた。
「あ、翔太郎君!フィリップ君!どこ行ってたの!」
「ああ、ちょっと過去までな。」
 そ、と亜樹子は翔太郎の額に手を当てる。
「…熱でもある?頭でも打った?」
「打ってねえ!」
「信じがたいがおそらく真実だよ。」
「なにそれ…。あたし聞いてない!」
「とにかくイマジンとかいう奴らのおかげで電車に乗って帰って来れたし」
「イマジン?…電車?」
 照井が怪訝そうな顔をする。
「そうだね…説明するとすれば、未確認不審怪人と時を超える電車とでもしようか。」
「倒すべき相手ではないのか?」
「ああ」
「それは」
「「大丈夫。」」
 二人の声が揃う。
「…証拠は?」
「…探偵のカンだ」
 ちゃきん、と亜樹子が緑のスリッパを構える。
「無いやんけ!」
「いってぇ!」
「怪人が怪しかったことは間違いない。ただ、怪人より強い女の子が居てね。その子さえ居れば問題ない。」
「…あれ?俺はあの男の子の方が…」
「あの野上とかいう子かい?」
「ああ。ま、なんか頼りない感じはしたけどな。」
「…探偵のカンってやつかい?」
「悪いか?」
「いや?全然。」
「…そろそろこちらの報告をしても構わないな。被害者達の意識が戻った。」
「マジか?」
「ああ。一晩様子を見るがおそらく問題ないだろうという事だ。」
 翔太郎がほっと胸を撫でおろす。
「それで、ドーパントの正体はわかったのか?」
「ああ。おそらくは『タイム』…時間のドーパントだよ。」
「そうか。こちらも所有者にアタリをつけた。」
 ばさ、と照井は集めてきたらしい資料を広げる。
「今までの情報を照らし合わせた結果だ。」
 それをざっと読み、目を見開く翔太郎に対して、照井が問う。
「心当たりは無いか、左。武術を嗜み、ドーパントになろうとする六十以上の男性…。」
「…まさか…。」
「何?誰かいるの」
「いや、違う!」
 資料を机に置く翔太郎の耳に静かな声が届く。
「お前が言わないならこちらから言わせてもらう。津軽高人。空手の有段者の60代男性だ。」
「いや…違うだろ。」
「あれ?それってさっき翔太郎君が様子見に行った人じゃ…。」
「君の表情から見ても、当たりみたいだね、翔太郎。」
「いや…待てよ!高ジイは空手の師範で、…無意味に人を傷つけたりしねえよ!」
「勿論何か理由はあるのだろう。『タイム』である事を考慮すれば…」
「あ、過去に戻りたい!とか?」
「…!」
 翔太郎の表情を見て、フィリップが言う。
「ここで心当たりを隠す事は得策ではないだろうね。」
「半年くらい前に…高ジイのお孫さんが…事故で…亡くなって…。」
「…成る程。孫が元気だった時間に行きたいというのが望みらしいな。それと人を襲うのがどう関係するか…」
「ああ、それなら一応聞いてみたよ。特異点の時間というのがその答えだ。」
「特異点?」
「…フィリップ、検索してくれ。」
 翔太郎が言い切る。
「翔太郎君、大丈夫?」
「ああ。本当に高ジイなら、早く止めねぇと…!」
「じゃあ検索しよう。」
 ひゅ、とフィリップは地球の本棚へと移動する。
「キーワードは…『特異点』。それから『該当者』。」
「あった。…?」
「どうだった?」
 亜樹子の問いに、戸惑った顔でフィリップが答える。
「本が読めないんだ。字が歪んでいる。」
「ますます怪しいわね!」
 勢い込む亜樹子とは対照的に、フィリップは黙り込んだ。
「どした?フィリップ。」
 フィリップの頭によぎったのは、先ほどの検索。そしてウラタロスの声。
『さっきの事は他言無用でお願いね?』
 疑問はほとんど確信に変わる。
「…なんでもないよ。」
 結論を口に出さずに、フィリップは話を変える。
「そう言えば、もう一つ報告すべき事実があるよ。」
「え?」
「ドーパントはおそらく2体いる。」
「2体?」
 首を傾げる亜樹子に、フィリップは指を一本立ててみせる。
「考えてもみたまえ。もし『タイム』一体なら、僕達は過去の風都へ飛ばされたはずだ。」
「え?何処に行ってたの?」
「東京都中野。」
「…へー。なんでまた。で、2体いるって、どういう事なの?」
 フィリップが説明を続ける。
「2体居るという根拠はもう一つある。僕たちが過去に飛ばされたのは『タイム』の攻撃を食らった時だが…あの時もう一つ、力を感じた。」
「?」
「前からだけでなく後ろからも、攻撃されたってことさ。」
「では、前からの『タイム』の影響で過去へ飛び、後ろからの何者かの影響で場所も移動させられたというのか?」
 照井のまとめにフィリップが頷く。
「その通り。」
「ってことは、そのもう一体は場所を移動する力…。」
「それに、『タイム』の能力は知ってたんだろうな。」
 亜樹子と翔太郎にそれぞれ頷いて、フィリップが続ける。
「つまり僕たちは、『タイム』ともう一体を同時に相手する事になるね。」
「はっ。おもしれえ!望むところだ。」
「…左。とにかく俺は津軽高人の所へ事情聴取へ行く。」
 照井が飲んでいたコーヒーを飲み干す。
「照井。それ、ちょっとだけ待ってくれねえか?…俺が先に行きたい。」
 翔太郎の申し出に、一瞬悩んでから照井が頷く。
「良いだろう。ただし、ドーパントである事を認めたら必ず署まで連れてこい。」
「わかってる。」
「じゃあ僕も行くとしよう。君だけではどうにも不安だ。」
「フィリップ君が行ってくれるなら安心ね!じゃ、私は竜くんと一緒にパトロール行っちゃおうかなー。」
 さりげなく腕を組もうとする亜樹子をそれ以上にさりげなく避けて、照井が翔太郎に向き合う。
「左。…自首した方が罪は軽いと、伝えておいてくれ。」
「了解。」
 そう言って手を振ると、翔太郎とフィリップはまた街に出ていった。

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~ Comment ~

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teddyさんへ 

殿!お誕生日おめでとうございます!
違いました(いや、違わないけど…)。コメントありがとうございます。

デンライナー署…あれはもう…どうなんでしょうね。
ひょっとしたら知ってるのかな…?うう、それだといろいろ不都合が(苦笑)。
えっと…「ドーパント容疑」とかいう新しい逮捕法でお願いします(待て)。
その辺ほんっとうにわかんない…。

12月の映画…みたいよーな見なくてもいっかーと思うよ―な…。
ていうか本当に照井と亜樹子はカップルだったんですね。全くわかりませんでした。
いや、ちゃんとそこを踏まえて書きましたけどね?これ…。

エルボーって…なんですか?
キャラ名か技名でしょうか…(汗)

頭のみですか…それは可愛さ半減気持ち悪さ倍増ですね!!

あ、もういつの話やねん!とスリッパでどつかれそうですが、teddyさんリクエストの捏造、もうすぐUPできますのでお待ちくださいませです。

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teddyさんへ 

コメントありがとうございまーす!
あ、ひじでしたか。ボキャブラリー不足ですみません。
はい、私も作戦とかオチとかの方がしっくりきます(苦笑)。

海鮮戦隊…?つまり
「エビレッド!」
「サンマブルー!」
みたいなでしょうか…。内陸人には縁がない…かも?

ええ、いつでもお待ちしておりますよー。
そういえばここに書くな!という話ですが、一周年おめでとうございます。そしてまたも捏造載せていただいてありがとうございます。「記念の時は家族と共に」、存在を完璧に忘れてました。

ラジオ?どうでしょう?
実はというかなんというか…役者さんファンな気持は放送終了と同時にすーっと消えて行ったので…全く追いかけてないんですよ…。
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