月草雑記帳

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創作文章(特撮系)


『Tの記憶/ハーフ&ハーフ』Aパート


Aパートに参りますー!
どうしてもやりたかったシーンが入ってるよ~!超・楽しかった!


そして…最初に言っておく!
っていうか言わざるを得ない!!
かーーーーなーーーーり、長い!!
読む人は覚悟してから読むことをお勧めする!!


…ほら、Aパートって5分から20分までぶっ続け足りするじゃない…←言い訳
中編とか長編やると、話を切るタイミングが難しいんですよね。
枚数(長さ)で切ると中途半端、ストーリーで切ると長さバッラバラという…。
ご了承くださいませ。


では、興味のある方のみどうぞ。



『Tの記憶/ハーフ&ハーフ』Aパート


 結局二人でパトロールに出た照井と亜樹子は、風都タワーの近くを歩いていた。
「あ!見て竜君!アレ!」
 二人の目に映るのは、紫色をしたライダーのような何か。
「…ドーパント…?にしては妙よね。」
「なんにせよ穏やかではないな。所長。左達に連絡を。」
「了解!」
「…変身。」
 アクセルメモリで仮面ライダーアクセルへと姿を変える。
 ざ、と歩いて紫の何かの元に近寄る。
「うわ、またなんか出た!」
 いかにも驚いたように紫の何かは後ろを向く。
「そこで何をしている。」
「なんでもいいじゃん感じ悪ーい。お前倒すけどいいよね?」
「俺に質問するな。」
「答えは聞いてない。」
 アクセルの剣を華麗に避けて、紫のライダーは銃を連射してくる。
「竜君、頑張れー!!」
 アクセルがトライアルを使おうとしたその時、紫のライダーの動きが止まる。
「ちょっとなにすんの…はーい。」
 銃を投げ捨て、ベルトを外す。
 現れたのは、気弱そうな少年だった。
「すいません、大丈夫ですか?」
「お前は…何者だ?」
「っと、野上良太郎…です。」
「野上?」
 アクセルが変身を解く。
「お前…左の知り合いか?」
「え?」


「あ!あれじゃねえか?」
「…彼は…。」
「…おい、フィリップ!」
 翔太郎の視線の先には、ドーパント。
 頭の先は赤、足に行くにつれて青というグラデーションを持ち、更にそれがまるで砂のような粒で構成され、サラサラと頼りなく漂っている。
「実体が無い…って感じだな。」
 しかしフィリップはドーパント以上に視界に入る少年に反応し、叫んだ。
「まずい…照井竜!その少年を保護してくれ!」
「?」
 叫んだフィリップに翔太郎、亜樹子、照井、それに少年…野上良太郎もが一斉にフィリップを見た。
「その少年が『特異点』だ!」
 その声が届くより早く、ドーパントがさらさらと姿を変えた。
「!?消えた?ていうか『特異点』って…」
「翔太郎、変身だ!」
「動くな。」
 とても人の声とは思えない声が響き、照井、亜樹子、翔太郎、フィリップは動きを止めた。
 先ほどのドーパントが瞬間移動でもしたかのように良太郎の後ろに立ち、その首に左手をまわしている。
「コイツが特異点か…教えてくれてありがとうよ。」
 じり、と間合いを詰めようとした照井に、ドーパントが右手を動かす。
「動くなよ。コイツがどうなっても良いっていうなら話は別だけど。」
「君は何を望んでいる?」
 静かな声で、フィリップが問う。
「特異点を探しているのは『タイム』ではなかったのか?」
「ああ、そうだよ。でも俺も探してたんだ。コイツの時間をな。」
「目的は…過去へ行く事かい?」
「過去ぉ?はっ。そんなもんはどーでもいいぜ。俺の目的はただ一つ。…コイツの時間を奪い、利用する。それだけだ。」
「無理だと思うよ。」
 意外な所から声がして、ドーパントも四人も戸惑う。
「他人の時間は自分の時間にならない。…死者ならなおさら。死んだ人間の時間と生きた人間の時間は、全然違う。代わりになんかならないよ。」
 その落ちついた声は、人質となっている良太郎のものだった。
「お前…。」
「僕は確かに特異点だけど、だからって僕に特別な時間が流れているわけじゃないし。…今のやり方じゃあ、君の望みは、果たされない。」
「…っ!」
 がし、とドーパントがその粒子を右腕に集中させ、良太郎を殴りつける。
「ったた…。」
「煩い…五月蠅い…お前に…何が…」
「少なくとも時間の事なら、きっと君よりも詳しいよ。」
 立ちあがって、ドーパントと向き合う。
「僕は、特異点だから。」
 に、と翔太郎が笑う。
「やっぱアイツ、良い気迫持ってんな。」
「そうみたいだね。」
 フィリップも笑ったが、瞬時に表情を強張らせる。
「翔太郎…。」
 二人の背筋が凍る。 
 突然後ろに気配を感じ、翔太郎とフィリップは同時に振り返る。
 そこにいたのは、一人の老人。
「高ジイ…。」
「翔太郎。ソイツを見逃してはくれないか。」
 津軽高人がその手に茶色いメモリを持って、近づいてくる。
「高ジイ。それをこっちに渡してくれ。」
「ソイツを見逃せないというのなら…無理な相談だな。」
「なんでだよ!高ジイ、空手を悪事に使うような事すんなっていっつも言ってただろ!?」
「これは悪事じゃない。全ては泰斗の為なんだ。」
「泰斗…高ジイ、泰斗はもう」
「死んでいないよ。あの子は…あの子はまだ…!」
『タイム』
 メモリを首の後ろに突き刺す。先ほど対峙したタイムドーパントがまた姿を現す。
「説得失敗の様だな、左。」
「…行くぜフィリップ。」
「ああ。」
『アクセル』
「変…身!」
『サイクロン』
『ジョーカー』
「「変身」」
 照井がアクセルへと姿を変える。
 倒れるフィリップの身体を亜樹子がキャッチする。それはそのままエクストリームに吸い込まれ、Wのベルトに装着される。
「「さあ、お前の罪を、数えろ!」」
 アクセルは砂のドーパントに、Wエクストリームはタイムドーパントにとそれぞれ対峙する。
「行くぜ…っ!?」
 タイムの元へ行こうとしたWが、不意に動きを止める。
 足もとに虹色の砂がまとわりついている。
「これは…」
「翔太郎!前!」
 顔を上げたWにタイムが鋭い突きを食らわせる。
「どわっ!」
 咄嗟に屈んで避けたWにひざ蹴りが炸裂する。
「はっ!」
 ずん、と剣を振り回したアクセルが不意に動きを止める。
 今度はアクセルの腕にまとわりついた砂が人型に戻り、アクセルの動きを制限していた。
「く…!」
「はっ。」
 後ろからタイムの回し蹴りをくらい、アクセルが壁まで吹っ飛ばされる。
「翔太郎君!フィリップ君!竜君!」
 がらがらと崩れる壁の前に、アクセルが立ち上がる。
「片方が動きを止めて、もう片方が攻撃してくる二体同時に相手をするのは厄介だね。」
「どうしろって言うんだよ。」
 とりあえず剣を構えたWに、良太郎が近づく。
「僕も戦います。」
「…は?」
 良太郎は腰にベルトを巻き、黒いパスケースを構える。
「モモタロス…行くよ。」
 赤いボタンを押し、す、とパスをベルトに近づける。
「変身。」
 赤い光が良太郎を包み、桃のような顔を持つライダーが現れた。
「お前…?」
「あれ?さっきの奴と色が違う?」
 亜樹子が首を傾げる。
「俺、参上!」
 びし、と腰を低くし両手を広げた格好でポーズを決めたライダーは、Wとアクセルに向きなおった。人型だった砂がまた分かれていく。
「あの茶色い方は俺達が引き受けるぜ。」
「君は…モモタロス?」
「おう。」
「…何事だ?」
 全く事情を呑み込めていないアクセルの肩に、Wが手を置く。
「後でじっくり説明するとして、今は彼の言うとおりにしておこう。逆らうと後がめんどくさそうだ。」
「だな。おい!モモタロス!お前それ、名前あるのか?」
 がしゃがしゃと手持ちの武器を組み立てていたライダーが振り返る。
「ああ。『電王』っていうんだ。」
「電王…俺達はW。で、こっちがアクセルだ。」
「じゃあ、よろしく頼むよ、電王?」
「おう!じゃあ良太郎、行くぜ行くぜ行くぜーーーー!!!」
 大声で叫びながらタイムを一直線に狙う電王を、砂が邪魔しようとする。
「っとお、邪魔させねえぜ?」
 その砂をWが蹴りはらう。
 砂が、Wに標的を変えた。

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