月草雑記帳

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創作文章(特撮系)


『大渦』――刑事と男と笑顔――


拍手やコメントで「●●の捏造でしょ?」というのをいただきました。
とりあえず答えは置いておいて…。
「大渦」、これにて完結となります。
ほんとはもっとやってたいよ!
でもやっぱりこれくらいがちょうどいいかな。私の記憶力的にも。
では先に次作予告をば。


<世界はポケットモンスターの世界。>
<一組の男女の元にハロウィンがやってきた!>
<野生ガールとお洒落ボーイ、それぞれの攻防の行方は。>
<「あきなが」初のポケSP短編!>
<『ハッピー・ハロウィン』RS巻!>
<よろしければ、お楽しみに。>


あら。結構短くなったな。
では『大渦』のラストです。
良ければ最後まで、見届けてください。
久々に後書きも付けました。


 真夜中の山を車が走る。
 何かを探すかの如く、ゆっくりと走る車はやがて、何かを見つけたように停止した。
 中から男性が一人降り、車の扉を閉めた。コートがばさりと音を立てた。
 男性は山道から外れ、木が群生している場所へと踏み込む。よほど慎重に歩いているのか、足音はほとんどしない。
 奥には、鮮やかなオレンジ色が見えていた。
 懐から銃を取りだし、す、と構える。
「そこで何をしている?」
 その声にオレンジ色の服を着た男がむくりと起き上がった。
「あれ…どちら様ですか?」
 髪に葉っぱを付けたまま立ち上がる。
 男性の手に握られている拳銃を見て、うろたえながらも手を上げた。
「えっと…その道の方ですか。猟師さんですか?それとも…刑事さん?」
 まっすぐ眼を見て答えられ、男性は答えを返す。
「…公務員だ。そこで何をしている?」
「いや…野宿しようと思って…ここって、野宿禁止ですか?」
「野宿…寒くないのか?」
「なんとかなるかなって…。」
「そうか。」
 ちゃ、と刑事が銃を仕舞う。
「この辺りに殺人犯が逃げ込んだ可能性がある。山のふもとまで送るから、野宿はここではするな。」
「分かりました。」
 男はおとなしく頷いた。


 刑事は車の運転席に戻り、無線を取る。
 男は助手席に乗り込んだ。
「…男性一名保護。一度下山し、もう一度戻ります。」
『了解。気をつけろよ。』
「はい。」
 無線を戻し、シートベルトを付ける。
「いや…なんかすいません。お仕事の邪魔しちゃって。」
「気にするな。…荷物は無いのか?」
「はい。なんとかなりますよ。」
「そうか。」
 男がシートベルトを付けた事を確認して、刑事は車を走らせる。
「殺人犯がいるんでしたっけ?」
「ああ。」
「平和な国ですねー。」
 刑事が眉をひそめる。
「だって、たった一人の殺人犯の為に沢山の刑事さんが動けるんですよ。他の国じゃあこうはいきませんよ。」
「そうだな。色々な国に行っているのか。」
「ええ、まあ。」
「楽しいか?」
「日によりけり、ですかね。」
 しばらく無言が続く。車のエンジン音だけが辺りに響いた。


「あの、刑事さんは、なんで刑事をやってるんですか?」
 その唐突な質問に、刑事は大して迷うでもなく答えた。
「最初は違ったが…今はやりがいがあるからだ。」
「人を裁く事が?」
「裁くのは俺の仕事じゃないな。」
「じゃあ、何が?」
 その質問にかぶるように、きぃ、と車が止まる。
「ここからは街灯もあるし、安全だろう。」
「あ…ありがとうございます。」
 男が先に車を降りる。刑事も車を降りると、財布から小銭を取りだし、近くの自動販売機に小銭を入れた。
「珈琲で良いか?」
「え?あ、はい?」
 戸惑う男を余所に、刑事が男にホット珈琲を手渡す。
「まだ冷えるだろう。飲んで行け。」
「あ…ありがとうございます。」
 缶を開け、珈琲を飲む。
「この珈琲、美味しいですね。」
「…そうか。」
 二コリともせずに刑事が答える。男はそのまま珈琲を飲んだ。
「さっきの質問だがな。」
 男は首を傾げて刑事の目を見た。
「約束をしたんだ。この国を護ろうと。」
「…それが、やりがい?」
「ああ。」
「真面目なんですね。」
 ぽろりと口から言葉が零れた。
 刑事は気にするようでもなく缶をごみ箱に捨てる。
「そろそろ夜が明ける。朝寝をするなら街に着いてからにしろ。」
「はい。いろいろありがとうございました。」
 缶をごみ箱に捨て、刑事に頭を下げ、男が歩き出す。
「気を付けて。」
 その刑事の声に男が振り返る。
 刑事はわずかながら口元に笑みをこぼしていた。
「あんな人でも…笑えるんだ、やっぱり。」
 そう呟いた男は明け始めた空を見上げた。
 だんだんと青くなる空に、男は満面の笑みを見せた。


―――刑事と男と笑顔―――








――――――
?あとがき!
これは…もう言わずもがなでしょうけど仮面ライダークウガと仮面ライダーオーズのコラボ捏造でした。
オーズも緊張しましたが…クウガは我が師匠なので物凄い…ドキドキでした。
かっこよさがちゃんと書けていればよいのですが。
ちなみに「旅人」が五代、「学者」が桜子さん、「刑事」が一条さんのつもりです。
年代は特に指定しませんが、クウガが終わってからオーズが始まるまでのどこかです。
いつか本編で明かされるであろう「救えなかった命」に落胆する映司をみんなでちょっとずつ慰める話のつもりです。
なので映司がちょっとずつ成長してます。よければどこか、探してみてください。
読んでくださいましてありがとうございましたーー!!
クウガ大好きだー!!
オーズも好きだー!

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~ Comment ~

NoTitle 

1つめの中盤ぐらいで「あれ、これはもしかして・・・」と思い、2つめ、3つめと確信に変わっていきました。
クウガって、「助けたいという願い」と「助けられない悲しみ」がかなりストレートに表現されていましたからね。
オーズは空気感がクウガに似ていると感ずる所もあり、それでいてオーズの面々と比べてかなり人として完成している所があるので、それが映司を成長させるってのは良いですね。
 映司になくてクウガ組にあるものは、人を助けるにあたっての「確たるもの」だと改めて認識させられたので、それが見つかると良いなと言う風に今後のオーズにも期待が広がります。
それにしても、やっぱりクウガは良いですよね・・・。
今度見たら4週目ぐらいになるんでしょうけど、何度も見たくなってしまいます。

ジェリドと私さんへ 

コメントありがとうございます!

クウガ&オーズ。
なんだか似てる気がするのでくっつけた…わけではないんですが、凄く書いてて楽しかったです。
クウガ良いですよね~クウガ。大好きです。
でも見たのが一回きりで二年前なので記憶に自信が無さ過ぎてどきどきしました。わかってもらえてよかったです。
映司は達観してるようにも見えますがまだまだこれからいろんな人と関わって成長してくれるんじゃないかな?と期待しています。

私もクウガ見たくなりました。春休みに見ようと思います(笑)。
コメントありがとうございましたー!
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