月草雑記帳

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創作文章(特撮系)


『ハイリンク』風の世界と亀の世界


ladies & gentleman!
紳士淑女の皆様!
はじめまして。私、「夢の案内人」と申します。あ、もちろん名前じゃなくて役職ですけどね。
名前の方は…ちょっと個人情報的にも伏せとこうかな~とね。ええ、まぁ、あんまりお気になさらず。
え?「夢の案内人」のお仕事…?ええ、たくさんありますよ。
そしてその中のひとつが、今こうして此処にいるという事なんです。
此処は、夢と幻と現の狭間。どこでもあり、どこでもない場所。
時間も空間も関係ない、ただの「世界」。
そしてだからこそ、皆様のささやかな「夢」を叶える事ができるのです。


さぁ、それでは準備はよろしいですか?
今回の「夢」は名も知れぬ読者様からいただきました。
「電王のウラタロスとWの照井竜、2人の共演が見たい。」
オーケーオーケー。叶えて差し上げましょう。
しかし…私は文字の力…モヂカラとでも申しましょうか?それしか持たない未熟者でして…。つまり、映像や音声を皆様にお届けする事は出来ないのです。
でも、ご安心ください。
皆様の「過去」さえしっかり保っていただければ、皆様自身の力で、感じることができるはずです。
…はい、なんでしょう。え?無責任?いやいや、違いますよ。皆様のお力添えが必要だと言うことでして…。大事なのは、迷わないという想いそのものですよ。
とにかく、まずは試してみてください。
そしてもし、叶えたい「夢」があるなら…。
どうぞ、我が連絡先までご連絡ください。
連絡先は郵便番号…あれ?手紙は面倒ですか?
ならば、「月草雑記帳」というサイトを用意してありますので、そこの拍手やコメントからどうぞ。恥ずかしがり屋な方は無記名でも大丈夫ですよ。


では、序章はこれまでに。
どうぞ、我が作り出す「世界」をお楽しみください。

『風の世界』と『亀の世界』が『ハイリンク』しました!



「カメ公!てめえ俺のプリン食べやがったな!」
「ええ?なんの話?」
「とぼけんじゃねぇ!」
 いつもと変わらぬ日常の中、ターミナルでイマジン達は喧嘩を始めた。
「お静かに。」
 かん、とオーナーがステッキを鳴らす。
 と同時に床が開き、モモタロスとウラタロスの足場が消える。
「どわぁ!」
「ええ!?」
 情けない悲鳴を残し、2人は暗い穴へと落ちていった。


 どれくらい経ったのか。
 ウラタロスが目を開けてみると、そこは街の一角のようだった。
「いたた…先輩のせいで酷い目にあった…。」
 立ち上がって辺りを見回す。辺りには一緒に落ちたはずのモモタロスが居ないだけでなく、静まり返っていた。
「ここは…ターミナルなのかそれともどこかに飛ばされちゃったのか…まぁ時の砂漠じゃなくて良かったかな。」
 そう言いつつも帰るあてがあるわけでもなく、とりあえず辺りを彷徨いてみることにする。
「良太郎ともつながらないし…まずは情報収集しなくちゃ。」
 とりあえず一つ目の角を曲がる。
 そこには一組の男女がいた。


「竜君、あれ!」
 亜樹子が示す方角を見ると、そこには青色の怪人がいた。
「ドーパントか。」
 照井がアクセルメモリを用意する。
 と、こちらに気がついたらしい怪人が亜樹子に向かって声をかける。
「これは可愛らしいお嬢さん。僕に釣られてみる?」
 小首を傾げる怪人に亜樹子が辺りを見回して自分を指す。
「…え?可愛らしいって…あたし!?」
「勿論。」
「きゃ~嬉しい!はっ!でもあたしには竜君が…あたしって…罪な女ね…」
 亜樹子とドーパントの間に照井が割り込む。
「下がっていろ、所長。貴様…何をしている。」
「うん?ああ、まぁ細かい事は気にしないで。ところで、ここはどこかな?」
「ふざけたことを…何のメモリだ?」
「メモリ?」
「とぼけるな!」
 照井が相手を睨む。


 バチバチ火花が飛びそうな睨み合い(当然ウラタロスはイマジン体なので無表情だが)の中に、女性が両手を広げて割り込んだ。
「ちょっとっ!2人とも!落ち着いて話をしましょう!はい、あなた、お名前は?」
「僕はウラタロス。」
「ウラタロスさんね?あたしは鳴海亜樹子。こっちは照井竜くん。」
 照井竜、と説明された男は警戒態勢のままウラタロスを見ている。
「僕からも質問していいかな?ドーパントって何?」
「あなたみたいな怪人の総称よ。あなた、メモリ使ってそうなってるんでしょ?」
「メモリ?僕はずっとこの姿だけど?」
「え?そうなの?」
「ああ…こういうことは出来るよ。」
 そういうとウラタロスは精神体になり、竜の中に飛び込んだ。


 いつもの茶髪に一筋海の青が混じる。
 冷静で知的な彼に似合う黒い眼鏡を中指で整える。
 そして光る済んだ青の瞳で語られるのは、いつもと違う甘い言葉。


「所長…僕に、釣られてみないかい?」
「え?竜君?え?なになにどういうこと!?あたし聞いてない!!」
『貴様…何をしているさっさと出ていけ!』
「はは…まぁそう言わず。僕がそのドーパントとは違うってわかってくれた?」
『今までの行動でどう分かれと言うんだ。』
「へぇ…そういう態度に出るんだ。じゃあ…」
 声のトーンを変え、遠巻きに見ていた女性たちに笑いかける。
「ああ、そこの可愛いお嬢さん?ちょっとお茶でもいかが?あ、そっちの彼女達は」
『…分かった。止めろ。』
「はいはい。」
 ウラタロスが憑依をやめると、遠巻き達はこそこそと居なくなった。
「…竜君がそんな浮気者だったなんて!」
「あーあ、女の子泣かせるなんて最悪だよ?」
「…誰のせいだと思っているんだ?」
 さあね、とウラタロスが肩をすくめる。
「とにかく、ドーパントではないことは理解した。だが怪人であることに違いはない。この街からさっさと出ていけ。」
「わかってくれて嬉しいよ。でも僕、帰り道がわからないんだよねぇ。パスがあったら帰れるんだけど。」
「パス?」
「黒くて、赤…いや虹色のカードが入ってる…」
 泣いていた(?)亜樹子がガバッと顔を上げる。
「もしかして…竜君、さっきのやつ?」
「ああ…これか。」
 照井がポケットから取り出したのは、黒くて真ん中に丸とTのような図案が描かれたパスケース。
「ああっ!そう、これ!」
「先ほど落とし物として保護した物だ。」
「僕の…じゃあないか?でもま、良太郎の物は僕のでいいよね。」
「…本当にお前の物なのか?」
 怪訝な顔で竜がパスを見る。
「じゃあ使ってみせるよ。時計ある?」
「時計?はい。」
 亜樹子が腕時計を渡す。
 時間は12時10分。
「これ、正確?」
「当たり前でしょ!」
「じゃ、あと2分…。一回使わせてよ。使えなかったら僕のじゃなかったって事で良いからさ。」
「わかった。ただし、逃げようとしたらその場で逮捕だ。いいな。」
「了解。」
 ウラタロスがドアを探す。ロッカーのドアを見つけ、念の為開けてみる。掃除用具の入った普通のロッカーだ。
「「?」」
「あと10秒…てんちゃんがいたら便利なんだけど。」
 文字が変わっていく時計を見つめる。12秒きっかりに、扉を開けた。
「な…!」
「あたし聞いてない…。」
 そこは先ほどの薄汚れたロッカーではなく、虹色の空と砂の世界。
「じゃあ、そういうことで。お邪魔しました。」
 ウラタロスは亜樹子に時計を投げ返し、扉の向こうに消える。
 扉が閉まる前の一瞬、赤い電車が見えた気がした。
「竜君…今の、なんだったんだろう。」
「…さあな。」
 2人はしばらくロッカーを眺めていた。


「ウラタロス!」
 デンライナーの中に入ると良太郎が駆け寄ってきた。
「あれ?良太郎。」
「カメちゃん、お帰りっ!」
 リュウタロスがぴょこぴょこ飛びついてくる。
「急に居なくなったって聞いたから…どこに行ってたの?」
「うーんそれが僕にもいまいち…。なんか別世界って感じだったかな。」
「どーせどっかですっころんで頭でも打って寝てたんじゃねえのか?」
「モモの字、それはお前やろ。」
「とにかく無事でよかったよ。」
 良太郎がほっとした表情を見せる。ウラタロスも頷く。
「ホントにね。」
 3タロスとハナは未だ不思議そうな表情をしていたが、それでもこの話はここまで、となった。





―――――
こんなところに失礼?
我が部下からか「次作予告をしろ」と言われまして。やれやれ。
では次作、「空飛ぶ郵便屋さん」。ポケットモンスターspecialの世界からお送りいたします。
see you next time...

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