月草雑記帳

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ポケモン捏造文章


『空飛ぶ郵便屋さん』文末


うーん…「文末」とつけといてなんですけど…
まだおわりません。
やっぱりこのシリーズ、サブタイトルを間違えたかもしれない。
良いんだ内容気に入ってるから!
でもここあんまりポケモンものは受けないってか通じない。でも私好きだから。仕方ない。


というわけで(?)サクッとどうぞです。


『空飛ぶ郵便屋さん』文末



 ポポが帰ってこない。
 カントーから出た途端の事だったし、迷ってるのかもしれないと思ってしばらく待ってみたけれど、やっぱりおかしい。
 ちゃんと場所も伝えたって事は、やっぱり何かあったのかも。
 そう考えて、レッドはゴールド宅を出た。
「とりあえず…トキワに向かうか。プテ、頼む。」
 ボールからプテを呼ぶ。プテにつかんでもらい、レッドはまっすぐにトキワを目指した。


 どれくらい経っただろうか。
 眼下に永遠の緑が見える。
「お、着いたな。プテ、降りようぜ。」
 プテに声をかけるとプテはばさばさと急降下し、トキワの森の中に降り立った。
「さて、イエローのうちは、と…。」
 レッドはトキワシティの方角を見、息をのんだ。
 『赤』が見えたからだ。
 都会で見た時はそれほど良いものだとは思わなかった。
 どちらかと言えば地味に見えたし、でもとっても滑らかで触っていて気持ちが良くて。
 それでイエローに合うかと思っただけだった。
 でも他に『赤』がないこの森の中で。
 みどりのなかで。
 黄色い髪に飾られたリボンはそれはそれは綺麗に見えた。


 光を集めて作ったような色の髪も。
 小さな身長も。
 樹の幹に身を預けてすやすやと眠っているその姿も。
 確実に彼女だとわかるのに。
 言葉が出てこない。
 赤いリボンが青空と黄髪に映える。
 いつもは『かわいらしい妹』とみている彼女がなんだか別人のように思えて。
 何故だか急に泣きたくなった。


 レッドの中では永遠とも思える時間が流れる。
 しかしそれは一瞬に過ぎなかったらしく、レッドが降りてきた衝撃で落ちてきた木の葉に誘われて深い緑黒の瞳が開く。
 それはしばらく迷った後に焦点をレッドにあて、ぱっと明るく輝いた。
「レッドさん!帰ってたんですか?」
「え、あ、ああ、今…。」
 伝えなくちゃいけないことがあるのに、なんだかうまく声がでない。
 そんなレッドに首を傾げて、イエローが近寄ってきた。
「どうかしましたか?この間はすごい雨でしたけど、大丈夫でした?」
「え、と、風邪、ひいたかも?」
「ええ!?ね、熱は」
「ああいや大丈夫。その…うん、大丈夫。」
「本当ですか?」
「うん。それより、ポポ帰ってない?」
「ポポ?まだそっちに着いてないんですか?」
「ああ。イエロー手紙いつ出してくれたんだ?」
「ええっと…5日前です。」
「5日もあったら往復できるくらいだよな…。」
「そうですね…やっぱり迷っちゃったんでしょうか。」
「カントーから出たのがまずかったかな…俺、ちょっとこの辺り探してみるな。イエロー、ポポ帰ってきたらよろしく。」
「はい。」
 なんとなく逃げるようにその場を去る。
 心臓はまだ、やかましく自己主張していた。

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