月草雑記帳

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創作文章(特撮系)


『ハイリンク』真の世界と芯の世界


Ladies & Gentleman!
紳士淑女の皆様!
再びお目にかかります。私、「夢の案内人」と申します。
いかがです?私の力、ご理解いただけていますかか?たくさんの声援、確かに受け取りましたよ!


実は今までにも何度となく仕事をしてきたのですが、今回初めて、皆様とお話する機会を得られた訳でして。私としても大変感動しております。しかもこうして大々的に…。この仕事をやっていてよかったと思う瞬間ですね。


え?なんですか?
前置きは良いから早く夢を叶えろ?
はっはっはー。皆様せっかちですね。でも、承りました。
今回の夢は我が部下、「月草雑記帳」のリオンが、尊敬するブロガー風水さんとの会話で見たくなった夢。
「野上良太郎vs志葉丈瑠」
我が部下ながら…無茶を言いますね。
しかしそんな無茶を叶えるのが夢の力。
どうぞ心ゆくまで、お楽しみあれ…。





『真の世界』と『芯の世界』が『ハイリンク』しました!


「…あれ?」
 世にも珍しい、電車をモチーフとした仮面ライダー「電王ライナーフォーム」。
 行き止まりに降り立った彼は目の前に広がる状態に戸惑った。
 赤い同じ形の怪人が数体、また別の怪人(顔に火と書いてある)を取り囲んでいる。
 『火』と書かれた怪人が、その他の怪人を大刀ひと振りで全滅させ、電王こと野上良太郎に刀を向けた。


 最近、ナナシの活動が活発になってきたな。
 そう思いながらシンケンレッドこと志葉丈瑠はナナシ退治をしていた。路地裏の行き止まりに追い込み、一気に片をつけようとしたその時、一陣の風と共に新たなる怪人が現れた。
 赤い鎧、頭には奇妙なパンタグラフのその姿はいかにも怪しく、この世のセンスとは思えない。
「新手か…。」
 ナナシを烈火大斬刀で成敗して、新手に標的を変えた。


「はっ!」
 大きな刀を通常サイズに戻し、丈瑠は良太郎に切りかかる。
「うわ!」
 その刀を、持っていた顔付きの…刀(というには妙な大きさ・デザインの武器)で受け止める。
 そのままギリギリと押し合いが続いたが、丈瑠が一度引き、今度は下から切り上げてきた。
「えい!」
 良太郎が顔つきの武器でそれを受ける。しかしそれを読んでいたように丈瑠は武器の上を滑らせ、良太郎の首を狙う。
「はっ!」
 あと少しで首に刀が届く。その瞬間、良太郎が消えた。
「!?」
 正しくは刀を受け止めた勢いに押されて前によろけたのだが、結果として丈瑠の刀は宙を切った。
「えい!」
 前に出てしまった良太郎がそのまま体当たりをする。予想外の攻撃に怯む事もせず、丈瑠が刀を握り替え、良太郎の肩に突き刺す。
「たっ!」
 丈瑠が刀を抜くのと良太郎が武器を抱えて横に転がるのが、ほぼ同時だった。


「このデタラメな戦闘…場慣れしていない型…やはり外道衆か。」
 丈瑠は獅子ディスクを刀にセットする。刀が炎をまとった。


「痛た…。刀が、燃えてる…。なんか違う気がしてたけど、やっぱり、イマジン。」
 良太郎が立ち上がり、武器を構える。ぐっと吊革のような取っ手を引くと、付いていた顔がぐるっと回った。


「はっ!」
 燃え盛る刀、素早く小さな動きで丈瑠が動く。繰り出される突きをギリギリで避けながら良太郎は突破口を探していた。
「うわぁ!」
 そして刀に横に切られた時、倒れた良太郎はそのまま武器の吊革を引いた。
 青色のレールが良太郎と丈瑠を繋ぐ。
「なんだ…?」
 丈瑠は後ろへ引き、刀を烈火大斬刀へと変える。
「えいやっ!」
 良太郎がレールに飛び乗る。武器を構えて、一直線に丈瑠に向かう。
 丈瑠も逃げる事をせず、レールに立って刀を構える。
「電車切り!」
「百火繚乱!」
 レールの中で火の刀と電車を背負った武器がぶつかり合う。技と技のぶつかり合いに、2人は変身を解除され、後方へと吹っ飛ばされた。


「いたたた…」
「くっ…」
 体勢を立て直した2人は向かい合う人間の姿に固まる。
 先に動いたのは、良太郎だった。
「す、すいません!あの、大丈夫ですか?」
 駆け寄って来られた相手に丈瑠は警戒の意を示す。
「お前…人間か?」
「え?あ、はい。あの、怪我とか…」
 丈瑠は良太郎を睨んだまま立ち上がり、刀を手にする。
「さっきの姿はなんだ。」
「さっきのは電王って言って…あの、もう戦うつもりは…。僕の名前は野上良太郎。君の名前は?」
 刀を持ったまま、丈瑠が答える。
「志葉、丈瑠。」
「志葉さん。…さっき戦ってた赤い怪物は…なに?」
「三途の川から現れる、ナナシだ。」
「名無し?」
「ああ。…お前は、どこから来た?」
 振り返って後ろが行き止まりである事に気付いた良太郎がああ、と頷く。
「時の列車に乗って。でも、降りる時間を間違えたみたいだね。」
「…は?」
 眉間にしわを寄せる丈瑠に良太郎が苦笑する。
「迷惑かけてすみませんでした。…すぐ、帰ります。」
「…帰る?」
「僕のやるべきことは、きっと、君と戦う事じゃないから。…君も、そうでしょう?」
「…そうだな。」
 良太郎の目を見て、丈瑠も微笑む。
「これ以上戦っても無駄らしい。」
「うん。…いろいろごめんね。」
 す、と良太郎が黒いパスを取り出す。
 ふぁん、という音とともに赤い電車が空中を走る。
「…じゃあ。」
 そう言い残すと良太郎はデンライナーに乗り込んだ。
 丈瑠はそれを見送っていたが、やがて刀をしまい、家に向かって歩き出した。
「いつか、招集するのなら…。」
 ちょっと立ち止まって。広い空を見る。
「あんな家臣なら良いのにな。」


「おい良太郎。どこに行ってたんだ?」
「イマジンが暴れとるで。はよ行かな。」
「うん、ごめん。なんかよくわかんないとこにいたんだ。でも…。」
 にこ、と良太郎が笑う。
「イマジンよりずっと強い人と、手合わせしてきたよ。」






―――――
こんなところに失礼?
また「次作予告をしてほしい」と頼まれましてな。
では次作、「Another Trilogy」。
お楽しみに?

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~ Comment ~

良太郎と殿が!! 

リオンさん、こんばんはー!
嬉しく飛んで参りました!
よもや本当に良太郎と殿の手合わせが読めるは!!
ひそかに…良太郎、侍である殿と渡り合えるなんて、ド素人なのにやっぱり1年間の戦いの経験がそれなりに蓄積してるんだ…と思ってしまいましたねえ。
そして、きっと殿がまだアヤカシと戦う前だったから何とか助かったのかも…とも思ったり(苦笑)。
実はこの二人、全く接点がないのにそれほど悪くない感じですよねえ。
良いものを拝見しました、ありがとうございます!

風水さんへ 

コメントありがとうございます!
そしてわざわざ来ていただいて…本当、ずうずうしく宣伝に行ったかいが←反省しろ
渡り合ってる…ように見えて実は殿は一太刀もくらってませんからね…。さらに良太郎は「電車斬り」が敗れたら終わりですが殿はまだまだ後があります。
良太郎はド素人にしてはなんとか形になっていて、でも弱いけど死んだら困るし…なかなか難しかったですね(汗)。結果的には風水さんが思われた通り、殿がアヤカシと戦う前だったからなんとかなったみたいです。
殿は人見知りですが良太郎は曲者相手(イマジンズやら侑斗やら…)と交流しまくってますので案外うまくいくのかな?と思います。
本当にありがとうございました!!
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