月草雑記帳

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創作文章(特撮系)


今年もあと二日


今日は私がきっとこの世で最も敬愛している主人公が率いるあの特撮から捏造を。


…まあ主人公出てきませんけど。
そしてなんていうか…ギャグじゃないしあんまりおもしろいものではないと思いますが…。
書きたかったので。しょうがないです。←何が


では、気になる方のみどうぞです。
最近なんか変則的なタイトル好きだなぁ自分。







「お疲れ様です。」
「おう、お疲れ。」
 都内のとある病院の外で、コートを着た男性が看護師と話す。
「今年はお仕事終わりですか?」
「ああ。ここんとこ忙しかったし、ようやく家に帰れるよ。」
「良かったですね。先生。」
「あ、でも俺の患者に何かあったらすぐ呼んでくれ。深夜でも。」
「わかってますよ。では、よいお年を。」
 はあっと白い息を吐く。
 年末の空は暗く、電灯が明るい。
 携帯電話を開くとメールが何件か入っている。
「便利になったもんだよなぁ…。」
 ざっとメールを確認して、駅へと向かう。
 駅の周りには年末も関係なく、ホームレスらしい人々が座っている。
 さりげなく彼らの健康状態を確認しながら、道を急ぐ。
 ふと浮かぶのは、遠い過去のこと。
 ちょっと立ち止まり、空を見てみる。
 もうずっと会っていない、患者のことを想う。
 彼は今、どこにいるのだろう。
 元気でやっているのだろうか。
 もしも体調が悪いなら。
 いつでも帰って来いと、口の中で呟く。
 だって自分は、彼のたった一人の主治医なのだから。
 歩き出しながら、考える。
 あれから、どれだけ経っただろうかと。
 そうだ。
「あれから―――」




「ただいまー。」
 しん、と静まった家に帰り、パチンと電気を点ける。
 高校生の息子が階段を降りてきた。
「ただいま。」
「お帰り。成績、上がったぜ。」
「え?本当?すごいじゃん!」
 ひひ、と息子が笑う。
「あったりまえだろ?」
「おかあさんは?」
「もう寝た。ジャンは遅くなるって。」
「はいはい。」
 そのまま上にあがろうとして、息子は足をとめた。
 そしてくるりと振り返る。
「成績上がったんだから、お年玉ヨロシク。」
「任せといて。」
 笑いあい、息子は階段を上って行った。
 部屋に入り荷物を置くと、冷蔵庫からおかずを取り出して口にする。
 年末だからビールもあける。
 口をつけようとすると、玄関が開く音がした。
「お帰り。」
「タダイマ。」
 帰宅者の分もビールを出す。
「飲む?」
「はい。これ、お土産です。」
 差し出されたのは、梅干し。
「手を洗ってきます。」
「はいはい。」
 冷蔵庫に梅干しをなおす。
「ったく、会ったときからかわんないんだから。」
 夫を待ちながら、ソファーに沈んで思い出す。
「あれから―――」




 ソファーに座った女性が、じっと写真を見る。
「何見てるの?」
 ひょいと覗き込んだ男性に恥ずかしそうに笑ってみせる。
「なんかちょっと、不安になっちゃって。」
「無理もないよな。」
 な、と男性が女性の膨らんだお腹を触る。
「なんてったって初産だし。」
「うん。…お兄ちゃんがいてくれたらなって思っちゃう。」
「俺はそんなに頼りないか?」
 拗ねたように笑う夫に、女性は笑ってみせた。
「頼りにしてる。」
「まあ、二人きりの家族だったんだしな。」
 ひょい、と手紙を手に取る。
「会いたいと思うのは悪くないし…義兄さんが帰ってこれないなら、会いに行けばいいさ。」
 写真に写っているのは、遠い異国の結婚式。
 女性と夫、そして夫の両親と、ひとりの男性。
「何度でも。」
 その言葉に女性がまた笑う。
「今度はこの子も連れて、ね。」
 ピィーとヤカンの音がする。
 夫は立ち上がり、火を止めに歩く。
 女性はまた写真を見て、つぶやいた。
「あれから---」










 『あれから』、十年。





―――――
?あとがき!
はい、名前出してませんがクウガです。椿先生、榎田さん&ジャン、みのりさん。
「大渦」に出したかったけど出れなかった皆様に出演いただきました。
…二番目のカップルは公式で…いいんですよ…ね…?
クウガが活躍してた頃から、十年経ったんだなぁ…と。ディケイドは「十作品目」であって十年じゃないと…うーん数え方ムズカシイ。
口調とか設定とかに自信がありません。どうぞ五代さんのような寛大さで許してください!

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