月草雑記帳

電王捏造文章


神意にかなって雨がおもむろに降る


今日はタイトルが意味不明でしたかね?
「零」って意味です。漢和辞典ひきました。
いや…どういう意味だったかなと。
①静かに降る雨。
②おちる。こぼれる。
③こぼす。

④0。ゼロ。
が同居しているところに漢字の美しさを感じます。


今日はたまたまですが漢字とマッチしたかもしれない捏造!
とりあえずどうぞ。





 声を、かけたいと思った。
 でもかけちゃいけない気がした。
 その光景は一枚の絵画のようで。
 自分が声をかけたら破いてしまいそうだった。


『彼意にかなって雪が降る』


 凛とした冬の空気も。
 色を失くしかけた林も。
 しんしんと降る雪も。
 皆、宙を見上げる彼の為にあるみたいで。


 彼のその寂しげな横顔は、手を伸ばせば壊れてしまいそうだ。
 その完璧さに人ではないかと思うが、吐く息の白さがそれを否定する。


 一定の距離を保ったまま彼を見ていたら、彼がこちらに気付き、怒ったような、拗ねたような口調で呼ぶ。
「デネブ。」


 俺は今までの事が無かったかのように侑斗に駆け寄った。
「侑斗。遅くなった。」
「飲み物取りに行くのにどれだけかかってんだよ。」
「悪い悪い。あ、でもカイロも持って来たぞ。冷えるとお腹をこわすから。」
「ばーか。ほら、持ってきたなら飲み物くれよ。」
「ああ。はい、ホットココア。」
 水筒に淹れていた熱々のココアを差し出す。
「今日は残念だな。」
「何が。」
「何って…」
 侑斗が両手で持っているココアに雪が一粒落ちて、溶ける。
「曇ってて星が見えない。雪まで降ってる。」
 ココアを飲んで、侑斗が白い息を吐く。
「見えてるよ。」
 そのまま視線を上に。俺もそれを目で追った。


 そこには、確かに雲間から小さな光が見えていた。


「あれ?」
「ああ。そりゃ、満天の星空も良いけどさ。」
 得意気に、嬉しそうに侑斗が言う。
「こういうのも良いんだよな。」
 次々と降って来る粉雪を苦にすることもなく、侑斗は宙を見上げ続けた。


「俺は満天の星空の方が好きだなぁ。」
 ふ、と侑斗が笑う。
「ばーか。修行が足りねぇよ。」
 だって、侑斗にとっての星はきっと俺にとっての笑顔だから。
 寂しそうな笑顔より、満面の笑みの方が。
「そうかなぁー?」
「ま、そのうちわかるかもな。」
 俺は、好きなんだ。







―――――
?言い訳!
いや…最初はもっと普通の話だったんですが…途中で…「デネブフィルターかけたらどうなるかな」と。
こうなりました。
いかがなものか。
有りなのか無しなのか私には判断つきません(苦笑)。
ただ、侑斗は冬が似合いますよね。
そして冬の雨は雪なので。
以上、零ノス捏造でした!

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