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月草雑記帳

創作文章(その他)


ブリッジ!


荒川捏造最終でーす。
もうオチは読めてるかも知れませんが。
そしてなんだかクリスマス関係ないような気が凄くしますが…。
だってきっと夜には河川敷の皆でパーティするからね!仕方がないね!


そしてアニメ荒川2をやっと見ました(見逃してた)。
星、最強!私、爆笑!
やー漫画でも笑ったけどアニメだとより…!
三期への期待が高まりまくりです!


では、興味のある方のみどうぞです!







『赤い糸』


 朝日が昇ってしばらくして。
「明日って言ってたし…良いんだよ、な…?」
 リクは躊躇いがちに、柱を叩く。
「に…ニノさーん。俺ですけど。」
「リク。」
 カーテンが開き、ニノが顔を出す。
「久しぶりだな。最近構ってやれなくてすまなかった。昨日は何の用だったんだ?」
「に、ニノさん…」
「ん?どうした?」
「ここ数日…一体何を…?」
「ああ、コレを作っていたんだ。」
 ニノが一度奥に引っ込む。そして赤い何かを抱えて現れた。
「え…ニノさんこれって…」
「知らないのか。まふらーだ。」
「まふらー…マフラー!?」
「ああ。牧場で毛糸をもらってな。作り方はP子が教えてくれたんだ。」
「ニノさんが…手編みのマフラーを俺に?」
「恋人だからな。巻いてやろう。」
 ニノが近付いてくるので、リクは思わず目を閉じた。


 ああ…暖かいな…。
 暖かさが首から肩に…腕に…腰までも…


「って長すぎますよ!?」
 気付くとリクはマフラーでぐるぐる巻きにされていた。
「そんなことはない。足りないくらいだ。」
「ニノさん、俺をミイラ男にするつもりですか?」
「金星では、この長さで愛情を表現するんだ。」
「へ?」
 にこ、とニノが笑う。
「本当はもっともっと長くしたかったんだがな。」
「ニノさん…。」
 リクはしばらく考えた後、マフラーを外し始めた。
「リク?」
「ニノさん、本当に、ありがとうございます。」
「ああ、気にするな。」
「でもこれじゃあ、一方通行みたいです。」
「?」
「だから…これでいかがです?」
 リクがニノの首にマフラーをかけ、さらに自分にもマフラーをまく。
 赤いマフラーが二人を繋ぐ形になった。
「おお。」
「これならちょうどいい長さです。」
 すっと右手を出して、リクがニノに向き合う。 
「ニノさん。昨日の続きです。」
 小首を傾げ、微笑む。
「俺と一緒に、河口まで歩きませんか。」
 ニノは躊躇いなく左手をリクの右手に乗せた。
「ああ。行こう。リクルート。」
 河口への道を、赤いマフラーで結ばれた恋人達は歩き出した。

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