月草雑記帳

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創作文章(特撮系)


おやっさーん!(Wネタ)


拍手ぱちぱちありがとうございまーす!


今日…おっと時間的には昨日か。
Wの、仮面ライダーWの映画を見たら。


おやっさん捏造を書いてました。
なんか手が勝手に書きました(え)。


ハードボイルドがわからない…!!
オーズ&ダブル映画のネタばれを含みますので未見の方は見ないようご注意ください。
それといろいろわからないことだらけですので、暖かい目で見てください。


時間軸的には多分1999年~2000年くらい。
タイトルは、『それでも、君を、愛してる』。
…うううわあああタイトルがこそばいいいいいい!!
これも手が勝手に書いたんだあああああああ!!(だからなんだそれ)
えっと…こんなので良ければ、興味のある方のみどうぞ。


どうでもいいけどあの白い帽子奥さんからのプレゼントとかだったらいろいろトキメクなあ。















 プルルルル、プルルルル。
 スタッグフォンを開き、かかってきた相手を確かめる。
 彼にしては珍しく一瞬ためらった後に、通話ボタンを押した。
「もしもし?」
「俺だ。」
「あたし。久しぶり。元気にしとる?」
「ああ。そっちはどうだ。」
「あたしも亜樹子も順調やぁ?今日も一日よう遊んできたからな、疲れてもう寝とるわ。」
「そうか。」
「ほんで、次はいつ帰って来てくれるん?」
「…わからないな。」
「今度はブルドーザーにひかれててんて?亜樹子も心配しとるで。ちょっとは顔見せたりいな。」
「ああ、そうだな。」
「亜樹子、おとうちゃんに抱っこしてもらうんすごい楽しみにしてるねんから。」
「それは…できない。」
「なんで?」
「俺はもう…亜樹子にもお前にも…触れる事が、出来ない…。」
 電話の相手が息をのみ、質問する。
「…他に、好きな人でもできたん?」
「違う。」
「じゃあなんで」
「それは…言えない。」
「…ほんなら、もう、帰ってこんでええわ。」
 受話器の向こうから聞こえたその声に、彼は無意識に帽子を取った。
「…すまない。」
 彼は受話器を置こうとしたが、電話の相手は話を続けた。
「あんたがそう言うってことは、よっぽどの事情があるんやろ?会っても触れられへんなんて…そんなん、寂しいだけやわ。」
「…そうだな。」
「だから、今まで以上電話はさせてもらうで。手紙も書く。写真も送る。抱きしめてくれへん分、愛情頂戴や。…それくらい、ええやろ、壮吉。」
 少しだけ口元に笑みを浮かべて、彼は頷いた。
「ああ、勿論だ。」
「…ほんなら、今日はこれで堪忍したるわ。」
「………」
 彼が小さな声で彼女の名前を呟く。
「何?」
「すまない。…君は、泣かせたくなかった。」
 ふっと、笑い声が聞こえた。
「アホ。泣かへんわこんなことで。やったらかっこええあんたと結婚した時から、ちゃんと覚悟はしとった。」
「…そうか。」
「でも、きっと亜樹子は泣くで。せやからあたしは亜樹子には言わへん。あたしかて、亜樹子泣かしたないからな。」
「ああ。そうしてくれ。」
「ほんならな。次に送ってくる手紙にはちゃんと写真付けといてや。」
「わかった。」
「…じゃあ、また。おやすみ。」
「ああ。」
 無機質な音がして、電話が切れた。
 彼はスタッグフォンを置き、そのままその場に立ち尽くす。
 机の上に置いてあった家族の写真を引き出しにしまい、帽子を深くかぶった。
「…すまない。」
 帽子で隠れた瞳から、一筋の涙が零れた。


 電話を置いた彼女は、しばらくその場に立っていた。
「壮吉…。」
 彼女の瞳が潤むが、ぐっと目を閉じ、その悲しみを閉じ込める。
「おかあちゃん、どないかしたん?」
 次に目を開けた時、彼女の瞳はいつもと変わりなかった。
「亜樹子。トイレか?」
「うん。今の電話、お父ちゃん?」
「せや。また手紙書いてくれるって。」
「ほんまに!?次いつ帰ってくるんか言うてた?」
 にこりと笑って、彼女は娘の頭を撫でた。
「亜樹子がええ子にしてたら、帰って来てくれるわ。お父ちゃん、亜樹子の事が大好きやからな。」
 そして膝をつき、力いっぱい娘を抱きしめた。
 

 もう二度と会えなくても。
 この手で触れられなくても。
 本当のことが伝わらなくても。
 この腕で抱きしめられなくても。


『それでも、君を、愛している。』

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~ Comment ~

NoTitle 

映画のWもといスカル編を見て、
「1番気の毒なのっておやっさんの嫁さん(=亜樹子の母親)なんじゃないか?」
などと考えていただけに、ここでフォローが見られるとはまさに予想外。
孤独なハードボイルドを演じるおやっさんの家族像と言うのは中々思い浮かべることができませんでしたが、これは何ともしっくり来ますね。

ジェリドと私さんへ 

コメントありがとうございます!

私もスカル編を見た後にぼんやりとPCいじってましたら、気づいたらこんなん書いてました(苦笑)。
とりあえず「関西弁」なのは間違いないと思いました!
この二人の話は案外膨らみそうだなあと考えてみたりします。交際編とか面白そうですね!
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