月草雑記帳

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竹華


竹華 「高潔」『克つべきは己の弱さ』


こんにちはー。
とうとう…とうとう書けた!
恋愛風捏造!!


えーとそしてお久しぶりです「竹華」です。侍戦隊大捏造です。
完結したとか言ってましたが番外編です番外編。
だって書きたかったから!!しょうがないんです(何が)。
恋愛風って考えてこれが一番書きやすかったっていうか…。トキメイたって言うか。
まあぶっちゃけ恋愛感情なしにしても読めますけどね。
一応…丈瑠×みつばのつもりで…はい…書きましたが。
そう言えばこのキーワードで検索しておられた方がいらっしゃったんですよ~!…何故でしょう?何か別の番組?いや、すごく嬉しかったですが。


あ、それから「竹華」にはあんまり後書きを付けないので今のうちに補足を数点。
・今回の裏テーマは「松竹梅」
・一応2011年イメージ。
・基本的に今年のVSは見てないのでスルー。
・竹華「幸運」よりも前の話。
・キャラクター崩壊注意報発令中


あとはまぁ…他の「竹華」と同じ感じ…ですかね。
気になる方のみお読みくださいませ~。
あーーー楽しかった!←?





 「高潔」『克つべきは己の弱さ』


 さあっと冷たい風が辺りを吹きぬける。
 凛とした冬の空気に混じって花の香りがする。
 丈瑠は一度足を止めて辺りを見回したが、花は見つからない。
 丈瑠はまた、目的地に向かって歩き出した。


 そこは古い大きな家だった。
 竹やぶに囲まれ、山を敷地にもったその家の前で、丈瑠が立ち止まる。
 チャイムを押そうとした手が止まった。
 誰かが出てくる気配がして、何も悪い事をしていないにも関わらず丈瑠は咄嗟に身を隠してしまう。
「行ってきます!!」
 よく知っている声がして、それから真白いコートを着た人影が足早に家から出て、一本道を町に向かって走り出した。
「…。」
 そっと物陰から出た丈瑠はその後ろ姿を見送る。
 そして、その大きな家に向かって手を伸ばす。
 手を止め、丈瑠はしばし悩むように立ち止まった。
 そしてその手はチャイムに届くことなく、郵便受けに何かを入れる。
 丈瑠はそのまま、一本道を街に向かって戻って行った。




『花織みつば様
 
 寒気いまだおとろえず、雪もちらつく毎日ですが、そちらの様子はどうでしょうか。
 身体の具合はどうですか?当主としての仕事もあるかもしれませんが、あまり無理はしないようにしてください。
 俺は毎日、稽古の日々です。
 ただ、少し、変化が訪れました。
 以前の手紙にも書きましたが、仕事を始めたのです。
 伸兄さんが行っている書道教室の手伝いと、それから近くの剣道道場の手伝い。
 子どもの相手は大変だけど、なんとか頑張っています。
 話は変わりますが、ジイと行った店で手ぬぐいを見かけました。
 みつばに似合うと思ったので、送ります。
 良かったら、使ってください。
 また、手紙を楽しみにしています。
     志葉丈瑠』




「ただいま~、お姉ちゃん、どないしたん?」
「手紙が来たんよ。昔の知り合いから。」
「そう言えばお姉ちゃんよくお手紙書いてるけど…相手はずっとおんなじ人なん?」
「ええ。」
「ふうん…仲良しなんやね。」
「そうね…もう直接会ったのはずっと前の事になるけど。」
「そうなんや。それでことは、材料は買えたん?」
「うん。もう一回やってみるわ!」
 そういうとことはは台所に向かって走り出した。
 みつばは丈瑠から来た手紙をもう一度見つめた。
 それから、先ほどみた人影を思い出す。
 チャイムに手を伸ばして、でも押さずに帰って行った青年。
 覚えてくれているのだ。
 『逢いに行く』という約束を。
 そして、『待っている』という約束を。
 彼は決して自分から逢いに来る事は無いだろう。
 だから、家の前にいた彼に逢いたい気持ちも、目を瞑って堪える。
 でも、逢いに行く事をずっと、待っていてくれるだろう。
「…早く、逢いに行けるようにならないと。」 
 みつばは微笑んで、手紙と一緒に入っていた手ぬぐいを広げてみる。
 小さく松・竹・梅の模様が入ったその手ぬぐいは、控えめで上品で、それでいてとてもかわいらしかった。
「…丈瑠様みたい。」
 みつばは小さく笑うと、手ぬぐいをきちんと畳んで懐にしまった。 
「お姉ちゃん、ここからどうするん?」
「今行くわ。」
 妹の声に、みつばは手紙を仕舞って立ち上がった。




『志葉丈瑠様

 梅のつぼみもふくらみ、春の訪れを感じる毎日ですね。
 お手紙と贈り物、ありがとうございます。
 体調は、最近は随分良いんですよ。当主の仕事にも慣れてきました。丈瑠様の指導のお陰です。
 手ぬぐい、確かに受け取りました。とても可愛いので、似合わないかもしれませんがお気に入りです。
 初めていただいた賃金で贈り物をいただけるなどと、思ってもみませんでした。
 大人になられたのですね。
 とてもうれしく思っております。本当に、ありがとうございました。
 何かお返しを、と考えていましたら丁度、綺麗な布をいただいたので竹刀を入れる為の袋をつくってみました。
 よろしければ、使ってください。
 それと…ことはがクッキーを作っていました。
 私も便乗して久しぶりに洋菓子を作りました。
 少しですが、贈らせていただきます。味には自信がありませんが、よろしければ。
 では、お疲れになりませんよう。
     花織みつば』




 もう20を過ぎた大の大人が、お金を稼いで喜んで。
 初めて自分の稼ぎで買った物を贈りたいなんて。
 なんだかとっても恥ずかしくて書けなかった。
 でも、やっぱり気付いてくれた。
 それがどうしても嬉しくて。
「早く、逢いたい…。」
 でも、これは約束だから。
 絶対に、自分からは逢いに行かない。
 ただひたすらに待ち続ける事。
 これだけが自分に出来る事。
 小さく梅と竹の模様の入った竹刀袋に稽古用の竹刀を入れる。
 松飾りのついた紐で縛る。
「…仕事の時間だ。出かけてくる。」
 洋菓子は、仕事が終わったら開けてみよう。
 そして、ただ、待ち続けよう。
 約束をした、その場所で。




 手紙は思いの丈を伝え続け。
 贈り物はその距離を埋める。
 だから、どんなに遠くても。
 気持ちを抑え、君を待つ。

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~ Comment ~

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teddyさんへ 

コメントありがとうございます!
そしてお久しぶりです!毎日楽しくブログ拝見させていただいてます!←ここに書くな

殿の御歌は…まあ…ある意味「妄想」ですかね…(オイ)
またどこもですか!?そしてなんだかとんでもない役ですね。逆ハナさん?←コナンじゃないのか

ぶれんどこーひーは飲みたくないです(苦笑)。特に煮豆が嫌です。後になって「黒豆」も使えばよかったと反省してます。

ねんきんは手続きが分かりづらくて面倒でした。殿も払ってるんでしょうね…個人的に気になるのは良ちゃんやゆーとの戸籍ですが…。

志葉家がいったい何なのかはよくわからないんですが、手渡しで賃金をもらえる仕事はしてなさそうなイメージだったので。初々しい感じにしたかったのです。

「vs」は評判良いですね~。行ってみたい気もしますが妹さんにほとんど話を聞いてしまったし…父上がそのうち買ってくれそうな気もしますし。ここは「待ち」の一手です!

この二人は…書いてて二・三回顔から火が出そうでした。まあみつばと殿はお互いが「いるかも」と思ってます(特にみつばは勘が鋭いです)がことはは実家に殿様が来るなんて夢にも思わないでしょうから…そこの差もありますね。
この辺りはちょっと楽しかったのでまた書きたいです。

いろいろ読んでくださってありがとうございましたー!
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