月草雑記帳

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創作文章(その他)


なんだかよくわからない文章


こんにちは~。


今日は絵本の整理をしました。
漫画には劣るけどいっぱいあったから大変だった…。
自分がどれだけアンパン◎ンやらくまの△さんやら好きだったかがよくわかりました。本の数で。
あと昔大好きだった本も見つけました。飽きずによく読んでたなあ。


で、まあそのあとなんか…選曲が悪かったんでしょうね。
「君は君だよ」とか「Dawn」とか聞いてたから…なんとなく気分が変なことになって。
いやなんていうか?ノスタルジックとでもいうのかな?まあそんな気分になって。
その時にうっかり「七人の戦鬼」のMADなんて見たもんだから。
いつのまにかこんな文章できてました。
なんか童話っぽいし…わかりやすいなあ私。


でもまあ結構いい感じ?とか思ったので載せてみる事にしました。
五代とか歌舞鬼とかルビーとかいろいろイメージはしたけど全体的にはオリジナルです。
そんで短めだと思います。
気になる方のみどうぞー。
タイトルは「鬼の瞳にも涙」。
先に言っておく!決して明るいものではない!!








「鬼の瞳にも涙」


昔々あるところに、とっても優しい青年がいました。
青年は村の人にもとても好かれていました。
なにか困った事があると、村の人は皆、彼を頼りました。
そして、彼はいつも笑顔で村の人たちを助けてあげました。


ある時、村に怪物がやってきました。
怪物は食べ物も、家も壊してしまいます。
人も動物も殺してしまいます。
皆は困って、青年に相談しました。
青年は言いました。
「僕がその怪物をやっつけてあげるから。だから皆は家から一歩も出てはいけないよ。」
それから少しして、青年は怪物をやっつけました。
村の皆は喜んで口々にお礼を言い、そして何が欲しいのか、何をお礼にすればいいのか尋ねました。
青年は一言、いいました。
「皆が笑顔でお礼を言ってくれる、それだけで僕は充分です」と。


それからというもの、怪物は次々と村にやってきました。
その度に青年は怪物を退治してあげました。
でも村の人達はだんだんと、青年にお礼を言わなくなりました。
青年が怪物を倒す事が、当たり前になっていたからです。
ある時、怪物を倒す青年を見た大人が言いました。
「彼はまるで鬼のようだった」と。
それから彼は、鬼と呼ばれるようになりました。
鬼となった彼は、それでも村に住んで、怪物と戦い続けました。
彼は、人が好きでした。
ずっとよくしてくれた、村の人が好きでした。
それに彼には強い味方がいました。
村の大人たちは彼を鬼と呼び、避けました。
村の子どもたちは彼を鬼と呼んでも、笑顔で話してくれました。
だから彼は戦いました。
大好きな人たちを守るために。


でもある時村の人たちは言いました。
「この村から出て行け」と。
「お前がいるから、鬼がいるからこの村に怪物が来るのだ」と。
雨がよく降る夜の事でした。
鬼は独りになりました。


鬼は独りで考えました。
自分は何のために戦っていたのか。
大好きな人たちを守るために戦っていたのに。
自分が傷つくことで他の人たちを傷つけないように戦っていたのに。
どうして独りになってしまったんだろう。
欲張ってなどいないはずなのに。
僕はただ。
「ありがとう」が欲しかっただけなのに。


そうか。
鬼は気が付きました。
それがいけなかったんだ。
「ありがとう」なんて望んじゃいけなかったんだ。
僕は、鬼は何も望んではいけなかったんだ。
何かを望むなんていう馬鹿な事をしたから。
褒めてほしくて戦おうとしたのかな。
戦おうとして怪物を村に呼んだのかな。
怪物を呼んで村の人を傷つけたのかな。
大好きな人たちを傷つけたのかな。
鬼が何かを望んだから。
鬼が望む事だったから。
僕が人を傷つけたのかな。


じゃあ鬼はもう、何も望まない。
じゃあ鬼はもう、誰にも近づかない。
傷つけるくらいなら。


僕は、独りでいい。


何ももらえなくて。
失うばかりで。
傷つくばかりで。
それでも鬼は戦い続けました。
大好きな人たちを守るために。
もう誰も傷つけないように、誰の傍にも行きませんでした。


何年も何年も経って、もう青年を知る者はいなくなりました。
それでも鬼は知っていました。
青年がどんなに幸せだったか。
そして鬼が今どんなに、空っぽなのかも。
鬼は知っていました。


ある時、鬼はいつものように怪物と戦いました。
傷だらけになって、戦いました。
その時、子どもたちを守りました。
でも鬼は何も望みません。
鬼は何も言いません。
鬼は笑顔を見せません。
子どもたちは言いました。
「助けてくれて、ありがとう。」
そして子どもたちは笑いました。
それは、鬼がずっと欲しかったものでした。


子どもたちが帰った後。
鬼は独りで空を見ました。
よくよく晴れた、青い空でした。
そんな光がまぶしくて。
鬼の瞳から、涙が零れ落ちました。


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