月草雑記帳

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侍戦隊捏造文章


侍戦隊捏造小説「驚企画」


基本的に捏造小説は 構想→携帯に下書き→一太郎スマイルで仕上げ という工程を踏むのですが、今回は正直、予想外の完成です。


今回は、「英語の予習嫌だなー」と思いながらパソコンの前に座っていたら、半分以上できてました。

本編の流れとか一切無視した侍戦隊捏造小説です。
今回はなんと、黒子さん目線に挑戦してみました(というかそうなってました)。


「幼馴染初共闘」に続いて過去話です。殿が小学生、と思ってください。
例によって本編の素晴らしさを損ねたくない方はまわれ右願います。


「現実に無かった」とわかっているよーと言う方のみ続きへどうぞー。

あ、今までの捏造・創作はこちら→捜索シリーズ、目次


10月14日、一部修正しました。風水さんありがとうございます!






驚企画


「殿、殿!どこへ行かれたのですか、殿!」
 日下部彦馬殿は今日も屋敷中を歩き回っていらっしゃる。
「まったく、遊び盛りとはいえ、勝手にいなくなられては…おお、ちょうど良い、殿がどこに行かれたか知らぬか?」
 我々黒子はぶんぶんと顔を横に振ります。彦馬殿は怪訝な顔をなされましたが、すぐに表情をお改めになった。
「まあいい、殿をお見かけしたらすぐ知らせるように。今日はまだモヂカラの稽古がすんでおらぬからな。しかし、一番の遊び相手であった源太もこの間引っ越していったから、行くところなどないと思うのだが…。」
 彦馬殿は首を傾げていらっしゃる。
「殿ー?」
 彦馬殿はもう少し屋敷の中を見て回るようです。殿が早くお帰りになると良いのですが。


「ただいま。」
 殿―志葉丈瑠様がお帰りになられ、我々黒子は慌ててあたりを見渡します。先ほどまで殿をお探しになっていた彦馬殿にはまだ気付かれていないようです。
「…じい、怒ってるか?」
 殿に尋ねられ、こくこくと首を縦に振りますと、殿は深い溜息をおつきになられました。
「怒られてくる。…お前たち、絶対言うなよ?」
 またこくこくと首を縦に振ります。今日も彦馬殿と殿の戦いが始まるようです。


「ただいま…。」
「殿!まったく、どこ行っておられたのですか!どこかに出かける時はきちんと知らせていただかないと!」
「だって…。」
「言い訳は結構。さ、何処へ行っておられたのです?」
 第一ラウンド、と我々は心の中でゴングを鳴らしました。
「……。」
「殿!」
「…次はモヂカラの稽古だろ。黒い服に着替えてくる…。」
 第一ラウンドは、殿が逃げ切られたご様子。
「まったく、誰に似たのか。殿!お父上はもっと真面目であられましたぞ、殿!聞いておられますか!?」
 彦馬殿がため息をつかれた。我々は目線を合わせないようにするのが精一杯でした。


「で、今日はどこに行かれておられたので。」
 第二ラウンド、と我々はまたゴングを鳴らしました。
「夕食のときにまで叱らなくていいだろ?」
 殿の反撃です。
「食事のときにまで叱るはめになった原因をお分かりですかな?大体、供もつけずに外出なさるなど、あってはならぬこと!いつ外道集が復活するか分からないのですよ!」
 カウンターが決まりました。実はちゃんと供のものは居たのですが、それを言うと我々がグルなのがバレてしまいます。
「そもそも志葉家は300年の昔から外道集と戦い続け」
「それはもういいって!!」
 今日も長いお説教が始まるようです。


「行ってくる。」
「殿、今日と言う今日は早くお帰り下さい!」
 はい、と言いながら殿は学校にお出かけなさった。
 彦馬殿の説教二時間コースを喰らった後、殿は訓練中にはお逃げにならなくなりました。しかし、代わりに下校時刻が遅くなり、今日で三日目となっております。
「新しい友達がお出来になったという話も聞かぬし…。お前たち、何か聞いているか?」
 知りません、と我々は首を横に振ります。彦馬殿は手を顎にあて、考え込まれている。
「それにしても最近妙に眠そうにしていらっしゃるが…夜更かしをしていらっしゃるのだろうか…?」
 知りません、と我々はまた首を横に振ります。彦馬殿はまた考え込まれた。どちらも今日で終わりです、と言いたくても言えず、我々はうずうずしながら仕事をこなすのです。


 ぱんぱんぱんぱんぱーん!
 軽快な音がして紙吹雪が舞います。紙吹雪や色テープをかぶった彦馬殿は、部屋に入ってきたポーズのまま固まっていらっしゃる。あ、もちろん彦馬殿の上に向けて鳴らしましたよ。『人に向けて鳴らさない』と書いてありますからね。
 彦馬殿が入ってこられた座敷の真ん中に飾られた横断幕には美しい筆文字で「誕生日おめでとう」と書かれています。彦馬殿は慌てて中央に座っていらした殿に駆け寄りました。
「と、殿!これは…」
「今日はじいの誕生日だろ。だから驚かせようと思って。」
 殿はいたずらに笑い、クラッカーを下に置くとお立ちあがりになり、バースデイケーキを差し出されました。
「甘いものは好きじゃないって言うから探すの大変だったんだぞ。」
 砂糖を使わず甘さ控えめのケーキには年齢分、とはいかないもののたくさんのロウソクが立っていました。
「殿…もしや最近の行動は、このために…?」
 そう、最近の殿が訓練中にいなくなったのは彦馬殿の好みに合うケーキを売っている店を探すため。帰りが遅かったのはクラッカー等を買いに行かれていたからです。(ついでに寝るのが遅くなられたのは横断幕を書いていたからですが。)
「そうだ。黒子に手伝ってもらったんだけど、バレないか、ドキドキした。」
 買い出しなど我々が、と申し出たのですが頑としてお聞き入れくださらなかったのです。どうしても自分で用意するという殿はとても素敵であられたのです。
「と、殿~!!」
「うわ、と、ケーキが崩れるだろ!」
 彦馬殿は感涙の余り殿に抱きついていらっしゃる。殿は両手を上にあげてケーキを避難させ、我々でケーキをお預かりしました。
「殿、私は~私は~あぁ」
「わ、わかったから離れろ!とりあえず夕飯を…」
「殿~ご立派になられて~、じいは嬉しゅうございます~!」
「わかったから!手を放せ!」
 この微笑ましい光景をいつまでも眺めていたい、と我々は思ったのでした。

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~ Comment ~

殿!! 

リオンさん、あちこちにお邪魔いたします。
しまった、最後まで読んでちょっと涙腺がゆるみましたよ…殿!!
改めてタイトルを見て、なるほどサプライズ!と思いました(苦笑)。
いや、小さい殿とじいを見守る黒子さんたち、GJ!
可愛らしいお話しでほっこりしました。
リオンさんの書かれるお話しは、どれも読み終わった後「よかった」と温かい気持ちにさせてくれますよ。
いいお話しをありがとうございます。
ふふふ、また次回作を楽しみにしています!

風水さんへ 

たっくさんのコメント、ありがとうございますー!感謝感謝。しかもお褒め頂いちゃいましたよ!嬉しすぎます!

お言葉通り、サプライズです。「サプライズを漢字で表わすと何だ!?」と考えた挙句「おどろき」ということで「驚」になりました。

小さい殿の口調にはなかなか悩まされましたが、今の殿が言ってもそんなに違和感がない、くらいの感じに落ち着きました。かわいくまとまっているようで、良かったです。

シンケンジャーの皆様には幸せになっていただきたいので、ハッピーエンドになってるのかと思われます。こちらも書いててとっても楽しいんですよー。

こちらこそ、もったいないお言葉、ありがとうございます!
気合い入れて次回作のネタが出現するのを待ちます!!(考えないのか!?)

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます

風水さんへ 

コメント&訂正ありがとうございます!

昔っから文法だめなんですけど、敬語は特に苦手で。何故黒子さん目線にしてしまったのか!


また何かありましたらよろしくお願いしますっ!
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