月草雑記帳

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創作文章(特撮系)


解放感


こんばんは。拍手ぱちぱちありがとうございます。
よっしゃーー!!発表ふたつ終わったーーー!!すっげー解放感!!
これで思いっきり捏造を…え?なんですか?宿題?レポート?別の発表?シュウカツ?
…捏造に逃避しよう…。そうしよう…。
というわけで思い切り書きます。書きたいだけ書きます。
よろしければお付き合いくださいませ。


まあまずは「影侍」を終わらせないとね。
いやまだいっぱい続くけど。
そのあとは・・・アレかな~とひとりニヤニヤ。
どうでもいいけどこのあいだお父さんにもらったモモちゃん寝ころびキーホルダーがむちゃくちゃかぁいいです。すごいツボでした。


では、興味のある方のみどうぞ。






『影侍』第五話


 海賊たちが寝静まった後の事。
 薫は姿勢を崩さず、目を閉じていた。
「…姫?」
 丹波の声に薄く目を開ける。
「なんだ。」
「いえその…帰らなくても、よろしいので?」
「ああ。そうだ、墨と筆を。」
「…は?」
 丹波は首を傾げたが一人の黒子がすぐに筆と墨、それから紙を持ってきた薫の前に置いた。
「何する気ー?」
 ナビィがきゅい、と首を傾げる。薫が薄く微笑んだ。
「心配するな。危害を与えようと言う気はない。」
 そう言うと薫はさらさらと筆を走らせる。
 書き終わった『陰』の文字は浮き上がり、辺りを覆うように広がった。
「…姫。」
 薫はまた筆に墨をつけ、新しい文字を書く。
 『癒』の文字が浮かび上がり、ソファに眠る船長に届く。
「…何したの?」
 ナビィの問いかけに薫が笑う。
「ただのおまじないだ。ないよりましだろう。」
 黒子がテキパキと辺りを片付ける。どこから出てきたのか、布団までひかれた。
「さて、私も寝るか。丹波、お前も寝ていていいぞ。」
「何をおっしゃいますか!!私は姫の隣で寝ずの番を」
「それでもいいが、静かにな。」
「…は。」
 薫は何のためらいもなく布団にもぐりこむ。
「あ、姫、着替えは」
「面倒だ。寝る。」
 そういうとさっさと目を閉じた。かと思うと向きを変え、ナビィの方を向く。
「お前は、何で動いてるんだ?」
「え?」
「うちにもお前と似たようなのがいるぞ。一度会わせてみたいものだ。」 
 なあ、と薫が同意を求める。隣にいた黒子が頷いた。
「ふーん。オイラみたいなやつねえ…。」
「ま、鳥じゃなくて提灯だがな。」
「ちょーちん?何それー?」
「気にするな。」
 そういうとまたごろりと寝がえりをうち、静かになった。
 丹波は正座を解き、眠る薫を見つめた。
 『もう良いだろう。私は充分待った。…これ以上、他の者に『シンケンレッド』を任せたくはない。』
 ここに来る前、そう言った薫の顔は、初めて丈瑠に会う事を決めた日と同じ表情だった。
 『一度手放した力だ。自分勝手と言われるだろう。けれどな。私にはやはり耐えがたいのだ。これ以上、見ていることしかできないのは。』
 薫の声が頭の中に何度も蘇る。
 『頼めば返してくれるものでもないとは思いますが…。』
 恐る恐る言った自分に、薫は笑って見せた。
 『わかっている。』
 そう。
 姫は全てをわかっている。
 レンジャーキーを取り返すと言う事が、どう言う事かも。
 今、地球に何が起こっているのかも。
 それでも、取り戻したいと言う。
 それはただの我が儘に見えるかもしれない。
 それはただの気まぐれに見えるかもしれない。
 けれど、どんな事を思われようと構わないほどに。
 今彼女は、辛いのだ。
 『私は生まれたときからシンケンレッドだ。シンケンレッドは私であり私はシンケンレッドである。だから力を失うと言う事は…私を失うと言う事だ。早く、『私』を返してほしい。…丈瑠と違って我慢が足りないな、私は。』
 苦笑して見せた大人びた少女は、誰よりも強く気高いその先代当主は。
 今、どんな夢を見ているのだろうか。



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