月草雑記帳

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創作文章(特撮系)


これで終わりだ!


拍手パチパチいっぱいありがとうございます!!
やっぱり「侑斗不足症」な方がいらっしゃるんですかね?私はそろそろ良ちゃんと侑斗が観たくてしょうがないです。
いっぱい書きたいです。


書きたいと言えば。
うちの妹が授業とかで小説?短編?書いて「読んでー」って持ってきたんですよ。
「自分が書いた物を人に見せて批評まで聞くとはすごい奴だ」とか思ってたら言われちゃいました。


「おねーちゃんも書けば?」


…言えないなぁ…オリジナルだけでなく捏造をバンバン書いてしかも世界に発信している(大げさ)なんて…。おねーちゃん目の前で批評される勇気ないわっ!


さて、目の前で批評される勇気はないけど書きたかった『影侍』。最終話です。
よろしければお付き合いくださいませ!








『影侍』 第九話


 走り去った海賊の後姿を見ていた薫は、一度目を閉じ、それから丹波を振りかえった。
「ディスクをつくってもらってすまなかったな。」
「何をおっしゃいます。」
「アレを作るのには長い時間が必要なのだろう?」
「ええ、今までに成功作は先ほどのを合わせても数えるほど…。」
「特に一つ目は有能だな。まだ使えている。」
 薫はショドウフォンを取り出して丹波を見て、笑う。
「今度のものも、きっと役に立つ。あいつは二刀流らしいしな。」
「そうだと良いのですがな。」
 そして、丹波が言いにくそうに口を開く。
「姫。…何か、気に入らない事でも?」
「ん?…ああ、いや、ただな…。」
 しばらく間を開けて、薫が答えた。
「私にも、あのような仲間が欲しかったものだ。」
 『シンケンレッド』ではあるけれども。
 彼らと共に戦った時間はあまりにも短く。
「姫…。」
「羨ましい、と言ったらお前は怒るか?」
 苦笑して見せた薫に、丹波は静かに言った。
「先代は…姫の御父上は、大変悩んでおられました。」
 ん?と薫が首を傾げる。
「姫と…現当主に多大なる負担をかける事を。それでも、『双』のモヂカラを受け取った時の先代は…。」
 得意の『双』のモヂカラを大量に、大量に詰め込んだディスクを渡した時、先代は確かに笑った。
 『こんなモヂカラを使えるお前がここにいることが、私のしていることの正しさを証明しているように思える。』
 そして当主は自らのショドウフォンを二つに増やしたのだ。次期当主とその影武者の為に。
「先代のお力を二人にお渡しできる事を、誇らしく思っていらっしゃいました。」
「…そうか。」
 何人かの黒子が二人の近くに歩いてくる。
 そのうちの一人の黒子がぽんと薫の頭を撫でる。
「こ!これそこの!気軽に姫に触れるな!」
「…はは。丹波、それに皆も。ありがとうな。」
 ショドウフォンを見つめ、それから薫は笑って見せた。
「帰るか。私の家に。」


「いやーつっかれたなー。」
 座敷に戻るなり千明はごろりと横になった。
「千明、お行儀が悪いわよ。」
「でもうちも眠いわ~。あんまり寝れてへんし。」
 眠そうに目をこすることはに丈瑠が苦笑する。
「もう部屋に下がってもいいが…。」
「お待ちください殿!ことは、今寝ると夜に眠れなくなるぞ!!」
 びしっと言って見せる流ノ介に千明と茉子が苦笑する。
「まあもう夕方だし確かに正論だけど…。」
「いやもうこんだけ眠けりゃ寝れるだろ…そういやさ、丈瑠。源ちゃんは」
「たっだいまー!!」
 ガラガラと玄関が開く音と同時に明るい声が響く。
「お、噂をすれば…って源ちゃんなんだよその格好!?」
 千明が驚いて叫ぶ。源太は頭巾こそしていないものの、黒子の格好をしていた。
「ちょーっと一泊二日のアルバイトにな。」
「あ、源太!お前、まさか姫と一緒に…。」
「そ。海賊船に乗り込んで来た!」
「え、そうやったん!?」
「だからいなかったってわけ…あ、じゃあ丈瑠もグルね?」
「…まあな。」
 丈瑠が目をそらす。
「いやー黒子ちゃんの大変さがよーっくわかって楽しかったなー!」
「源太が黒子か…ずっと黙ってるのしんどかったんじゃない?」
「ああ!すっげーしんどかった!だから…丈ちゃーん!今日は一晩語りあかそうぜっ!」
「いや、俺は寝る。」
「えーいいじゃんかよー。あ、じゃあ俺丈ちゃんが寝てる横で延々喋ってる。」
「どんな嫌がらせだ。」
「あ、じゃあ俺も参加するー。」
「千明!お前は眠いんじゃなかったのか!?」
「いやーそんな面白そうなことに参加しない意味がわかんないし?今日は源ちゃんと丈瑠の部屋で騒ぐか。」
「な…なんて羨ましい…!」
「流ノ介。ちょっと落ちつきなさい?」
「そうやで流さん。流さんも参加させてもらったらええやん。」
「…ことは、それ、違う。」
「へ?」
「そうか!殿!私もお邪魔しても」
「お前、二日もろくに寝てないだろうが。」
「殿の為ならこれくらいは!!」
 がやがやと騒がしい座敷の前で、薫は立ち止った。
「…全く。騒がしい奴らだな。」
 その口元が楽しげに緩む。
「ええいやかましい!姫のお帰りだ!」
 丹波がどかどかと踏み込んでいく。その後ろから薫も座敷に入る。
「おう、姫さん。」
「お姫様、お帰りなさい!」
「海賊船俺も乗りたかったー。」
「あたしもちょっと乗ってみたかったな。」
「姫、お疲れさまでした!」
「母上、お帰りなさい。」
 口々に言われ、薫は柔らかく微笑んだ。
「ああ。皆もご苦労だったな。」
 薫の頭に、丹波の声が蘇る。
 『姫はまだまだお若いのですから。これからいくらでも、新たなる「絆」をつくれましょう。』
「…そうだな。」
「?母上、何かおっしゃいましたか?」
「いや?それより丈瑠。今日はお前の部屋で寝ても良いのか?」
「なんでそうなったんですか。」
「あ、いいわね。お泊まり会みたいで楽しそうじゃない。」
「うわあ、うちそんなんやったことないわ!」
「いや、おんなじ家に住んでんだけど?」
「細かい事は気にすんなって!よっしゃ、今日はみんなで雑魚寝だ!」
「な!こ、こら茉子、ことは、源太!殿と姫の迷惑を考えて」
「私は構わぬぞ。」
「姫!いけませんぞ!年頃の女性としての恥じらいを」
 ばし、と薫が丹波をハリセンではたく。
「そのような事を丹波には言われたくない。」
「姫ぇ~…。」
「よっしゃ、じゃ、今日はいっちばんでっかい部屋で皆でしゃべろうぜ!」
「源太…お前、徹夜でおかしくなってないか?」
「はは、かもなー。」
「じゃあ、まずお風呂入らな!」
「その前に晩御飯食べよ。」
「で、流ノ介、お前どうすんだ?」
「参加するに決まっているだろう!!」


 その侍たちは影ながらこの世を守る。
 「伝説」と呼ばれるには未だ若く。
 そして「伝説」以上に強く、優しい。
 そんな七人の侍たちの物語。
 今まで語った物語は、この地球を賭けた戦いのほんの一部にすぎないが。
 彼らがあまりにも楽しそうなので。
 此処で一度、幕を引いておく事にしよう。








――――――
?あとがき!
なんとか完結しました『影侍』!
読んでくださった方、ありがとうございます!
とりあえず個人的には殿と海賊の絡みが書けて幸せです。
シンケンメンバーは素でも強いので、きっと変身できなくてもずっとこの地球の平和を影ながら守っている。
そんな意味でタイトルは『影侍』にしてみました。どうでもいいか!
あと、姫の葛藤?が書けたから良かったかと。あんまり姫を掘り下げたことがなかったし。それから、『竹華』の時から考えてた裏設定。
「今までシンケンジャーが5人だったのは実はショドウフォンが5個しか作れなかったからで、丹波のモヂカラではじめて影武者作戦が決行できた」。
やっと書けました。本当は竹華に丹波の話も描くはずだったんだ…!!
さらに源ちゃんの作戦。4話から先で姫の周りをうろうろしてる黒子や、7話で殿が連絡取ってる黒子が源ちゃんです。
個人的な希望としては、本編で姫にシンケンマルを渡した黒子。アレで。(意味不明)
もっと絡むのも書いてみたいですが、それは劇場版見た後にしましょう!
お付き合いくださった方、ありがとうございました。
海賊戦隊における侍戦隊捏造、『影侍』、まずはこれまで!!


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