月草雑記帳

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創作文章(その他)


七色短冊の夕べ 2話


こんにちは。
今日は思いがけず「あさきゆめみし」トークができました。楽しかった!
いくたとーまさんが光源氏で実写するんだっけ?安倍晴明とか出てくるやつ。
夕霧くんは良ちゃんがいいな!って盛り上がりました。夕霧な良ちゃん…観たいっ!
あ、そういやるろうに剣心演るらしいですね。散々実写化批判しといてなんですが、るろうに剣心は読んでないのでなんとも言えません。父上は「合う」と熱く語っておられましたが。


では、完全オリジナル二話目です。気になる方のみどうぞ。




『七色短冊の夕べ』2話



「暑い…」
俺はもう何度目かわからないため息を繰り返す。
「ほら、残り五分だぞ!!」
じめじめと蒸し暑い6月に、なんでグラウンドを走らなきゃなんねぇんだ!?
「あーダリィ…男子ばっかりイジメだろ…。」
「いや、女子は体育館でサウナ状態らしいね。」
「まだ直射日光がねぇからマシだって…」
「いや、風がなくて暑いらしいよ。」
「…なぁコーノ。お前その情報どっから?」
「ザワ。アイツ女子と仲良いからな。」
まぁ、顔が普通なわりには頭いいし面白いしな…ザワは。まったく羨ましい。
「いいよなー五・六組は二限でさー。」
「一・二組の四限よりマシだろ。空腹が加わるんだぜ。」
「俺もう腹減ったって…」
他愛のない話をしながら体育の授業を乗り切る。
半分寝ながら四限も乗り切って、五組のザワのところを目指した。我が三組は何故だか女子の溜まり場になっていて、昼休みにはうるさくてしょうがない。俺と、同じクラスのコーノは昼休みになると五組に避難していた。
無駄に八組もあるものだから、三組から五組に行くには西校舎から東校舎に移動する必要があった。コーノと喋りながら東校舎に着いたとき、俺は思わず叫びそうになった。
昨日見た、“ウチの学校の女子”が廊下を歩いていた。
移動授業の帰りだろうか。教科書とノートを両手に抱えて歩いていく。
「タケ、どうかしたか?」
「え、あ、いや…。」
コーノと一緒に五組に入る。今の時間にあそこにいるってことは…七組か八組かな?
ザワと合流し、弁当をつつきながら俺は廊下の方を気にしていた。
しばらく観察していると、期待どおりさっきの女子が友人達と歩いていくのが見えた。手に提げているのはおそらく弁当入りの鞄と…バイオリンケース?
器楽部なんだろうか。ウチの学校の器楽部は人気があるからそれは全く不思議ではない。ただ、ひとつ困った事は。
“長髪で器楽部の七、八組の女子”だけじゃ候補者が多すぎるってことだ。


「ただいまー。」
家に帰ると、机の上にメモがあった。
『お帰り。晩御飯は冷蔵庫。母より。』
母は十年以上前に父と離婚した。それからは女手一つで俺を育てている。普段は口うるさい母親だが、冷静に考えると有り難い。
一応感謝の気持ちを込めて、洗濯物くらいは畳んでおく。
部屋に戻ると、ザワからメールが来ていた。
『クラスの女子に聞いたけど、七組に器楽部女子は六人。八組には五人だってさ。』
相変わらず気が利くし情報通だし…幼なじみのようなものとはいえ、ザワには頭が上がらない。
お礼のメールを返して、俺は晩御飯を食べに部屋を出た。
肉じゃがとおひたしを食べながら、俺はバイオリンケースの違和感を拭えずにいた。
何故だか彼女には、もっと似合うものがある気がしたのだ。

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