月草雑記帳

スポンサー広告


スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



TB(-) | CO(-)  *Edit

蛍雪降る御魂の祭り


超・電王&侍戦隊捏造 蛍雪降る御魂の祭り その六


みなさんこんばんは。
今日はオーズがなかったです。夏の魔物め。
さらにインターネットがすごい不安定。これ載せられるのかドキドキするよ!!
ついでと言ってはなんですが、今日はハナちゃんの誕生日推定日ですね。花の日~。
ついでに確かこの辺りが旧七夕。なんかいろいろときめくぜ!


さて今日から蛍雪は四つのグループが同時進行します。
一話に全部が書かれる時もあると思いますが大抵は多分出てこない人たちがいるんじゃないかと(苦笑)。
はい、完全に私の書くペースの問題です。勘弁してください。
頭ん中ごっちゃごちゃになるんですいろいろ。
うっかりするとキャラの一人や二人簡単に消えますからね!存在が!!
「コイツいねえぞ!?」と思ったらすぐ連絡ください。一応整理は出来てるはずなんだけどな。


では、興味のある方のみどうぞ。






「超・電王&侍戦隊シンケンジャー2 蛍雪降る御魂の祭り」 その六


- - - - -


 とにかく状況を好転させようと、シンケンマルを振るう。
 視界が少しかすんでいるように見えるのは、焦っているせいだろうか。
 少し寒いな。
 そこまで考えて、丈瑠は自分の思考回路に戸惑った。
 …寒い?
 今は真夏だ。しかも炎天下。
 どこをどう考えれば、寒いなどという事になるのだろうか?
「…おい、丈瑠。なんか変じゃねえか?」
 すぐ隣に千明が現れる。
「千明。」
「なんか…白いぜ。」
 そう言われて周りを見る。確かに先ほどと違って世界は白く、戦っていたはずのナナシもいない。
「丈瑠さん、千明さん。」
 声がした方を振り向く。
「ハナ。それに…キンタロス、か。」
 ハナとキンタロスが丈瑠と千明に駆け寄る。
「どないなっとんねん。」
「わからない。だが油断は」
 そう言った瞬間、急に二人の変身が解けた。
「うお?」
「な…。」
 そして、一方向から白い風が四人を襲う。
「きゃ…。」
「ハナ。」
 キンタロスがハナを抱える。
 白い冷たい風に思わず目を瞑る。立っているだけで精一杯だった。


- - - - -


「おお、これが時を超える電車か!」
 デンライナーに乗り込んだ薫がドアをくぐる、と。
「こ~ま~りますね~ぇ。」
 オーナーが目の前に現れた。
「…お邪魔します。」
 挨拶した薫を無視し、オーナーは後ろにいた幸太郎の前に立つ。
「チケットのない人を勝手に乗せられては…。」
「えっと…すいません。」
 幸太郎が微妙に後ずさりしながら答える。後ろにいた茉子がドアをくぐり、薫の近くに寄った。
「お姫様、挨拶した方が…」
「うむ。」
 すっと薫が背筋を伸ばす。オーナーがちらりとそちらを見た。
「お初お目にかかる。私は志葉家十八代目当主、志葉薫と申すもの。この度は無断で入り込んだりして、申し訳ない。」
「…なんかすげえな。」
「うん。かっこいいなぁ。」
 モモタロスとデネブがひそひそと話しあう。
「まあ…」
 オーナーがどこからともなく二枚のチケットを取り出した。
「片道分くらいは、保証しましょう。不死鳥の羽根のお礼に。」
「…不死鳥って、一年前の鳳凰折神のことですよね?」
 茉子の問いに答えず、オーナーが幸太郎に右手を差し出す。
「幸太郎君、チケットを。」
「あ、はい。」
 幸太郎がチケットを手渡す。
「よろしい。では、参りましょう。」
 オーナーが確認したチケットを返す。
「ああ。テディ…」
 振り向いた幸太郎が気まずそうな顔をする。
「…忘れてた。今いないんだっけ。」
「えー、テンちゃん何処行っちゃったんですか?」
 ひょっこりと現れたナオミを避けて幸太郎が扉の向こうに移動する。
「俺運転してくる。」
 若干俯いたまま先頭車両に消えた幸太郎を、ナオミが不思議そうに見送った。
「モモタロちゃん、おデブちゃん、幸太郎ちゃん、どうかしたんですか?元気ないですね。」
「ああー…まあな。」
「うう…やっぱり俺も、侑斗と一緒にいた方が」
「おデブは関係ねえだろ。侑斗がこっち来いって言ったんだ。」
「…そっか。」
 しゅん、とデネブが項垂れる。モモタロスがいらいらと椅子に座った。
「どいつもこいつも辛気臭い顔してんじゃねえよ!!」
「…あの、モモタロスさん。」
「ああ?」
「うちのお姫様…止めなくていいのかな?」
 遠慮がちに言った茉子が眺めている方向にモモタロスが顔を向けると。
「これはなんだ?」
「あー、そのスイッチを押すとですねー、緊急用の」
 いきいきとデンライナーをうろついている薫がいた。
「茉子!これを押すと大変なことになるそうだ。押してもいいか?」
「やめてください。あ、それより私、ナオミさんに珈琲の入れ方教えてもらいたいんですよね~。」
「こーひー?」
「なんだぁ、知らねえのか?」
「モモちゃん、そんないい方、良くない。」
「じゃーみんなで入れて飲みましょー!!」
 わいわいと騒ぎだした食堂車の会話をかすかに聞きながら、幸太郎は運転席でバン、と頬を叩いた。
「…しっかりしなきゃな。」
 そしてまた両手でハンドルを握り、モニターに映る前を見据えた。
 そこに映り始めたのは、遠い過去への時の線路。
 大木に残る、時間。


- - - - -


 ざぁん、ざぁんとどこか懐かしい音が聞こえ、良太郎はうっすらと目を開けた。
「…だいじょーぶ?」
 そこにいたのは、心配そうにこちらを覗き込む一人の子どもだった。黒い髪は肩口で綺麗に切りそろえられている。目はぱっちりと黒く、顔つきや体格からは男とも女ともわからなかった。着ているものは暗い色の着物で、そこに赤い花と明るい光の絵が描かれている。帯は、透き通るような白。
「あ、良太郎さん!起きはったんですか!?」
 テディと、ほっとした表情のことはが目に入り、良太郎の意識がいっきに覚醒した。
「ここって…!」
 そして置き上がった拍子に、辺りをうろついていたダイゴヨウにぶつかった。
「いてぇ!!何しやがんでぃ!」
「す、すみません…。」
 ぶつけた部分をさすりながら良太郎がダイゴヨウに謝り、それからしばらく停止した。
「…君、誰?」
「オイラはダイゴヨウ。正真正銘提灯の侍でぃ。」
「…えっと…はじめまして。野上良太郎です。」
「おう!親分から話は聞いてますでさ!」
「親分?」
「梅盛源太っていう寿司屋兼侍で」
「シンケンジャー六人目の戦士なんです。」
 ね、とことはとダイゴヨウが顔を見合わせ、笑い合う。その様子を見て、とりあえず良太郎はそれ以上突っ込まないことにしたようだった。
「それにしても…すいません。うちのせいで、こんなとこに…。」
 しゅん、とことはが項垂れる。
「別に君のせいって訳じゃ…。」
「ああ。気にする事は無い。」
「うん。誰が悪いって訳じゃないと思うから。」
 それで、と良太郎は言いにくそうに続けた。
「名前…教えてもらってもいいですか?シンケンジャーのイエローさんですよね。」
「あ、はい!うち、花織ことはって言います!『土』の文字を受け継いだ侍です。それで、こっちが提灯のダイちゃん。…えっと、良太郎さん、でしたっけ?」
「はい。僕は野上良太郎。こっちは」
「お久しぶりです。テディです。」
 地味にずっと控えていたテディが几帳面に頭を下げる。
「それから。」
 良太郎がくるりと振り向き、しゃがむ。良太郎の服の裾をつかんでいた子どもと目線を合わせた。
「キミ…名前は?」
「…。」
「おしゃべりできひんの?」
 ことはの問いに子どもが小さく首を横に振る。
「ほんなら、お名前は?お姉ちゃんに教えて?」
 良太郎の隣にしゃがんだことはを見て、子どもはしばらく下を見た。
「…わかんない。」
 ぼそり、と小さな声が聞こえた。
「わかれへんの?」
「そっか。…じゃあ、なんて呼んだらいいかな。」
 良太郎がテディを見上げる。
「…私にはわからない。」
「うーん…よかったら、仮の名前、つけてあげてください。」
「へ?うちですか?」
「はい。僕、センスないって言われるんで。」
「え、えーと…。」
 ことはが子どもの着物に目を止めた。
「…ケイちゃん、はどうですか?」
「ケイ?」
「はい。この光ってるの、蛍なんじゃないかと思うて…。蛍って書いて、ケイちゃん。」
「…どう?」
 良太郎の問いに、子どもは無言で頷いた。
「じゃ、ひとつ解決だね。ケイ。」
 ケイが少し嬉しそうに笑う。
「ところで、ここは…?」
「うちらは隙間に入ってしまったんやから、多分三途の川やと思うんです。」
「三途の川?」
 テディの声にことはは頷いた。
「でも、生きた人間は三途の川に入られへんはずやねんけど…。うちら、死んでしもうたんやろうか?」
 ことはが不安げにダイゴヨウを見た。ダイゴヨウは困ったようにちかっと光った。
「でもここ、川って感じしないよね。」
 良太郎の呟きにテディが頷いた。
「ああ。どちらかと言うと、海辺に近い。」
 彼らが居る場所は色の無い砂浜で、一方を見れば光を無くしたように暗い水の様なものが波打ち、そしてもう一方には色の無い砂が延々と続いている場所だった。
「そりゃあ、川があるなら海があってもおかしかねえんやないですかい!?」
「ほんなら、三途の海辺とでも言うんかな?」
「…そうなのかもね。」
 おそらくイマイチしていないような良太郎が曖昧に頷いた。
「どっちにしても、なんで此処に来れてんやろう?」
「…特異点の影響かもしれない。以前、幸太郎の傍にいた人間が時間の歪みの影響を受けない事があった。」
「特異点?なんでぃそりゃあ。」
「うまく言えないけど…時間の影響を受けない人間、かな。僕がそうなんだ。」
「…よくわかんねえけどまあいいでさ。」
「…テディ。僕は前に此処に来た事がある気がするんだ。」
 良太郎の言葉にテディも頷いた。
「ああ。ここは、おそらく…。」
「どこなんですか?」
 ことはの声に良太郎が答える。
「時間の中だと思ってた。でもあの列車が走ってたんだから生と死の境目だとしても、おかしくはないよね。」
「ああ。」
「?」
「いいからさっさと教えてくんなせぇ!なんて名前のところなんでぃ?」
「名前はわからないけど…。」
「けど?」
「僕の思ってるところだとしたら、出口はあるかも。」
「ほんまですか?」
 ことはの表情が明るくなる。
「うん。だから、ここを走る列車を探そう。」
「…列車?」
「うん。死の時間を走る列車…幽霊列車を。」







ーーーーー
というわけで、現代に残った組はちょっとお休みです。
別に時系列がどうとかいうこっちゃあ無いんですけど。これ以上載せるとうっとおしいし。
では、よろしければ次回もお楽しみに。

スポンサーサイト


TB(0) | CO(0) *Edit

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
 ◆Home  ◆作品*  ◆All  ◆通常ブログ画面  ▲PageTop 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。