月草雑記帳

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蛍雪降る御魂の祭り


超・電王&侍戦隊捏造 蛍雪降る御魂の祭り その十一


こんばんは拍手ぱちぱちありがとうございます。


今日は結構変則的!読みにくかったらごめんなさい!!
そして捏造度が半端ない。だって死んだことないから死後のことなんてわかんないんだもん!!
なんとなく…今までの内容とかと矛盾しないようになってるはずなんだけど…矛盾してたらごめんなさい。
なんか謝ってばっかりだな!しっかりしろよ自分!…なにせ慌てて書いてるからなあ…。


明日は更新できそうにないです、と先に謝っておこう。明後日は多分大丈夫、うん。
ちなみにこの捏造、まだまだまだまだ続きます。まだあと半分くらい残ってるかな?
軸になる話というか、なんというのかが二つあって、今日はその片方に迫るです!!多分!!


では、興味のある方のみどうぞ。




「超・仮面ライダー電王&侍戦隊シンケンジャー 蛍雪降る御魂の祭り」 その十一




「なんとか…なった。」
 良太郎が変身を解きながら息をつく。
「ありがとうございました…。でも良太郎さん、何が起こったんですか?」
「あの木の実の部分が爆弾だったんだ。蔦の下に落ちてるのを見つけて、ことはさんが踏んで爆発したんだったら、自爆みたいに使えないかなって。」
「なるほど。ところで、その爆弾がここまで届く可能性は考えなかったのか?」
「…。」
 無言の良太郎に、テディはイマジン体に戻ってため息をついた。
「お兄ちゃん。」
 ケイとダイゴヨウが駆け寄って来る。そしてその向こうから、死郎が歩いてくるのが見えた。
「死郎。」
「約束だ。話を聞いてやろう。」
 良太郎はケイを抱き上げてから尋ねた。
「『生者でない者がいる』って、どういうこと?」
「そのままの意味だ。」
「ダイちゃんの、ことですか?」
 ことはがダイゴヨウを見ながら聞いた。
「…それは、よくわからんが、少なくとも死者ではない。」
「てことは、テディも関係ないよね。」
「どうやらそうらしい。」
「じゃあ…どう言う事なんですか?」
「女。お前はもう気が付いているだろう。」
 死郎に問い返され、ことはは答えに詰まる。
「…ケイ、ちゃん。」
 良太郎に抱えられたケイが、大きな瞳でことはを見た。


- - -


「大切な…子どもたち?」
 ハナの声に雪女が頷く。
「もしかして、あの子とちがうか?髪が黒うて、小さくて」
 キンタロスの声を遮るように雪女は首を振った。
「私が探しているのはね、一人じゃないの。たくさん、たくさんの子どもたち…みんな、かわいい私の子どもなの。」
「たくさんの…。」
「っていうか、ユキさん子どもいるの?えっと…どうやって?」
 戸惑った千明に雪女はくすりと笑って見せた。
「私が産んだわけじゃないわ。それでも、私の子どもなの。」
 雪女の髪飾りがちらりと光る。
「大事な、こどもたちなのよ。」
 

- - -


「ケイちゃん。ケイちゃんは…人間なん?」
 ことはの問いに良太郎は首を傾げた。
「違うの?」
「…なんか、なんとなくやねんけど、違うような気ぃはしててん。でもな、ここに来てからなんかいつもと違う雰囲気で…ようわからんかったんやけど。」
「幽霊に実体はあるのか?」
「それは…わかれへんけど。外道衆には実体があるし。」
「精神体っていう意味ではイマジンもそうだよね。…でも、ケイ、本当に?」
 ケイはしばらく視線を泳がせた後、答えた。
「ケイは、もともとたくさんの魂だった。」


- - -


「あの子たちは、この世に未練を残して死んだ子供のタマシイ。そのままだと悪い魂にいじめられてしまうかもしれないから、私が保護していたの。」
「悪い魂…外道衆とかかな。」
「おそらくな。」
「いろんな時代、いろんな場所で死んだ子供たちよ。死んだ時のままの姿をしているから、いろんな子供がいたわ。みんな、とっても小さな子達。」
「…この世界に常にいたのか?」
「いいえ。あの子たちは…すぐに何処かに遊びを見つけてしまうから。特にこの季節、私は普段眠っているから。でも、いつもなら、何処に居てもあの子たちの気配を感じる。それが今は…わからなくて。」
 そう語り始めた雪女は、見るからに不安そうだった。
「だから、探しに来たんだよな?夏に弱いこの世界ひきつれて。」
「そんなことしたら、ユキさんが危ないんじゃ…。」
 千明とハナの言葉に、雪女が答える。
 そして、皆は理解した。
「私の、血のつながった子供ではないけれど。抱きしめたりも出来ないのだけど。」
 自分の全てを捨ててもよいくらいに。
「この世界くらい捨ててもかまわないわ。あの子たちが無事なのを知りたいの。」
 自分の子どもが愛おしいのだと。
「全部、私の為なんだけれどね。」
 そして、それが、母なのかと、理解した。


- - -


「たくさんの魂、ですかぃ?」
 ダイゴヨウの問いかけにケイが頷いた。
「いろんな時代、いろんな場所でこの世界とさよならしなくちゃいけなかった魂だった。」
 ケイが良太郎の腕を抜けだし、砂の上に立つ。
「でも、どうしてもさよなら出来なくて、おかあさんと一緒に暮らしてた。」
「お母さん?」
 良太郎が聞き返す。
「うん。ケイ達のお母さん。強くて、綺麗で、優しくて、大好きな。」
 『お母さん』の事を語るケイは、とても幸せそうだった。
「でも、お母さんが寝ていたから、ケイ達は遊びに行ったの。」
 いつもの事だったの、とケイが付け足す。
「その帰りに、木の化け物に襲われた。」
「木の化け物って…さっきの?」
 ことはの問いにケイが頷く。
「だからケイ達は考えたの。一生懸命考えたの。」
 上を向いて、必死になって、ケイは言葉を探した。 
「そして、ケイ達はケイになったの。」


- - -


 じっと雪女の話を聞いている丈瑠を見て、千明が丈瑠を軽くたたく。
「丈瑠…お前、なんか変だぜ?」
 千明の声に、丈瑠が眉をひそめる。
「…そうか?」
「ああ。なんていうか…普段なら、こんなにあっさり信用しねえだろ。」
「…かもしれないな。」
 なんだか自分でも釈然としないようで、丈瑠は宙を見た。
「でも、私もなんだか信用したくなっちゃう。…愛理さんに似てるからかな。」
「ん?似てるか?」
 キンタロスが雪女をじっと見る。そわそわと立ち上がった雪女の膝より短い髪がゆらゆら揺れる。
「そんなに似とるとは思えんけどなぁ。」
「…そう?」
 ハナが首を傾げた。
「ごめんなさいね。子どもたちを呼んだつもりだったのだけれど。」
「呼んだ?」
「ええ。早く帰っていらっしゃいって。」
 少し寂しそうに笑う雪女を見て、千明はぼそりと呟いた。
「あー…なんで『呼ばれた』か分かったわ、俺。」
「え?本当ですか?」
「なんでなんや?」
「…いや、お前は違うかもしんねえけどさ。」
 どん、とキンタロスを軽く押してから千明が呟く。
「多分…なんか、迷ってたんだよ。」
「?迷う?」
「…いや、いいや。なんか、忘れた。」
「なんやねん。」
 本当は、恥ずかしくて口に出せなかった。
 多分皆、心のどこかで安らげる『母親』を探しているだなんて。


- - -


 『ケイ達はケイになった』という言葉の意味を、しばらく理解できなかった。
 やがて、テディがゆっくりと尋ねる。
「幾つかの魂が一つの身体になった、ということか?」
 その問いにケイはまた考え込んだ。
「よくわかんないけど。だからケイ達は賢くなって、逃げられるようになった。」
「三人寄れば…ってやつですかぃ?」
「ダイちゃん、物知りやね。」
「でも、ケイは触れるし人から見えるから、人間から逃げるのが難しくて。」
「…それで、ナナシに見つかって、ここまで来ちゃったんだ?」
 うん、とケイが小さく頷いた。
「お兄ちゃん達に迷惑かけてごめんなさい。でも、ケイは、どうしても、帰りたいの。」
 必死に語るケイの瞳にうっすらと涙が浮かぶ。
「お母さんのところに帰りたいの。」


- - -


「とにかく、ここから出て、その子達を探さなきゃいけないんだよな。」
「ええ。」
「それにはまず結界を破る必要があるな。」
「うん。それから外に出たらモモ達に応援頼んで…あ!」
「なんや、どないしたんや?」
「忘れてた…良太郎、大丈夫かな!?」
「あ!そういやことはもだ。」
「…今はどうする事も出来ないからな。後で必ず助ける。それにはまず、この状態をなんとかするのが先決だ。」
 丈瑠の言葉に千明が頷いた。
「…丈瑠は頼もしいのね。それに、千明は優しいし。ハナちゃんは賢くて、みんなとってもいい子だわ。」
 雪女がにっこりと笑う。名前を呼ばれた三人は、雪女を直視できなくなって別々の方向を向いた。
「なんや、俺にはなんにもないんか。」
 無視されたキンタロスが苦情を言う。雪女は気がつかないかのように言った。
「貴方達を巻き込んでしまってごめんなさい。でも、私は、どうしても、会いたいの。」
 静かに語る雪女の瞳にうっすらと氷が見える。
「あの子たちに会いたいの。」
 その一言は、どんなに重い氷柱よりも鋭く、それぞれの胸に突き刺さった。







ーーーーー
というわけで、今回「現在組」「過去組」はお休みです。
雪女とケイ、それぞれの事情についてお話しさせていただきました。
さて、この二つの組は今後どう交わっていくのか!?
私も若干わかりませんが、とりあえず決着はつけたいと思っておりまする。
そういや今回千明が気付きましたが、殿・千明・ハナが雪の世界に行けたのは皆「母親」に憧れを抱いているからです。皆母親をあんまりよく知らないってことで。え?キンタロス?…ノーコメントで(え)。
そんなふうに組みわけにもいろいろ共通点だったり意図があったりなかったりするので、考えてみても面白いかもしれません。いやそんな凄いのはないけどね!!

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