月草雑記帳

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蛍雪降る御魂の祭り


超・電王&侍戦隊捏造 蛍雪降る御魂の祭り その十五


こんばんは。拍手ぱちぱちありがとうございます。


最近、あちこち負傷してます。
左腕がとくに酷い。腕がなんか常に打ち身のようなずきずき。いや普通は大丈夫なんだけど押すと痛い。
あと今日うっかり爪はがしかけて左の人差し指が痛いのが…パソコンうちにくいよぅ。
うっかり叩いた親指も動きが鈍いし足もぶつけた。左の親指は一回骨ずれてる(=骨折)からもろくなってないか心配だなぁ。あ、なんか左腕にぶつぶつ出てきた。湿布にかぶれたのかな!…?なんだろうこの左半身の負傷。書きかけで終わってるW捏造の祟りかしら。うーんあれいつ載せられるかなぁ。
今日一日ごろごろしといてなんですが、疲れがたまってるのかなあと思ってみたり。でも今日は最強に何もすることがなかったので「生徒会」シリーズのドラマCD聞きながらパズルしてました。世界一幸せな人間だったと思います私。…ツケが回ってきたのか?


さて。
今回とある組がむちゃくちゃ長いです。…これでも予定を切り上げたんだ!
それでもよければどうぞです。






「超・仮面ライダー電王&侍戦隊シンケンジャー 蛍雪降る御魂の祭り」 その十五



「とにかく…結界を解く方法はあるっちゅうこっちゃな。」
 倒した木をふんづけて復活しないことを試しながらキンタロスが言う。
「ああ。この木が入りこめる隙はあるらしいからな。」
「で、それをどーやって見つけるか、だよなー。」
「…あの、前に丈瑠さんが見せてくれた、モヂカラっていうのは使えないんですか?」
 ハナの言葉に、千明と丈瑠はショドウフォンを取り出した。
「モヂカラ自体は使えるかもしれない。だが、モヂカラを使うためには文字を書く必要がある。ショドウフォンさえ動けば、空中でも問題は無いが…。」
「ここ、書くものないもんなー。指で書こうにも地面がないし。ショドウフォンさえ使えれば…。」
「普通のペン、とかじゃだめなんですか?」
「字さえ書ければなんでもいいけど…それすらねえよ。」
「紙ならあるで?」
「は?」
 キンタロスが懐から取り出したのは、常に持ち歩いている懐紙。
「これでええんか?」
 千明がそれを受け取り、しげしげと眺める。
「なんでこんなもん持ってんのかちょっと突っ込みたいけど…オッケ!筆はあるからな。後は…墨さえあれば。」
「墨が、必要なのね。」
 思いがけない声に、一同は雪女を見た。
「使えるのであれば、使うといいわ。」
 雪女が髪に指していた白いものを差し出す。腰程までの髪がゆらりと揺れた。
「これは?」
「これは、雪墨。純白の文字を書く事が出来る。ただ、人間が使った事は無いから、どうなるかは、わからない。」
 とん、と雪女はそれを地面に置くと、そこから離れた。
 手のひらに丁度乗るであろう大きさのそれは、雪女と同じように真っ白だった。全体的には六角錐のようだ。
「私と同じ『雪』の性質を持っているの。触れればおそらく…片腕くらいは覚悟しなくてはならないわ。」
「…ユキが磨るわけにはいけへんのか?」
「水がないの。此処は、雪の世界だから。でも、人間の体温ならきっと、手を使って磨れば、水も必要ない。」
 こうやって、と雪女は右手に墨を持つふりをし、左手を硯に見立てて磨る動作をして見せた。
「そうか。ならば、墨を磨る人間とモヂカラを使う人間が必要だな。」
 丈瑠は一人一人をじっと見て、それから千明に視線を向けた。
「千明。お前がモヂカラを使え。」
「は?」
「俺が、墨を磨る。」
「な…馬鹿言ってんじゃねえよ!話聞いてたか!?凍傷になるぜ!?」
「俺は『火』の侍だ。『木』のお前よりマシだろう。」
「だからって…お前、本来『火』を持って生まれたわけじゃねえし」
「成功率が高い方法を選ぶだけだ。絶対に此処から出て、ユキの子どもを此処へ連れて帰る為に。」
 雪女が不安そうな顔をする。
「…あなたに、そんな責任はないのよ。丈瑠。」
「いや…俺がそうしたいんだ。」
 意外な言葉に、雪女だけでなく千明やハナも目を丸くした。
「俺は小さい頃母が亡くなったが、今は姫が母親として接してくれているから、わかる。母親は、子どものためになにもかもを犠牲にする。でもそれだけじゃない。」
 ちょっと微笑んで、丈瑠が雪女を見る。
「…母親の為なら、子どももなんだってする。それが実の母親だろうが義理の母親だろうが、関係ない。親子とは、そういうもの。なんだろう?」
「…そうね。あたしも、なんかわかる。」
 ハナが頷く。千明は頭を片手で掻いて苦笑した。
「俺は…どうだろな。母さんの事なんてまったく覚えてねえし…ただ…まあ…分かる事にしとく。」
「なんやようわからんけど…泣けるで。」
 丈瑠は墨の方に向き直り、右手を見た。
「あまり長い時間は触ってられないだろうからな。一度で決めろ。」
「…ま、殿様命令だってならしょうがねえか。」
 千明がショドウフォンを筆モードにし、にっと笑った。
「期待しててくれていいぜ。丈瑠。ユキさん。」
「…ええ。期待してる。」
「フォローは任せてください。」
「ああ。気合入れてこか!」
 四人の声に後押しされて、丈瑠は雪墨に手を伸ばした。


- - - - -


「…どうだ?」
 薫が茉子を覗き込む。地面に置いていたショドウフォンを取って、茉子がほっと笑った。
「大丈夫。もうあと一回くらいで」
「村長!またあの天狗が!」
 駆けこんで来た青年の声に真っ先に反応したのはモモタロスだった。
「きやがったか!」
「戻ってきてくれるとは思わなかったな。」
 幸太郎の声にデネブが頷く。
「本当に、イマジンは好き勝手してるから、次に何が起こるかさっぱりわからない。」
「…おデブ、お前も、イマジンだからな?」
「しかし…あちらからやってきたのは良いが…まだショドウフォンの修理が完全ではない。」
「じゃ、俺達で時間稼ぎすればいいんだな。」
「ああ。モモタロス、デネブ。行く」
「その必要は無い。」
 ばさり、と音がして、例の大木の上に天狗が降り立った。薫がショドウフォンを握って天狗を睨む。
「わざわざここまで来てくれるとは…どういう風の吹きまわしだ?」
「何、このまま逃げ続けるのも面倒になったのと…儂の未来を変えてやりたくなってな。」
 ふわりと枝から飛び降り、大木の根元に着地した。
「儂の『契約者』を倒せばどうなるのか、ふと気になったまでよ。」
「この木を斬るつもり!?」
 茉子の声に、長が顔色を変えた。
「な…やめろ!この木は、僕の父の魂が」
「ああ、知っているさ。なんせ儂と契約したのは、おそらくその魂であるからな。」
「…契約…?」
「…とりあえず、離れていろ。あの天狗は必ず私たちが倒す。あの木も、守ってみせる。」
 薫の言葉に、長はしばらく迷った後青年を連れて家の敷地外へと逃げ出した。
「じゃ、行くぜモモタロス。」
 幸太郎が一歩前に出る。
「行くぜ、は良いけどよ…お前、パス取られて」
「パスがあろうとなかろうと、未来を守る為に戦う。…じいちゃんでも、こうするだろ?」
 まっすぐに天狗を見ながら、幸太郎は拳を鳴らした。
「大丈夫、じいちゃんよりは体鍛えてるしな!」
「…よぅし…俺も。戦うぞー!」
 デネブが指先の銃を連射する。天狗はそれを羽根を広げて防御した。
「あの羽根がめんどくせえな。」
「…モモタロス。ちょっと。」
「あ?なんだよこんな時に。」
 モモタロスに幸太郎が耳打ちする。その間も、デネブは攻撃を続けていた。
「いいな!?」
「…ちっ。ミスんなよ幸太郎!」
 モモタロスは取り出した刀で天狗に向かっていく。天狗は羽根を一度大きく広げ、一歩でモモタロスの前に躍り出た。
「うっとおしい小物が。」
 ぶん、とヤツデの団扇を振るう。
「どわぁ!」
 モモタロスの体は宙に浮き、数メートル吹っ飛ばされた。
「モモちゃん!」
「まったく…いくら向かってこようと結果は見えているというのに」
「それはどうかな。」
 後ろから回り込んだ幸太郎が天狗に体当たりを食らわせる。死角からの攻撃に、天狗が少しバランスを崩した。
「くっ…!」
 幸太郎は左手を伸ばして天狗の胸元を狙う。
「やはり、狙いはあのパスか。攻撃が見え見えだな。」
 天狗は左手を避けると幸太郎に膝で蹴りを入れる。
「幸太郎さん!」
 茉子が思わず声をあげた。
「考えががわかりやすすぎる。」
「悪いけど、これで作戦通り、なんだよ!」
 幸太郎の右手が上にあがるのと同時に、天狗の右羽根が根元から斬れた。
「…なに?」
 左手よりもゆっくりと動かしていた右手が、天狗の腰にあった刀を抜き取って羽根を切断したのだと気付いた時には、幸太郎は既に腕を振り下ろし、もう一方の羽根も斬り落とした。
「…パス狙いの手は陽動か。人間の割には、頭が回るようだな。」
「イマジンほど単純じゃないからな!」
「天丼がいなくてもできるじゃねえか幸太郎!」
 モモタロスがばしっと幸太郎の背中をたたく。
「痛いって…。確かにテディはいないけどさ…ちょっとは頼りにしてよね、モモタロス。」
「ちっ。しょーがねえなあ。」
「俺も、頑張るぞー!」
「…羽根と刀程度を奪ったくらいで儂に勝てると」
「思ってるわけねーだろ。こっちはまだ変身できない訳だし。」
 幸太郎が刀を前に構える。
「俺は、だけどな。」
 幸太郎の後ろで、茉子が最後の一画を掻き終えた。
 モヂカラが輝き、ショドウフォンが起動音をたてる。
「待たせたな。電王。」
「時間稼ぎだけで良いって言ったつもりだったけど、結構やるわね。」
 ひゅんひゅん、とショドウフォンを回し、薫が不敵に笑う。
「この時間の礼はすぐにでもしてやる。」
 薫と茉子がショドウフォンを構える。
「一筆奏上!」
 文字を反転させ、シンケンジャーへと姿を変えた。
「茉子、任せた。」
「はい!ヘブンファン!」
 刀を変化させた扇で茉子が風を起こす。その風はまっすぐに天狗に向かったが、ヤツデの団扇を振るわれ、風は四散した。
「風で儂に勝負を挑むとは。」
「別に挑んでないわ。さっきと同じ作戦よ。」
 先ほどの風の勢いに乗った薫がまっすぐ天狗に突っ込む。
「そうはいかん。」
 もう一度団扇を振るい、天狗は薫をいとも簡単に吹き飛ばす。
「同じ作戦が二度通用すると思うか。」
「思わないから、ちゃんと改良してあるわよ。」
 ふっとんだ薫が、すっと薄くなり、消えた。
「何!?」
「『影』のモヂカラだ。初めて見るか?」
 いつの間に回り込んだのか、薫は天狗の真横から刀を振るった。
 天狗は咄嗟にその刀を団扇で受け止める。
「…いいのか?」
「何がだ。」
「私たちはきちんと伝えたはずだ。『さっきと同じ作戦』だとな。」
 反対側に現れた幸太郎が、天狗の懐からパスを奪う。
「く…!」
 天狗に反撃されないうちに、薫と幸太郎はそれぞれ天狗から距離を取った。
「…変身。」
 幸太郎がパスとベルトでNEW電王へと変身する。 
「モモタロスよりこっちの方が使いやすいな。」
 そう言うと幸太郎は奪った天狗の刀をそのまま構えた。
「ちっ。そこはしょうがねえじゃねえか。」
「まあまあ。とにかく、終わらせよう。」
 五人はそれぞれ天狗を見る。
 天狗の団扇を持つ手に、力がこもった。


- - - - -


「外道集にも事情ってあるもんだな。」
 近づけなくなった大木から一度時間と距離を置くことにして、五人は志葉家に戻って来ていた。
 志葉家の座敷に座りこんで、呟いた源太に流ノ介が頷いた。
「外道と呼ばれる所以ぐらいはあるだろう。」
「なんつーかさ…倒しにくいよなーあんなん聞かされたら。」
「確かに。イマジンとはずいぶん違うみたいだね。」
「ああ。…だから、変な同情をしないよう、私たちは幼き頃から」
「…そんなもの関係ない。倒せば終わりだ。」
 流ノ介の演説をぶった切った侑斗に、一同は驚いて侑斗を見た。
 侑斗はそのまま立ち上がると、勝手に庭の方に歩いて行った。
「…なんだ?」
 言葉を遮られた流ノ介がぽかんと庭を見た。
「あいつ、あんなキャラだっけ?」
 源太も首を傾げている。
「あー僕ちゃんね。ま、気にしなくていいよ。結構いつもの事だから。」
「いつもの事ならいいんだけどよ。」
「ああ。」
「…僕、遊びに行ってくるー。」
 リュウタロスは急に立ち上がると軽やかに出て行った。
「あ、おい!…止めないのか?」
 流ノ介の言葉にウラタロスが肩をすくめた。
「ま、あっちもあんまり気にしないでよ。それよりさ、一応、話しときたい事があるんだけど。」
 ウラタロスの声に、二人の侍は首を傾げた。
「なんだよ今更。」
「僕ちゃん…ゼロノスのことなんだけどね。ちょっとあのアヤカシ倒す時、荒れるかもしれないけどなるべく動揺しないでよ?」
「荒れる?何で。」
「それはちょっと僕からは言いづらいんだけど…。ま、一応、心構えだけヨロシク。」
 そう言うとウラタロスが庭の方を見る。庭には、背中を向けている侑斗の姿があった。
「…なんの用だ、お子様イマジン。」
 侑斗の声に、草陰から侑斗を見ていたリュウタロスが立ち上がった。
「お子様じゃないよ。…カード、何枚あるの?」
 侑斗は後ろを振り向かずに答えた。
「お前らが気にすることじゃねえ。」
 リュウタロスも侑斗に背を向け、しゃがみ込んで土をいじりながら呟く。
「…お前のことなんか気にしてないよ。でも、お前の事忘れたら、お姉ちゃんが悲しむじゃん。それだけだよ。」
「…ありがとな。」
「お礼なんて言ってほしくないし!」
 お互いにお互いを見ないまま、二人は会話を終えて黙り込む。
「…リュウタ。そろそろ中はいっとこ?」
 ウラタロスに声をかけられ、リュウタロスは返事もせずに部屋へと戻った。
「僕ちゃんは?」
「…しばらく居る。ていうか、その呼び方やめろ。」
 侑斗の苦情を聞き流し、ウラタロスはさっさと部屋へと戻っていく。
 それを斜めに見送って、侑斗は空を見上げた。
 まだ明るい空には、星など、太陽しか見えない。





ーーーーー
侑斗とリュウタロスの絡みが書けて超・楽しかったです。
幸太郎もやっとちょっと主役っぽいことできたしなー。しかし「過去組」長いな…ペース配分間違えた?…いや、イマジンが相手だと延々しゃべってんのが問題だ。
あ、それから、突然ですがこの先はクライマックスです。合流に向かってみんな動き出します。
…ということは…また恐怖の18人同時大暴れか…。あ、それにユキとかケイもいるのか。…20…!?
誰か一人くらい消えてても多分気付かないと思います私。

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