月草雑記帳

スポンサー広告


スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。



TB(-) | CO(-)  *Edit

蛍雪降る御魂の祭り


超・電王&侍戦隊捏造 蛍雪降る御魂の祭り その十七


こんばんはー!拍手ぱちぱちありがとうございます!


久々の更新となりました。
今回で一区切りです。かなり無理やり感在りますすいません。
今日からフォーゼ始まりましたね。感想書かないかもしれませんが(え)。個人的にはゴーカイの方が…ごほごほ。
ていうか次回ユキトさんとえみぽんですぜ!?楽しみにしないわけがない!!


というわけで。
書き残した感もいっぱいありますが、最低限は書けてるはずですので。
興味のある方のみどうぞでございます!






「超・仮面ライダー電王&侍戦隊シンケンジャー 蛍雪降る御魂の祭り」 その十七





「千明。行くぞ。」
「おう!」
 す、と千明がショドウフォンを構える。
 最大限に広げた懐紙をハナが千明の前に差し出す。
「はっ!」
 丈瑠が慎重に左手に雪墨を磨りつける。
 たった数回それを繰り返しただけで、あっという間に両掌の感覚が無くなった。
 それでも、やめるわけにはいかない。
 冷たいを通り越して痛いような、何も感じないような。
 表情を見られたくなくて目を閉じて、必死にイメージする。
 雪に対抗し得る最強の力。
 自分に向けて惜しみなくそそがれるその力の源。
 『火』。
「…千明!」
 目を開けて墨の量を確かめ、丈瑠が叫ぶ。
「おう!任せとけ!」
 丈瑠の左手に溜まった墨にショドウフォンを付け、ハナが広げる懐紙に千明が文字を書く。
 白い紙に白い文字で描かれた『門』が『開』かれた時、見えなかった文字が一気に光を持って浮かび上がった。
「…よっしゃ!」
 ハナがそれをそっと置く。その力は、確かに結界を破っていた。
「…よくやった。」
 丈瑠が右手に持った雪墨を雪女に差し出す。
「…これは、お返しします。」
 雪女は静かに首を横に振った。腰までの髪が静かに揺れる。
「貴方にあげるわ。持って行きなさい?」
「…でも。」
「貴方、『火』の力を持っているんでしょう。その力とうまくバランスを取れば、被害はないから。」
 大丈夫、と粉雪のように雪女が笑う。
「大丈夫、貴方なら大丈夫よ、丈瑠。」
 その根拠のない肯定が、背中を押す。
「わかった。」
 丈瑠は雪の墨を握りしめる。ようやく感覚が戻りつつあった手の皮が張り付いて痛かった。
「…ほんなら、出よか。」
「うん。…ユキさんは、此処で待ってて。」
 ハナの声に、雪女が頷く。
「結界がなくなったから、好きな場所に行ける。…子どもたちを見つけたら、呼んでくれる?」
「ああ。」
「オッケー。」
「任せとき!」
「約束します。」
「じゃあ、お願いね。私の、大事な…」
 雪女の声を背中に聞いて、四人はモヂカラの通路をくぐった。


-----



「なんだよ…これ…。」
 黒子の報告を受けて林に戻ってきた源太は、見える風景に思わず息をのんだ。
 大木にあった一本の太く大きな枝が地面に突き刺さっている。
 それがぱっくりと口を開き、叫び声を上げる。
「私を忘れる子孫など…滅びるがいい!」
 その悲痛な叫びはやがて大きくなり、いつしか人間ほどのアヤカシの姿になった。
「…倒すしかない、か。」
 やりにくいがな、と流ノ介がショドウフォンを構える。
「私を…忘れる…人間など!」
 思いのほか素早い攻撃に、流ノ介と源太は一歩ずつ下がった。
「…なんとか穏便にいきたいところだったがな…。」
「口があるなら話ししようよ!えっと…でも、別に忘れたくて忘れたわけじゃないかもしれないじゃん!」
「な、いやそういう意味では」
「無理だって!」
「リュウタ。」
「…さがれ。」
 リュウタロスが前に出ようとするのを侑斗が静止し、自らがアヤカシの前に立った。そして。
「お前、いい加減にしろ!」
 生身のまま、アヤカシを思いっきり蹴り飛ばした。
「…桜井?」
「ふざけんじゃねえっ!」
 悲痛な叫びの中、全ての人間とイマジンに背を向けて、叫ぶ。
「忘れられるのは辛い、けど!けど、しょうがねぇだろうが!!自分を覚えてくれていないと殺すのか?甘ったれんな!本当に好きなら…例え自分が忘れられようが、その人が笑える道を選びやがれ!その人にずっと悲しんでいてほしいのか?ずっと自分を想いだして泣いてりゃ満足か!?違うだろ!…忘れられたって、その人の心のどこにも残れなくたって…それでも好きなら赦せよ!!それでも好きなら見護れよ!!それが、忘れられた者ができることじゃねえのかよ。その人が幸せなら…いいだろ。もう。」
 最後の方は呟きになってしまうその声を、流ノ介と源太、リュウタロスとウラタロスは何も言えずに聞いていた。
「人間捨ててるお前に言っても無駄かもな。」
 吐き捨てるように言うと、侑斗は赤いカードとベルトを取り出した。
「変身。」
 カードをセットし、赤色のゼロノスへと姿を変える。
 それを見たウラタロスが、視線を動かさずに呟いた。
「…僕ちゃんは、戦う度に誰かに忘れられる。そして未来の僕ちゃんは、婚約者に忘れられ、少しずつ自分の記憶を皆から消して…消えた。」
「なんでそんな…あの、電王もそうなのか?」
「ううん。電王…良太郎は何の代償も必要ないよ。ゼロノスの仕組みはわかんないけど。」
「…俺と同じか。」
「?」
 源太が手に持ったショドウフォンを持てあますようにいじる。
「俺もさ、元々侍とかじゃねえから。モヂカラ使って変身できるようになりたくて、スシチェンジャー作ったんだ。コレがないと俺はモヂカラを使えねえ。でも、丈ちゃんや流ノ介は違う。ただ字を書くだけで力を使える。…それは、俺には絶対手に入れられない力なんだ。」
 にかっと、よく見る笑顔を見せた。
「ずーっと前に、諦めくらいついてるけどな。」
「…源太。それに、あの男も…そんなことを抱えていたのか…。」
「でも、アイツはずっと戦うんだ。」
 リュウタロスが不満そうに、誇らしそうに言う。
「強いから。」
 そして銃を取り出すと、侑斗の後ろからアヤカシを狙う。
「…さて、これ以上僕ちゃんにカード使わせるのも悪いかな。」
 ウラタロスもロッドを取り出す。
「そっちの二人はどうなの?怖気づいた?」
「…誰に向かって言っている。」
 流ノ介がショドウフォンを構え、シンケンブルーへと姿を変える。
「お、そうこなくちゃな。」
 源太もスシチェンジャーを構え、シンケンゴールドに変身した。
「あの叫びいつまでも聞いてたくねえし、さっさと終わらせようぜ!」
「ああ!勿論だ!」
 流ノ介がウォーターアローを連射する。その合間を縫って、源太はアヤカシを斬りつけた。
 源太が下がると同時にウラタロスが正面から綺麗な回し蹴りを入れる。ぐらついたアヤカシを、リュウタロスがさらに体当たりで転がした。
「桜井!これ使え!」
 源太が素早く『刀』と打ち出し、シンケンマルを侑斗に投げた。
 侑斗は何も言わずに受け取ると、それでアヤカシを思いっきり斬る。
 ぴしぴし、とアヤカシにヒビが入る。
 リュウタロスが銃を構え、そのヒビめがけて連射する。
 ウラタロスがヒビにロッドを突きたて、更に蹴りでダメージを与える。
 源太が百枚おろしでそのヒビを広げる。
「はっ!」
 流ノ介がまっすぐにアヤカシに向かい、思いっきりアヤカシを突いた。
 ヒビが広がる。流ノ介はシンケンマルを抜くと振り向いた。
「今だ!」
 後ろにいた侑斗は走る勢いで、アヤカシを横に薙ぎ払う。
「…ぅおりゃっ!」
 べきべきと音がして、アヤカシが粉々に砕け散る。
 それと同時に、ぱきん、と何かが壊れる音がした。





ーーーーー
というわけで、バラバラ編おしまい。
長いことかかってしまいました。出来もいまいちかも…書きなおしたい…!
明日から介護実習で、しばらくこれ更新できそうにないので今日書けて良かったです。
個人的には侑斗と殿の見せ場のつもりで書きました。え?戦闘シーンはしょってる?…それは言わないで!
まあとりあえず次回からいっぱい出てきます。っていうかなんか再会だけで一話かかりそうな気がするぜ!
本当はリュウタロスに銃化してもらって侑斗に使って欲しかったんだけど本編にない設定をあんまりだすのもなあ…と断念。
あと実はいろいろ断念してる事があります。これも全て次回作に期待しているためさっ!

スポンサーサイト


TB(0) | CO(0) *Edit

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。
 ◆Home  ◆作品*  ◆All  ◆通常ブログ画面  ▲PageTop 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。