月草雑記帳

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蛍雪降る御魂の祭り


超・電王&侍戦隊捏造 蛍雪降る御魂の祭り その十八


こんばんはー。
久々に蛍雪更新できました。
あ、あと拍手ぱちぱちありがとうございます。
「蛍雪」と「全」を一緒に考えてたらわけわかんなくなりそうです。
ちなみに「全」は多分「蛍雪」の後日談くらいの位置づけになるかと。まあ別にリンクしないけど。
明日は一日趣味に費やすので、フォーゼすら見れません。うーんなんだろうこの脱落フラグ(笑)。
ゴーカイは見るよー。ユキトさんー!


そして、前回嘘書きました。
バラバラ編、なんかよく考えると終わってなかった…?
いや私的には「合流編」なんだけどな…。
いろいろ入れたかったけどいれ時がわからなかったシーンを追加してみました。
個人的には満足。蛇足感ある気はするけど。
でもまあ、なんというか…思いもよらなかったことをやってくれたりしますよね。


では、興味のある方のみどうぞ。


「超・仮面ライダー電王&侍戦隊シンケンジャー 蛍雪降る御魂の祭り」 その十八



 扉を開くと、見覚えのある赤い電車がそこにあった。
「早く戻るぞ。丈瑠達が心配だ。」
 右手を固く握りしめたまま薫がデンライナーの扉をくぐろうとする、と。
「はーい、チケット拝見します!」
 ナオミがにこにこと扉のむこうで両手を出した。
「あ、これ」
「それは、幸太郎ちゃんの分で、後ろのお二人はそれじゃあ駄目ですよ?」
 パスを片手にもった幸太郎がぽかんと口を開ける。
「へ?」
「ほら、モモタロちゃんとおデブちゃんは早く乗ってください。」
 戸惑うモモタロスとデネブ、幸太郎を中に押し込み、ナオミは薫を見た。
「チケット、拝見します。」
「…私はそのようなものを持っていない。」
「…以前丈瑠がモヂカラで作った事があったからできるかもしれないとは思うけど…。」
 あの時とは違って本気で一線繰り広げた後だ。
「私は多分、モヂカラが足りません。お姫さまは」
「…ショドウフォンの修理にモヂカラを使いすぎたな。」
 呟く薫にナオミが首を傾げた。
「大丈夫ですよ。ほら、ちゃんと持ってるじゃないですか!」
 ナオミが右手を示す。薫がそっと手を開いた。
「…これが、か?」
「はい!ちゃんと、さっきまでの時代に繋がるチケットですよ?」
 そこに持っていたのは、先ほど受け取った六文。
「想いは記憶。記憶は時間。ちゃんと、繋がります。」
 にっこりと笑ったナオミはデンライナーから降りて、薫の手から六文を受け取った。 
「お降りになられる際には記念にプレゼントしてもいいですよ?」
 薫はしばらくナオミを見ていたが、やがてふっと笑った。
「ああ。そうさせてもらう。」


- - - - -


 外へと続く道を歩く。そこは、雪の世界と同じ気温同じ風景の、でも確かに出口が遠くに見える通路だった。
「ユキさん…髪がだんだん短くなってた。」
 歩きながらハナが呟く。千明が頷いた。
「そういえば…そうだな。」
「あたしたちが入り込んだり、結界を貼られたり…ううん、それ以前に、夏に活動してるから、身体が…溶けてるのかもしれない。」
「…確かにな。」
「まさに命がけやな。」
 丈瑠とキンタロスが同意する。
「…ちゃんと、探さなきゃ。」
 そう言って唇を噛んだハナの両足が微かに震えていることにキンタロスが気が付いた。
 疲れもあるかもしれないが、おそらく寒いのだ。
 夏物の浴衣で雪の世界にずっといた。しかも子どもの姿で。
 人間である以上丈瑠や千明も同じ状況なのかもしれないが、そんな事を侍に問うのも失礼だろう。
 キンタロスは黙ってハナを抱き上げると、肩に乗せた。
「え…ちょ、ちょっと何!?」
「俺はイマジンやからな。なんにも理解できてへんかもしれん。けど、代わりに力はあるし、これくらい平気や。なんでも言うてくれたらええねん。無理して歩かんでもええ。」
 丁度足の部分にもふもふが当たって暖かい。
「…うん。お願い、キンタロス。」
「任せとき!」
「へー。イマジンにもいいトコあんじゃん。」
 茶化すようにそう言ってから、千明は前を歩く丈瑠を見た。
 何事もないようにふるまってはいるが、もう雪墨を持つその手は限界を超えているはずだ。
 なんとかしたいが、何もできない。
「…早く行こうぜっ!」
 そういうと千明は丈瑠を追いぬいて走り出した。
 ちらりと後ろを振り返る。目論見通り、キンタロスと丈瑠も自分につられて早足になっている。
 一瞬でも早く外に出ること。
 それだけを考えて、千明はもう一度前を見た。
 自分の作った出口が、近づいてくる。


- - - - -


「ここで降りろ。」
 扉が開く。死郎は顎で外を示した。
「ここは…。」
「お前達がいた時間だ。場所までわからないが、勝手に帰れ。」
 半ば追い出すかのように死郎が一行を外に出す。
「うん。いろいろありがとう。死郎。」
「礼など…」
 言いかけた死郎が動きを止める。
「あれ…なにか聞こえやすぜ。」
「これは…歌声か。」
「…ソラさん?」
 どこから聞こえるのかわからない、静かな静かな歌声に、ことはは懐に手をいれた。
 そこから取り出したのは、竹でできた横笛。
 それを口に当てると、歌声に近い旋律をゆっくりと奏で始めた。
 歌は笛を聞いて一度止んだが、やがて同じ旋律を、歌い始める。
 笛と歌は僅かな間交わり、どちらからともなく止んだ。
「…あの。」
「ソラのあの歌を聴くのは久しぶりだ。」
 ことはの声を遮り、死郎が初めてまともにことはを見た。
「いい音色だ。」
「…ありがとうございます!」
 ことはが深く頭を下げる。死郎は列車に戻ると、ためらうことなくまた列車と共に消えて行った。
「さっすがことはちゃん!綺麗な音でい!」
「ありがとう。なんか、歌を聴いてたら吹きたくなってもうて…。」
 はにかんだことはは笛を懐に戻す。
「…急いで戻ろう。」
「そうだね。此処、どこだかわかるかな。」
「楽勝でい!オイラ達がさっきいた林は…あっちでい!」
 ダイゴヨウの案内で、良太郎達は走り出した。
「…あの、お姉ちゃん。」
 良太郎に手を引かれながら、ケイがことはを見上げる。
「?どうしたん?」
「…歌、さみしそうだったけど、笛、きれいだった。」
「…ありがとう。」
「一緒に聴いたら、さみしくなかったよ。」
「うん。僕もそう思った。」
 良太郎が少し笑って言った。
「きっと歌ってた人も、そう思ったんじゃないかな。」
「もうすぐでい!」
 ダイゴヨウの声に、良太郎とことはが気を引き締める。
 どおん、と大きな音が聞こえた。


- - - - -


「…何か、聞こえたな。」
 変身を解き、侑斗は深く息をした。
「ああ。何かが割れるような音が…。」
「なんかさっき結界がどーの言ってたし、それじゃねえの?」
 流ノ介と源太も変身を解除し、大木を見上げた。
 その木の中央には今も暗い虚がぽっかりと口を開けていた。
「なんかさ…痛々しいよな。あれ。」
「ああ。」
「ねえねえ、退治できたの?」
「そっちには『二の目』とかいうの、あるんじゃなかった?」
 リュウタロスとウラタロスの問いに流ノ介が眉をひそめる。
「はぐれ外道…人間とアヤカシの混じりものには二の目は存在しないようだが…油断はできない。」
「ま、暴れてないうちに丈ちゃん達をなんとか探さねえと…。」
 源太がそう言った瞬間、聞き覚えのある音が聞こえた。
「この音は…」
「デンライナーだ!」
 上空に赤い電車が出現し、幸太郎・モモタロス・デネブ・薫・茉子が飛び降りてきた。
「侑斗ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
 そしていきなり突進してきたデネブに侑斗が押しつぶされる。
「デネブ!重い!どけ!」
「ああっ!ごめん!侑斗、大丈夫だったか?痛いと事かないか?」
「今の今まで無傷だったんだけどな。」
「おうカメ公に小僧。」
「先輩。イマジンは無事倒せたワケ?」
「あったりまえだろ?」
「ま、なんとかなったって感じだけどな。」
「ふーん。ねえねえ、どこに行ってきたの?」
「えっと…どっかの村。」
「何それ。おもしろくないの。」
「姫!茉子!」
「おかえり。お姫さんに茉子ちゃん。どうだった?過去の旅は。」
「ああ、なかなかおもしろかったぞ。興味深い話も聞いてきた。」
「たまにはこういうのも悪くないわよね。そっちはどうだったの?」
 ひゅう、と急に冷たい風が吹き、全員が同じ方向を見た。
 微かに輝く『門』が『開』き、そこから千明・丈瑠・キンタロス・ハナが現れた。
「た」
「殿おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 抱きつこうとした流ノ介は軽くかわされ、地面に激突した。
「母上。…ただいま戻りました。」
「丈瑠!なんだこれは…どうした、この手は?酷いな…凍傷になりかけている。とりあえず温めろ。源太、黒子に連絡だ。」
「りょーかい。ったく、いきなりお母さんモードだな。」
 おかえり、と肩を叩いて源太は黒子の方に寄っていく。
「千明!どこにいってたの?」
「よう、姐さんなんか久しぶり。まあ…なんかよくわかんないとこに。」
「ハナさん。」
「ウラ、良太郎は?」
「まだなんだよね。あれ、ハナちゃん怪我でもしたの?」
「ちゃうちゃう。」
「ハナくそ女がんなかよわいわけね…がはっ!」
「ちょっとは学習しろよモモタロス…。」
 幸太郎がため息をつく。
 キンタロスから降り、モモタロスを殴ったハナは辺りを見回す。日はすでに暮れかかり、雪の世界とまだ繋がっている為肌寒い。
 そんな事を思っていると、ふわ、と暖かさが肩に広がった。
「?」
 振り返ると、侑斗が着ていた上着を脱いでハナにかけていた。
「風邪ひくぞ。大きいけど、着とけ。」
「…ありがと、侑斗。」
 うんうんと頷いているデネブを睨む侑斗を、ハナは黙って見上げていた。
 黒子を連れた源太が戻って来る。
「おーい流ノ介。大丈夫か?」
「殿が無事なら私は!!」
「そっか。じゃああとは」
「おーやぶーん!!」
 聴きなれた声に顔を上げる。
「…遅いぜ、ダイゴヨウ!」
 飛んできたダイゴヨウをキャッチする。
「源さん、流さん!茉子ちゃん、千明!殿様、お姫様!」
「ことは!」
 茉子がことはに駆け寄る。
「みんな、遅くなってごめんね。」
「良太郎!お前今までどこいってたんだよ!」
「ちょっといろいろ。」
「心配しててんで。」
「僕達はキンちゃん達も心配してたけどね。」
「あれ?良太郎、その子誰?」
「ケイって言うんだ。」
「幸太郎。遅くなってすまない。」
「ったく。大変だったんだぜ?テディ。」
 あちこちで再会を喜び合う声がする。
 そんな喜びに反応するかのように、大木が大きく揺れた。



ーーーーー
ここにきてナオミちゃんが発言するなんて、誰が思っていただろう…私は一切思ってなかったよ…。
正直行きしなでオーナーが突然「片道分は保障する」って言い出した時はどうするつもりだろうと思いましたが、書いてみるとこんな感じに落ち着きました。…落ち着いてますか?
キンちゃんがハナちゃんに向けて言うセリフは前々からありました。本当はバトルシーンに入るはずでしたが入り損ねてこんなところに来ました。違和感なくおさまってるといいんですが。
あと、ソラの歌とことはの笛はことはの三途の海行きが決まってからずーっとやりたかったんですがいれるチャンスがわからないまま帰ることになり。なんだかんだ帰りのシーンが増えたので使ってみました。何の曲だったんだろうとか、深く考えたら負け。
合流シーンは、「母親化する姫」と「おとんな侑斗」が書きたかったそれだけ。
しっかし長いなコレ。そしてまだまだ続きます!

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