月草雑記帳

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蛍雪降る御魂の祭り


超・電王&侍戦隊捏造 蛍雪降る御魂の祭り その二十


いつのまにやらその二十です。本当、何時の間に…
前作(超越時空炎鳥伝説)は二十一まででしたが…これは最低あと二つありますね…うーん伸びちった。
あ、拍手ぱちぱちありがとうございます。嬉しいです。頑張れます。


今日は、最後の「何の予定もない夏休み」でした。
しまったネサフで終わっちゃった…なんだか私の今後を予期してそうで嫌。
ああでも楽しかったのよ…レイエさいきょー!!(しかもポケSPかい!)
特撮サイト巡りも楽しいー。あと漫画読んでた。
ま、明日もバイトは6時間ないくらいだし(こう書くと結構長く感じるな…)、時間はあるだろう!起きられれば!
…そして日曜日に母校の学園祭行くべきか迷ってる。正直良い思い出があまりないんだ学園祭…誰か行くなら誘ってくれ(ここを観てる人いるのか!?)


では、雑談で行数を稼いだところで。
「蛍雪」スタートです。
興味のある方のみどぞ。








「超・仮面ライダー電王&侍戦隊シンケンジャー 蛍雪降る御魂の祭り」 その二十


 そよそよと、夏の風に葉が揺れる。
「ちゃんと、救えてたらいいんだけどな。」
「わからぬが…私が過去で見た木には、あのような洞はなかった。…あれは、あの木の悲しみそのものかもしれないな。」
「じゃあ、まだ埋まってないってこと…。」
「ああ。だが、我々にはもうどうすることも…!真実もわからないし…。」
 静かになった大木を見上げながら、千明が声を挙げた。
「あ!そうだ丈瑠!ユキさんの子ども、探さねえと!」
「?誰それ?」
「説明は難しいんだが…。」
「あ、せや。うちもケイちゃんのお母さん探さな。」
「そうでい!」
「…そっちも誰だよ。」
「えっとな、ケイちゃんは…あれ?なんて説明したらええんやろう。」
「あそこにいる子のこと?」
 茉子がハナ達の方を示す。
「あ、うん。ケイちゃ」
「おかあさん!」
 ハナの横にいたケイが突然駆けだす。
 ケイが向かった方向に急に風と雪が舞いだし、雪女の姿が現れた。
「…!」
 雪女が両手を広げる。ケイは近づこうとして躊躇い、近くによって笑顔を見せた。
「ユキさん!?」
「じゃあ、例の『子ども達』って」
「あの子の事、だったの?」
 ハナが戸惑いながら二人に近づこうとする。 
 合流したモモタロスが叫ぶ。
「良太郎!イマジンだ!」
「え?どこ?」
「目の前に居るじゃねえか!」
「目の前って…まさか、あの人?」
 モモタロスが指したのは、現れた雪女だった。
「ほんまか?モモの字。また得意の勘違いとかやないんか。」
「違ぇよ!」
「…キンタロス、あの人、知り合い?」
「ちゅうか…良太郎が居らんようなった後、あのユキのとこに行っとったんや。なんや、子どもたちを探しとるて」
「こども食べちゃうの?」
「リュウタ、イマジンは人間食べないよ。」
「そっか。イマジンって人のイメージで形が決まるから…雪女をイメージしたって別に不思議じゃないわよね…。」
「ケイがずっと探していた『お母さん』とは、どうやらあのイマジンの事のようだ。」
「そっか。」
「…おい良太郎。いいのかよ。」
「うん。会えて良かったね。」
「そーじゃないんじゃ…。」
「今は、これで良いんだと思うよ。」
 モモタロスや幸太郎の言葉を遮って、良太郎は再会した親子を見ていた。


「…ユキが『イマジン』だというのは確かなのか?」
 親子を眺めていた良太郎達に、侍達は歩み寄って来る。 
「ああ、せやな。モモの字も言うとるし。」
「お前たちは…『イマジン』ならば、退治するのか?」
 そう尋ねた丈瑠に、良太郎はしばらく考えてから答えた。
「…別に。人に危害を加えないなら良いと思う。だって、モモタロス達もイマジンだし。」
 その返答に、侍達は安心したように息を吐いた。
「ところでさ、あの子、抱きついたりしないのね。」
「ユキさんは『雪』の性質を持ってるらしいからなー。触れたら全部凍っちゃうってさ。」
「へー。変わったイマジンもいるもんだな。」
「それより、子ども『達』を探すはずが一人しかいないぞ。」
「あ、大丈夫です殿さま。ケイちゃんはたくさんのケイちゃんが集まってるので、元々はいっぱいのケイちゃんで」
「…ことはちゃん。それじゃ何が何だかわかんないような気がしやす…。」
「確かに難しいが…なんとなくニュアンスは伝わったぞ!これにて、一件落着というわけだな!」
「いや、早いって流ノ介。ことはちゃん、あのケイって子もイマジンなのか?」
「ううん、ケイちゃんは…たくさんの魂やって言ってた。」
「ふむ…ならばあの子供は幽霊か。」
「えええー?あんなにはっきり足があるのに!?」
「デネブ。…まあ、確かに触れてたしな。」
「テディ。どんな感じだったんだ?」
「悪い魂ではないようだ。多くの魂が一つになった時、実体が現れたのかもしれない。イマジンが人間と契約をして実体を得るように。」
「…なんか僕よくわかんないよー。」
「先輩。あの子はイマジンじゃないんだよね?」
「おう。匂いはしねえな。」
「ほんまやな。まあ、そのケイが探してたんがユキで、ユキが探してたんはケイってことやろ?」
「うん。よかった。早く見つかって。」
「そうだね。」
 良太郎は再会を喜ぶ二人に少しずつ近づいた。
「…良太郎?」
 ハナの声に答えず、良太郎は雪女とケイと向かい合う。
「…あなたは?」
「お母さん。このお兄ちゃんね」
「ケイ。君はもう、帰る時間だと思うよ。」
 ケイの言葉を遮って、良太郎ははっきりと言い切った。


「この時間に居ちゃ駄目だ。行くべきところに、帰ろう。」
 その言葉に雪女とケイだけでなく、後ろで見ていた者たちも目を丸くした。
「…お兄ちゃん?」
「ちょっと待ちぃや良太郎。やっと会えたんやで。」
「うん。でも、ケイはもうこの時間に生きる人間じゃない。だったら、ちゃんと行くべき所に行かなきゃ。」
「…その通りだ。死者は三途の川を渡る。それが世の常だ。」
「殿さま…。」
「そうですね。そうしなければ…あの木のようにならないとも言い切れない。」
 言いづらそうに丈瑠に続いた流ノ介は、大木を見てから雪女とケイを見た。
「えっと…ケイちゃん?その…もう、帰らないと。」
「なんで?なんでそんな事言うの?」
 茉子の言葉にケイは悲しそうに茉子を見上げ、茉子は目を泳がせて一歩引いた。
「…そりゃ、なんで言うのかは…分かるけどさ…俺だって…。」
「千明…あかんで。ちゃんと侍らしく」
「じゃあなんで連れてきたんだよ!!もう一度引き裂く為に会わせたってのかよ!!」
「ちょ、千明、落ちつけって」
「丈瑠も…なんでそんなに落ちついてられんだよ。あんだけ必死に探してたの…会いたがってたの知ってるくせによ!なんだよ、もう気が変わったのかよ!」
「…そう、では…」
「僕は気なんて変わってない。最初からずっと、ケイは居るべき場所に返さなきゃって思ってた。」
 言葉を失った侍の代わりに、良太郎は落ちついた声で答えた。
「でも、じゃあなんで連れて帰って来たんで?」
「お別れを言う時間くらい、あったっていいんじゃないかって。そう思ってたから。僕にはもらえなかった時間だし、そんな時間、もらえる人たちの方が少ないよ。でも、ちゃんと自分の事を伝える時間、あった方がいいでしょ?」
「…ふーん。だから別れが来るってわかってて、連れて帰ってきちゃったんだ。」
「うん。悪いけど、僕の中では全然矛盾なんてしてないんだ。お母さんに会いたいって泣いてる子どもをほっておけないのも本当だし、迷子になってる子を送ってあげたいっていうのも、本当。」
「それは、そうだけど。でも」
「おにいちゃんは、やさしいね。みんなみんな、やさしいね。」
 気が付くとこちらを見ていたケイが、雪女を見て笑った。
「おかあさん。ケイは、行くよ。」
「え…?」
「お兄ちゃん達はね。ずっと守ってくれた。ぎゅうって、してくれた。そのお兄ちゃんが言うんだもん。本当に、帰らなきゃいけないんだよ。」
「…。」
「大丈夫、遠くにいたってずっと…ずっと傍にいるって。教えてくれたのはおかあさんでしょ?それにね、おかあさん、あのね。ケイ達、もう川を渡れるよ。」
「…渡れる?」
 侑斗の言葉にケイが頷く。
「ケイ達は、川に行けなかったの。ケイ達のお父さんやお母さんが、ケイ達を大事にしてくれなかったのが悲しくて辛くて、川を渡れなかったの。でも、今ならきっと渡れる。それってね、きっと、おかあさんのおかげなんだ。」
 そっと自分の胸に手をあて、ケイは雪女をまっすぐに見る。
「おかあさん、大事にしてくれて、ありがとう。おかあさんのおかげで、ケイはここがあったかいんだよ。」
 何も答えられない雪女の目を、丈瑠が見る。
「近くで見守るだけじゃなくて、ただ無条件で信じてくれればいいんだと、思う。あなたが、そうしてくれたように。」
 それを聞き、千明がため息をついて笑った。
「根拠のない『大丈夫』が、聞きたくなるときだってあるんだよな。」
 雪女は白い瞳に浮かんだ氷を手で払い、無理に笑顔を作って見せた。
「わかってる。また貴方達みたいに迷子になっている子どもがいたら…ちゃんと、一緒にいるわ。…帰りたくなる、その日まで、ね。」
 それから目線を上げ、微笑んだ。
「本音を言うと…泣いてすがりたい気持ちよ。私を身代わりにできるなら、とも思う。でも私は、この世のしきたりに従うものではないから。」
「大丈夫。近くにいるだけが、…家族じゃないから。」
 ね、とケイと雪女、両方に笑いかけたハナに、良太郎が続ける。
「この世界のどんな出会いにだって、絶対別れは来るよ。でも、覚えていれば、それはなくならない。なかったことになんて、ならない。」
 だから、と言葉は続く。
「だから、僕は忘れないよ。全部、忘れたりなんてしない。だから、無くならないから。安心して。」
 その言葉に、雪女とケイはそろって笑って頷いた。
 とてもよく似た笑顔だった。




ーーーーー
台詞祭りですね(笑)。ええ、途中で誰が何言ってんだかわかんなくなっても正直ノープロブレムです。
思った以上に時間食っちまいましたよええ。ぜーったい人が多い所為だと思う。
あと…なんか恥ずかしかったっ!!書くのが!!何故だろう?
それとですね…実はと言うか…もうひと騒動(?)あるんですが…えっと…今日はここまでにしときます。
もうちょっと時間置いて、この騒動が本当に必要かどうか考え直します!!
まあ、とりあえず、「VSシリーズといえば!!」的な要素をもう一個入れたいので、まだ続きます!!
よろしければまたお楽しみに…!!

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