月草雑記帳

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蛍雪降る御魂の祭り


超・電王&侍戦隊捏造 蛍雪降る御魂の祭り その二十二


こんばんはー!拍手ぱちぱちありがとうございます!すーーーーーーーーーっごく嬉しかったです。
やっと…やっと、ここまで来ました。最終回です!!
前作に倣ってこのあと目次とあとがき書くつもりですが、とりあえず本編の方は最終回です。


あ、そういえば「良太郎は今溝口君バージョン?佐藤君バージョン?」的な質問があったんですが、溝口君バージョンです。何故なら「超」電王だから!
まあ今回はそんなに容姿は問題にならないんですが…佐藤君バージョンになってると「野上良太郎が大きくなってる!」とシンケン組がびっくりする描写が要る気がするので。最初から私の中で小太郎バージョンだったというのもありますが。…まあぶっちゃけ頭の中に流れてくる声は佐藤君なんですけどね。仕方がないと思うよ!


いろいろ言いたい事とか反省してる事とか補足したい事?とかありますが…
全部が終わってからにします。
それでは、その二十二こと最終幕。
興味のある方のみどうぞ。






「超・仮面ライダー電王&侍戦隊シンケンジャー 蛍雪降る御魂の祭り」 その二十二




 志葉家の奥座敷に集まった丈瑠・流ノ介・茉子・千明・ことは・源太・薫・ダイゴヨウ・良太郎・モモタロス・ウラタロス・キンタロス・リュウタロス・ハナ・侑斗・デネブ・幸太郎・テディはそれぞれ飲み物の入ったグラスを手に持っていた。
 机の上に並べられているのは、大量の飲み物と「ゴールド寿司」の容器に入った様々なお寿司。
「うむ、準備はほぼ終わったようだな。」
「うわーぉ!すごい!」
「なんだこれ…食えんのか?」
「お寿司、知らない?ま、味は普通なんだけどね。」
「握れるだけすげえと思うけど。」
「ああ。幸太郎の言うとおりだ。」
「うん。美味しそう。」
「あったりまえでい!親分の寿司は最高でい!」
「飲み物もいっぱいあるし、お祭りみたいで楽しいなぁ。」
「昨日は結局行けなかったから…お祭りってことでいいんじゃない?」
「せやな。ぱーっといっとこか。」
「いやー。しかしこんな短時間にこれだけ用意するとか…源ちゃんやっぱすげえや。」
「ああ。源太。ご苦労だったな。」
「おう。これくらい軽い軽い。よし、じゃ、そろそろ食おうぜ!俺もう腹減ったし。」
「皆、飲み物は行きわたったか?」
「ねえ、此処に一個余ってるよ。」
「あれ?本当だって…どうかしたの?僕ちゃん。」
「いや…何か…降ってる。」
 侑斗が廊下から外を見、庭に出て空を見上げた。
「…なんだ…?」
 その声に、全員が庭に出た。


 ふわふわ、はらはらと降って来るそれは、透き通るように白く、夜の闇の中ではうっすらと輝いて見えた。
 それはまさに羽のように。
 それはまさに葉のように。
 それはまさに雪のように。
 それはまさに蛍のように。
 それはまさに魂のように。
 地面に着く前に、淡く溶けて消えていく。


「…なんか、ケイちゃんからの贈り物みたいやね。」
「ユキさんからのお礼かもよ?」
「あの木からだったら嬉しいけどな。」
「よくはわからぬが…綺麗だな。」
 それは静かに暗闇から降り注ぎ、やがて最後の一粒がすぅと空気に溶けていった。


「…じゃ、祭りの始まりだな!丈ちゃん、音頭よろしく!」
「…野上、任せる。」
「え?」
 丈瑠に場所を譲られ、良太郎はきょとんとしてから、おずおずとグラスを持った手をあげた。
「じゃあ…乾杯。」
「かんぱーい!」
 声と同時にあちこちでグラスのぶつかる音がする。
 乾杯を終え、それぞれは適当に食べながら話し始める。
「いやー…一時はどうなることかと思いましたが…。」
 部屋の片隅にひっそりと座った丹波は楽しそうに話す薫にうんうんと頷く。
「姫…一回り大きくおなりですな…。」
「そのようですな。」
 隣に座った彦馬も頷く。
「しかし…妙な輩もいたものだ…。しかも大量に…」
「確かに、少し前までは考えられなかった光景ですな。」
 うじゃうじゃいるイマジン達に慣れない老人二人は暑いお茶をすする。
「しかし、姫はあの青年とよく話しておりますな。」
 彦馬の何気ない一言に丹波が盛大に噴き出した。
「な…あ…ひ、姫!そのようなどこの馬の骨ともわからぬ輩にあまりお近づきに…こ、こらお前達!何を…」
 襖を開けて現れた黒子達が、丹波を連れて外に出る。彦馬は苦笑して見送ってから、腰をあげた。
「さて、年寄りは退散するとしよう。」
 襖から出る前に、もう一度部屋の中を見回す。
 表情のない者もいるが、そこにあるのは確かに喜びと楽しさで。
 その伝染する感情に彦馬も笑って、部屋を出て行った。


「ん?」
「どうかしたか?流ノ介。」
「いや。今、丹波さんと彦馬さんが出ていかれたな、と。」
「もう眠いんじゃね?」
 源太はジュースを一口飲み、寿司を口に運ぶ侑斗の肩に手を置き、声をひそめる。
「な、お前さ、戦う度に誰かから忘れられるってマジ?」
「…。」
 寿司を飲み込んでから、侑斗はウラタロスを睨む。
「ん?どうかしたの?僕ちゃん。」
「お前…言ったのか?」
「ええ?なんのことー?」
 茶化すようなその口調に侑斗がため息をつく。
「…まあいい。本当だ。日下部さんも…忘れていただろう。」
 源太はしばらく考えてから頷いた。
「…ああ。年齢の所為じゃなかったんだな。」
「おそらくな。」
「…くぅ…っ!」
 声に侑斗・源太・ウラタロス・リュウタロスが振り返る。
 そこでは、流ノ介が顔からいろいろな液体を流していた。
「うわ!お前汚いよ~。」
「な…なんだよ流ノ介!」
「誰かに忘れられながらも…世界を守る為に戦う…これこそ侍のあるべき姿ではないか!!」
 がしがしと顔を手ぬぐいで拭いてから流ノ介はがしっと侑斗の腕を両手で掴む。
「桜井…いや、桜井先生!その心意気…見習わせてくれ!!」
「…桜井、無視して良いぜ。いつもの事だからさ。」
「名前で呼んで良いから放してくれ…。」
「ねえカメちゃん。それって侍なの?」
「さあねえ。」
「では侑斗!さっそく特訓を!」
「断る。」
 

「しっかし、すげえのな特異点って。」
 ジュースを飲みながら千明がまじまじとハナを見る。
「せやなあ。イマジンを完璧に抑え込めるんは特異点だけや。ま、意志の力っちゅうんも大事やけどな。」
「そうだな。生まれ持った力だけでは、何をするにも足りない。」
「そういうことだよな。」
「でも、ユキさんが憑依してる間、私は別に何もしてないっていうか…思ったより、大丈夫だったかな。憑依されるのは初めてだから比べられないけど。」
「それ、絶対手加減してくれてんだぜ。」
「ああ。」
「…キンタロス。あんた、前に憑いた時に」
「まあええやんか。修業になるんと違うか?」
「あんな修業はいらねえよ!」
 千明が寿司を頬張る。ハナはジュースを飲み、丈瑠も寿司をひとつ手に取る。
「ユキさん、また会えたらいいわね。」
「…そうだな。」
「しっかしさー…ユキさん見てたら…。」
「ん?どうかしたんか?」
 キンタロスが千明を覗き込む。千明は苦笑いして首を振る。
「…いや、何にも?そういや季節だし、久々に墓参りするかな~。丈瑠は?」
「…俺はよく行くが…。」
 その後の言葉を飲み込んで、丈瑠は寿司に手を伸ばす。
「あたしは…」
「会いに行ったらええやんか。姉ちゃんもきっと喜ぶで。」
「…ありがと。」
「…ま、なんだかよくわかんねえけど、ハナさんもやっぱり母親いないの?」
「えっと…いることはいるんだけど…」
「話し出したら長なるで。」
「…なら、聞くのはやめておくか。」
「なんでや?」
 飲み物を飲んで、丈瑠はちらりと外を見た。
「何か…あるらしいからな。この後。」
「この後?」
「あー、そういやさっきお姫様と源ちゃんがこそこそやってたな。丈瑠、知らねえの。」
「さあな。だが、そう悪いことではないだろう。」
「せやな。楽しみに待っとこか。ハナそこの黄色い寿司ひとつ取ってくれ。」
「自分で取りなさいよ。」


「それで、あのあとケイちゃんはちゃんと帰れたんですか?」
「うん。同じところまで送って行ったんだ。『三途の川』には流石に入れなかったから。船に乗るの、見届ける事はできなかったけど死郎が付いてってくれたから大丈夫だと思うよ。」
「そうなんや。あの人、優しかったですね。」
「以前は違ったがな。」
「え?そうなんですか。」
「うん。昔、僕さらわれたことがあるんだ。」
 照れくさそうに話す良太郎にことはは目を丸くする。
「ほんまですか?」
「うん。」
「…言っちゃあなんですが…それは正義のヒーローとして情けないんじゃあ?」
 ダイゴヨウの言葉に良太郎が苦笑する。
「うん、僕、木の上にひっかかったりトラックに引かれそうになったり…あんまりヒーローらしくないから。」
「どうやって木の上にひっかかりはったんですか?」
「いや、ことはちゃん、オイラはそれよりあの謎の歌の方が気になりまさぁ。」
「ああ、あれはソラという女性の歌だ。」
 テディの答えにダイゴヨウがふんふんと頷く。
「死郎の…恋人、とでも言えばいいのか…とにかく、同じ幽霊列車に乗っている…はずだ。」
「はず、ですか?」
「うん。さっきも言いかけたけど、昔はなんていうか…あんまり、良い人じゃなかったから。よくは知らないんだ。」
「ああ。しかしそのおかげで…幸太郎は成長したと思う。」
「そうだね。死郎達がいなかったら、僕は幸太郎とこんなに早く出会うことはなかったかも。」
「え?それってどういうことなんですか?」
「意地悪しないで教えてくだせえ!」
「うん…えっとね、僕がさらわれて戦えなくなったから…」
「お!オイラの誕生秘話と似てますぜ!」
「え?本当?…そういえば君、なんで動いてるの?」
 その問いにダイゴヨウがずっこける。
「今更ですかい?」
「なんか聞きそびれちゃって…。」
「オイラは親分の電子モヂカラで」
「まってダイちゃん。まずはモヂカラと電子モヂカラの説明からせな!」
 ことははショドウフォンを取り出し、良太郎とテディに見せる。
「これ、うちらが使ってるショドウフォンです。モヂカラ言うんは…。」
 ことはの真剣な説明に、良太郎とテディは食べるのをやめて耳を傾けた。


「んまい!」
 モモタロスが両手に寿司を持ち、がっつくように寿司を食べる。
「…。」
「イマジンにはおいしいのかな…ってお姫様、何してるんですか?」
「いや…。」
 じっとモモタロスが寿司を食べる様子をみていた薫は、疑問を口にした。
「どうやって食べているのだろうかと思ってな…。」
「…まあ確かに気になるけどさ、つっこんだら負けってやつじゃねえの?」
 幸太郎は寿司を一つ取ると、口の中に入れた。
「…普通の寿司だな。」
「そうよね。」
 茉子が頷く。
「いや、とっても美味しいとおもうなぁ。シイタケ寿司はないのかな?」
「…なんでシイタケ?」
「シイタケは無いが、卵焼きならあるぞ。」 
 観察に飽きたらしい薫がデネブに寿司を手渡す。
「ありがとう。お姫様は食べないのか?」
「私か?…気になる事があってな。」
 その言葉に茉子が箸を止める。
「…何か?」
「あ、いや。そうではない。…言い方を変える。『楽しみな事』があってな。」
「楽しみな事?」
 復唱した幸太郎に薫は頷いた。
「未来から来たと言う幸太郎は知らないかもしれないが…私たちはそもそも大木や雪女の為に集まったわけではない。」
「俺達だってそうだぜ?」
 モモタロスが横から口を挟む。
「あ、そういえば此処に来たのは、去年の約束の為だっけ。」
「去年って…不死鳥の?」
「ええ。去年、約束したのよ。また来年、一緒にお祭りにって。」
「あー、なんか良太郎達も似たようなこと言ってたな…幸太郎、拗ねんなって。」
「別に拗ねてなんか…!」
「大丈夫だ!はい、お寿司。」
「変な気ぃつかうな!」
 デネブに差し出された寿司を幸太郎が掴んで食べる。
「でも、お祭りは今やってるんじゃないんですか?」
「ああ。祭りはな。」
「?」
 薫の意味深な言葉に茉子が首を傾げる。 
「姫さん、準備出来たってさ!」
 源太がスシチェンジャーを手に、ひょっこりと顔を出す。
「源太。」
「お!お前、この寿司うまいな~。」
「だろう?また握ってやるよ。…で、姫さん。」
「うむ。そうか。皆、庭に出ろ。」
 部屋中に聞こえるように言い放ち、薫はひとり庭に出た。
 何事かと他のメンバーが後に続く。
「昨日の代わりの祭りなら…これが必要だろう。」
 薫が空を見上げると、間もなく一筋の光が空を走った。
「あ!」
 どぉん、と光の華が夜空に咲いた。
「花火だ。」
「綺麗やなぁ。」
「君の方が綺麗だよ…とか言っても聞いてくれないか。」
「この時代の花火も綺麗だな。」
「ああ。どの時代でも変わらないのはいいことだ。」
「たーまやー!でい!」
「すげえよな!見れてラッキーって感じするし!」
「昨日見られなかったもんね。」
「おいおい、すげえな!」
「すごいけどさ…これ、どうやったんだ?」
「志葉に伝わるのは火の力。花火くらい簡単だ。」
「…な、なんというお心遣い!!さすがにございます!!」
「…自家製…な訳ない…わよね?」
「…ないとは言い切れないな…。」
「わーいすごーいっ!」
「ほんまにええなあ。」
「すごいなぁ~きれいだなぁ~!!」
「まあな。…しかし本当にどうやったんだ…。」
 それぞれがしばらく、飽きることなく花火を見ていた。
「ぃよーうっし!最後はアレで締めようぜ!それでは皆様!お手を拝借!」
 す、と源太が両手を広げる。全員がそれに倣う。
「勝利の一本締めだ!ぃよーおっ!」
 パン、と乾いた音が響く。
「これにて、一件落着。」
 どん、とまたひとつ花火が上がる。
 白い光は夜空を彩り、暗い世界を明るく変えた。 



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