月草雑記帳

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電王捏造文章


誰もとめられなーい!


こんばんは。
もうすぐサークルの引き継ぎです。
とは言ってもまだまだ仕事があります。
今日は一生懸命後輩に使って欲しいプリントを造りました。
昨日も作りました。
作れば作るほど嫌われると言うか、うざがられるだろうなーとはうすうすわかっていますけど。
誰もお礼とか言ってくれないし。
それでもやらなきゃならんと思うのですよ。
なんていうか…困ったものです。


困ったものといえば。
昨日一昨日とかいた砂時計に関する電王捏造。
あんまりにも救いが無いから、どうにかして救いたくなって。
頑張ってみる事にしました。
今日はより救いが無い感じになりそうですが…最後は絶対救って見せます!!
というわけで。
読めばわかると思いますが、載せる順番色々ミスった気がしてます。ま、思いつきで生きてるからね!!
では、興味のある方のみどうぞ。






「時砂」


 古い本やまだ使える家具は、売り払った。
 お金が欲しかったわけではなく、ただ、寂しかったのだろう。
 自分で自分を消すと決めたその日から。
 過去に希望を託したその日から。
 彼は身の回りを少しずつ、少しずつ片付け始めた。
 それは、自殺を試みる人間のそれと似ているようで大きく異なる。
 周りの人間に迷惑をかけない為ではない。
 本当は、本心では消えたくなどない彼は、できるだけ周りに記憶を残しておきたかったはずだった。
 だが、彼は自分が消えなければならないと知っていた。
 記憶を持つのは人間だけではない。
 桜井侑斗に関するモノは自然な成り行きで壊れ、無くなるのだろう。
 それはモノの記憶が影響を与えるわけではなく、人間が思い出すきっかけとならない為に。


 だから。
 使えるものは使うべき人の元に届くよう願いを込めた。自分の手から離れて、壊れないように。 
 使えぬものは人の手を煩わせぬよう自ら立ち切った。例えどれほど思い出の詰まった物であっても。
 そうしてひとつひとつを彼は手放した。
 彼はもうすぐ、忘れられる。
 誰の目にも見えなくなり、誰の耳にも聞こえなくなり、誰の肌にも触れなくなる。
 それはそう、ヒトが死ぬのと同じように。
 ただ一つ違うのは。
 死んだ相手を想う事はあったとしても、忘れた相手を想う事は無い。
「…未練、だな。」
 彼はそう呟いて、砂時計を友人に手渡した。
 昔ちらりと褒めてくれたことなど、友人は覚えてなどいないだろうが。
 友人に感謝の気持ちを込めて、その気に入っていた砂時計を手渡した。
 おそらく自分の記憶が完全に彼から零れ落ちた瞬間に、この砂時計も砕け散るのだと知りながら。
 そうしてほとんど全ての持ち物を無くして、それでも残されたものがあった。
 たった一つ残されたそれを、どうしても手放す事ができなかった。
 一番捨てられたくない、壊したくないものなのに。
 どうする事も、できそうになかった。


「はい、侑斗。クリスマスプレゼントよ。」


 共犯者の、婚約者の、一番愛しいその表情を見た時に、ようやく気持ちが決まった。
 一番大切にしていたモノを手放し。
 代わりに手に入れた、自分だけの時間。
 大事な思い出を、規則正しく刻まれる時間に、掌に収まる単純で美しい形に詰め込んで。
 最も大切な思い出と愛情と記憶をその手に握りしめて。
 そうして彼は、いなくなった。



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